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天竜川流域について

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天竜川について

天竜川のデータ

流域面積 5090Km2
幹川流路延長 213Km
河川数 330
一級水系指定 昭和40年度
流域県名 長野県・静岡県・愛知県

天竜川の水位表示

「水位標」は川の様子を知るバロメーター

堤防や橋の橋脚で右の写真のような“ものさし”みたいなものを見かけたことがありませんか? これは「水位標」または、「量水標」と呼ばれる川の水位を測る標識です。「水位標」のほかに、センサーで水圧を測ったり、超音波を利用したりして水位を自動的に測る方法もあります。

防災においては、水位は雨が降った時に川の状況を知るための大切な情報です。このほかに水位は、川の工事の計画を作るための資料となったり、また川の魚や植物の生息を維持する水量を把握する目安となっている大切な情報なのです。

観測所で計測された水位は、インターネットや電話でお知らせしています。常日頃の水位をチェックしてみるのは、災害に対する備えにもなりますね。

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橋脚に設置されている水位標。1目盛は2センチとなっています。

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堤防護岸に沿って設置されている水位標。皆さん、見かけたことありますか?

水位情報

天竜川上流河川事務所ホームページ 国土交通省 川の防災情報

TEL:0265-83-0812(自動音声案内)

天竜川の名前の由来

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川の名前の多くは、その地名からつけられます。しかし「天竜川」の名前は地名からではありません。古い書物によると、天竜川は奈良時代の頃には「麁玉川」と呼ばれ、平安時代には「広瀬川」と呼ばれるようになりました。鎌倉時代には「天の中川」と呼ばれ、その後「天竜川」と呼ばれる ようになりました。

「天竜」はもともと「天流(アメノナガレ)」と読んでいたようです。これは天から降った雨が、峰から諏訪湖へ流れ出て、天竜川の流れとなることから、そうよばれていたのでしょう。

「竜」の字が使われたのは、水の流れが速く、竜が天に昇っていくかのように見えるというところからとか、天竜川の流れ出る諏訪湖の近くにある諏訪神社に祭られている竜神からきているという説もあります。

空から見た天竜川

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こちらのパンフレットで天竜川の航空写真がご覧いただけます。

パンフレット「空から見た天竜川」

天竜川の生き物

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天竜川の美しい川の流れとそのまわりには、たくさんの生き物たちが息づいています。

天竜川上流部に生息する魚類、鳥類、昆虫類、小動物、植物、水の底に住んでいる貝やエビなどの底生動物の種類や生態を書籍で紹介しています。

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天竜川の水質

水遊びのできる天竜川の復活を目指して

  「子供のころは、よく天竜川で水遊びしたものだ」という声を、流域のみなさんからよく聞きます。今の諏訪湖からは想像もつきませんが1950年代半ばまで諏訪湖では水浴が行われていました。

平成12年に天竜川流域のみなさんに天竜川の水質に関するアンケートを行った結果 、 約9割の方が、”水遊びができる程度の水質”または”泳げる程度の水質”を希望していることがわかりました(図-1)。

このページは、みなさんに天竜川及び諏訪湖の水質について知っていただき、どのようにしたら、みなさんが希望するようなきれいな水を取り戻すことが出来るかを、一緒になって考えていきたいと思い作成したページです。

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図-1 天竜川の水をどこまできれいにしたい?(アンケート結果)

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写真-1 岡谷市にある西天竜取水堰でのアオコの流下状況

天竜川の水質の現状

注) 青字をクリックすると用語の意味等の補足説明が表示されます。

 天竜川のBODの経年変化を表したのが図-2です。この図は天竜川上流部の水質調査が本格的に始められた1965年以降のデータを図化したものです。1965年は高度成長期(1960年代~70年年代半ば)中であり、その頃の水質は非常に悪く、上伊那郡辰野町にある新樋橋地点でBODが5~9という非常に高い値が観測されています。その後は各種の水質浄化に向けた取り組みにより改善されつつあります。

また天竜川の源である諏訪湖のCODの変化を表したものが図-3です。水質は徐々に改善されてきているものの、近年でも6程度と依然高い状態が続いています。

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図-2 天竜川におけるBODの経年変化

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図-3 諏訪湖におけるCODの経年変化

浄化の取り組み

注) 青字をクリックすると用語の意味等の補足説明が表示されます。

 1970年には水質汚濁防止法が施行され国家施策的に水質改善への取り組みがなされてきました。ここ天竜川流域でも事業場排水への上乗せ排水基準の設定が行われ、また流域下水道の整備、諏訪湖の底泥浚渫等が実施されました。また、自治会、市民団体及び住民一人一人の活動により、水質は改善方向に向かっています。しかし、流域のみなさんが希望している「水遊びができる水質、泳げる水質」にするには、これまで以上に水質改善に向けた取り組みを流域住民のみなさん、事業者の方々及び行政が協力して行っていくことが必要です。

天竜川上流河川事務所では、天竜川の水を直接きれいにする試みとして、河川水を浄化する実験を行ってきました。実験では青く澄んだ水を取り戻すことを目標にアオコの除去 に着目し実験を実施してきました。その結果、河川水に含まれるアオコを約半分を除去す ることが技術的に可能なことが確認できました。しかし、その処理施設を建設するには多額の費用を要することも分かりました。

上述のとおり、これまでのみなさんの努力により諏訪湖の水・天竜川の水は少しずつきれいになってきています。今後の水質の改善動向を見守りつつ、また流域のみなさんの意見をうかがいつつ、今後も水質浄化について検討していきたいと考えています。

みんなで天竜川をきれいにしよう

  ここで、みなさんでできる水を今きれいにする方法について改めて考えてみたいと思います。

次表はこれまでみなさんが、それぞれの立場で行ってきた浄化の取り組み事例の一部についてまとめたものです。浄化の取り組みについて再認識し、より一層、水質改善に向けた活動をみんなで取り組んでいきましょう。

非特定汚濁源対策

農地、市街地における施策の推進
  • 農地における施肥量の削減アオコは窒素・リン等を栄養源として増殖します。田や畑での施肥量極力を減らすことにより、諏訪湖や天竜川に流出する窒素・リンが削減されアオコの増殖を抑制できます。
  • 側溝等の沈殿物の除去市街地等で発生した微粒子等が側溝を通じ、特に降雨初期には高濃度の汚濁が河川に流出しています。側溝等の沈殿物の除去を積極的に行うことにより河川への流出量を減らすことができます。

特定汚濁源対策

下水道等の普及促進
  • 諏訪湖周辺の下水道普及率は80%程度で、天竜川沿線の市町村の普及率は40~60%程度でありより一層の下水道整備が望まれる。
家庭、事業場における
自主的な取り組み
  • 家庭内での取り組み食器洗い時に残り物を水で流さない、汁物の食べ残しはしないなど、特に下水道が普及していない家庭での取り組みが必要です。
  • 事業場での取り組み工場、飲食店、ホテルなどの事業場での汚濁量の削減、排水処理施設の機能維持などの対策が必要です。
畜産業における対策の推進
  • 家畜等のふん尿がそのまま流出しないように処理施設導入することが必要です。

水域内における対策

水域内での浄化対策と
自然を活かした水辺環境の創出
  • 自然の持つ浄化機構を活かした川づくり河川工事等を場合は浄化に寄与している水生生物及び水辺植物の生息環境の保全・創出、河床形態等に配慮する必要があります。

環境意識の向上

地域全体での水質浄化に向けた取り組みと
自主的な活動の強化
  • 各種メディアを利用し水質に関する情報発信を行い流域住民の意識向上より一層を図ることが必要です。
  • 自治会、NPO等の市民団体による水質改善、保全に向けた取り組みをみなさんで支え、または参加していくことが必要です。

生活排水と魚が棲める水の関係

家庭の台所から何気なく流れている食品を、魚が棲めるまでに薄めるためには多量の水が必要になります。食品は残さないようしましょう。

食品名 食品の量 魚が棲めるようになるために必要な水の量
醤油 寿司の醤油皿1杯(15cc) 450リットル
日本酒 おちょこ1杯(20cc) 810リットル
米のとぎ汁 1家族1回分(2リットル) 1,200リットル
みそ汁 おわん1杯(200cc) 1,410リットル
マヨネーズ 4~5cm(10cc) 2,400リットル
牛乳 牛乳ビン1本(200cc) 3,120リットル
おでんの汁 どんぶり(1杯) 7,410リットル
使用済み天ぷら油 天ぷら1回分(500cc) 99,990リットル

水質保全のお願い

このページでは天竜川及び諏訪湖の水質について天竜川を管理する立場から記述したものです。

「水遊びのできる天竜川」を取り戻すためには、天竜川流域に住んでいるみなさん、事業者及び農業を営まれているみなさん、天竜川及び諏訪湖を管理する行政等が協力して水質浄化に取り組んでいくことが必要です。

このホームページを通じみなさんが情報交換を行うことで少しでもみんなで協力し合える環境が作ることが出来ればと考えています。

みなさんの天竜川の水質に関する意見及び、掲載してほしい情報等があればお送りください。

お問い合わせ 国土交通省水文水質データベース

水位観測の今昔

河川の水位観測は、治水・利水計画の策定や、出水時の危機管理及び河川環境の把握という目的で行われる非常に重要な基礎的調査です。

水位観測の方法は、川の中に“ものさし”を立てて、水位を直接計る方法が古くから行われていました。この“ものさし”は量水標と呼ばれています。

写真-1は、長野県内の天竜川に現存する量水標の中では最も古いものです。この量水標は、高森町と豊丘村とを結ぶ万年橋の数十m下流の右岸にあります。

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写真-1 石造り尺単位の量水標
6~14段が確認できる。

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1段の高さは1尺(30.3cm)になっている。一段の左に1寸(3.03cm)単位の小段も付けられ寸単位での観測ができるようになっている。歴史的価値のある量水標と言える。

この量水標が設置された正確な時期は不明ですが、「尺」単位でありまた表記がアラビア数字であることから、尺貫法が廃止される昭和33年以前で、アラビア数字が使われるようになった明治以降のものと推察されます。付近には水神様も奉ってあり歴史観あふれる場所となっています(写真-2)。

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写真-2 水神
写真奥に石造りの量水標あり

現在の水位観測の方法は、従来どおりの量水標(写真-3)による場合と、フロート式のもの(図-1)、水圧計測し水位に換算するもの、超音波を利用したものなど計測方法は多岐に及んでいます。

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写真-3 現在使用されている量水標

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図-1 フロート式水位観測施設
川の水を導水管にて観測井に導き、観測井内の水位をそこに浮かべたフロートに計測する施設。「平成14年度版 水文観測 国土交通省河川局監修 p63」

また、計測された水位は電波により伝送され、各種方法によりリアルタイムの水位状況を知ることが出来ます。日頃から河川水位に関心を持つことが、出水時の有効な防災につながります。以下のいろんな方法で水位情報を入手してみてはいかが?

水位の入手方法

インターネット 国土交通省川の防災情報
電話 電話応答装置 0265-83-0812