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過去の災害
天竜川上流域は、地質構造がもろいことや険しい地形であること、また、山岳部で降水量が多いことなど、土砂災害の発生しやすい環境下にあります。そのため、過去幾度も災害にみまわれてきました。
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三六災 (1961年6月) |
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昭和58年台風10号災害 (1983年9月) |
昭和58年(1983年)9月25〜29日にかけて、台風10号の影響により、伊那谷全域で記録的な豪雨を観測しました。雨量は、天竜川流域では最悪の被害をだした昭和36年(1961年)の三六災害以来と言われるもので、各地で河川の氾濫、堤防の破堤、土砂崩れなどが発生し、死者・行方不明者をだしたほか、家屋の破壊・流失や浸水、道路や鉄道が寸断されるなどの被害が発生しました。
甚大な被害を及ぼしたことから、河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)を実施しました。
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濁流であふれる天竜川と浸水した飯田市松尾地区 |
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飯田市松尾地区の浸水状況 |
中央自動車道松川〜駒ヶ根IC間に堆積した土石流 |
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平成18年7月豪雨災害 (2006年7月) |
平成18年7月15日から、梅雨前線は本州付近に停滞し、南からの暖かく湿った空気の影響で活動が活発となり、長野県内では18日夕方から、記録的な豪雨となりました。特に諏訪湖上流域、伊那伊北地区の天竜川右岸地域で多量の降雨を記録しました。諏訪観測所では2日連続で日雨量が観測史上第2位、第3位となったうえ、24時間雨量で223mm、48時間雨量では317mm、辰野観測所においても24時間雨量で246mm、48時間雨量では335mmの観測史上最大となる雨量を記録しました。
このため、諏訪湖が計画高水位を上回り、周辺では甚大な浸水被害が発生しました。JR中央本線や国道20号などの交通機関も約37時間にわたり全面通行止めとなりました。
天竜川本川では、田畑等の浸水被害が12地区で発生し、殿島橋が落橋したほか、箕輪町松島地区の堤防決壊をはじめとする直轄河川管理施設の被害が18箇所で発生し、被災範囲は箕輪町から飯田市までの広範囲に及びました。
また、各地で土石流が発生し、死者をだしました。天竜川流域では、昭和58年の災害以来、23年ぶりに河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)を実施しました。
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