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天竜川の生き物
天竜川上流の主要な鳥類
マガモ Anas platyrhynchos(真鴨) カモ目カモ科
 マガモ
マガモの群れ(撮影:戸谷)
識別のポイント ・頭が緑色の大型のカモ。
・冬に大群になることが多い。
大きさ カラスくらい 天竜川における生息時期
生息環境 河川、湖沼、水田など 天竜川における生息時期
渡り区分:冬鳥(一部留鳥)
繁殖場所 草の実、水草など
水辺の植物群落中
鳴き声 「グァー」「クァッ」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
湖沼や川などにすみ、都市の公園の池などにも生息する。;
本州中部では少数が繁殖する。冬にダム湖などに大群で見られるのは、北方から渡ってきたものがほとんどである。
巣は水辺の草むらやヤブの下に造り、子育てはメスのみが行う。
家禽であるアヒルの原種。公園の池などにいる場合、野生化したアヒルとの識別は困難である。
天竜川上流における生息状況
天竜川上流では、カルガモと並んで最も普通に見られるカモである。飯田以北の本川内では繁殖しており、一年中見られる。駒ヶ根では、高水敷内を流下する小流路脇の草本の株中に営巣している例が観察された。冬は平岡ダム、吉瀬ダム等のダム湖に100羽以上の群れが見られるほか、全域で10数羽程度の小群が普通に生息する。
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アオサギ Ardea cinerea(青鷺) コウノトリ目サギ科
アオサギ アオサギ
ヤナギの木の上にとまる(撮影:戸谷) 首を曲げて飛ぶことが多い(撮影:戸谷)
識別のポイント ・全身が青灰色のサギ。
・首が長く、身体が非常に大きい。
大きさ カラスより大きい 天竜川における生息時期
生息環境 河川、水田、湖沼など 天竜川における生息時期
渡り区分:留鳥
繁殖場所 森林内の樹上(コロニー)
魚、カエル、ザリガニ、昆虫など
鳴き声 「ギャァッ」「ゴァー」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
日本で最大のサギ。和名はアオサギであるが、英名はGrey Heron(灰色のサギ)である。光線によって、青灰色に見える。
1羽で河岸にじっとしていることが多く、近づくと「ギャァッ」と鳴きながら急に飛び立つことがある。
飛んでいるときは首をすぼめている。
単独で分散して採餌することが多く、群れでは採餌しない。
マツや広葉樹の林に集団で営巣し、他のサギ類と集団繁殖することも多い。
天竜川上流における生息状況
天竜川上流全域に見られるが、数はあまり多くない。身体は大きいが、単独でじっとしていることが多いため目立たない。天竜川流域では繁殖地が見つかっていないが、今後、流域の樹林にコロニーが形成されることも考えられる。
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イソシギ Tringa hypoleucos(磯鴫) チドリ目シギ科
イソシギ イソシギ
  巣は草かげにあることが多い
識別のポイント ・くちばしと足はやや長いが首は短い。
・翼をこきざみにふるわせるように飛ぶ。
・飛びながら「チィーチィー」とよく鳴く。
大きさ スズメより大きい 天竜川における生息時期
生息環境 河川、湖沼、水田など 天竜川における生息時期
渡り区分:留鳥
繁殖場所 水辺(まばらな植物群落中の地上)
底生動物、陸上昆虫など
鳴き声 「チィーチィー」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
留鳥として内陸の河川で最も普通に見られるシギ。繁殖期には低地から亜高山帯の広い範囲の河原で見られる。
広い河原や中洲の地上に浅いくぼみをつくり、ヨモギの葉などを敷いて簡単な巣を造る。巣は、草や低木の根の際にあることが多い。
水際を歩いて小動物をついばむ。また、コンクリート護岸の上や草地を歩きながら、陸上昆虫を捕らえることも多い。
尾を上下に振っている姿をよく見かける。
天竜川上流における生息状況
全域で一年を通して最も普通に見られるシギであるが、春から夏の方が個体数が多い。南宮大橋の下流では、カワラヨモギ(キク科の植物)がまばらに生えた砂地の、株の際に営巣していた。同じ中洲の、植物の生えていない砂礫地で繁殖していたイカルチドリとは、営巣環境の植生が異なっていた。
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イカルチドリ Charadrius placidus(斑鳩千鳥) チドリ目チドリ科
イカルチドリ イカルチドリ
(撮影:戸谷) 卵は保護色になっている
識別のポイント ・コチドリに似ているが、身体が大きくてくちばしがやや長い。
・「ピュイッ、ピュイッ」と鳴く。
大きさ ハトより小さい 天竜川における生息時期
生息環境 河川、湖沼 天竜川における生息時期
渡り区分:留鳥
繁殖場所 砂礫地の地上
昆虫など
鳴き声 「ピュイッ、ピュイッ」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
留鳥として川の中洲や河原、湖沼、水田などに生息する。コチドリとよく似た種であるが、コチドリが河川の下流から中流部に多いのに対し、イカルチドリは中流から上流部に多い。
砂上に浅いくぼみをつくり、小石、木切れなどを敷いて巣を造り、産卵する。営巣場所は植物があまり生えていない砂礫地の中洲で、これは、陸からのイヌやキツネ、茂みを好むヘビなどの侵入を防ぐ目的がある。
天竜川上流における生息状況
天竜川上流で最も普通に見られるチドリである。砂礫地のある場所を中心に全域で見られる。繁殖期は早いところで3月初旬から始まり、7月まで続く。南宮大橋の下流や飯田市川路付近、高森町市田付近、三峰川合流点下流などは、特に広い砂礫地がひろがっている区間であり、数十メートルおきに営巣していることがある。
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オオヨシキリ Acrocephalus arundinaceus(大葦切) スズメ目ヒタキ科(ウグイス亜科)
オオヨシキリ オオヨシキリ
さえずるオス(撮影:戸谷) メスとヒナ(撮影:山上)
識別のポイント
ヨシ原で赤い口を大きく開いて「ギョギョシギョギョシ、ケケケ…」などと
けたたましくさえずる。夜中もさえずる。
大きさ スズメより大きい 天竜川における生息時期
生息環境 水辺や湿地のヨシ原 天竜川における生息時期
渡り区分:夏鳥
繁殖場所 ヨシ原内のヨシの茎上
昆虫など
鳴き声 「ギョギョシケケシケケ…」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
夏鳥として水辺のヨシ原に生息する。全国的にヨシ原が減少しつつあり、それにともなってオオヨシキリの生息地も減っている。
数本のヨシの茎の間にイネ科植物の茎、枯葉、根などを使ってコップ状の巣を作る。ヨシの他にツルヨシ、オギなどにも営巣するが、茎の太さや群落の構造などから、ヨシが最も適していると考えられている。
繁殖は、一夫多妻で行うことが多い。
オスはヨシの茎やヤナギの木にとまってけたたましくさえずる。
餌はヨシ原のまわりの畑や水田、草地、ヤナギ林などで、主として昆虫を捕らえる。
天竜川上流における生息状況
夏鳥としてヨシ原のある場所に渡来して繁殖する。大部分がツルヨシであるが、まとまったヨシ原は飯田市川路付近に見られ、さえずるオスの数も多い。通常、4月下旬から7月までさえずりが聞かれる。
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カワセミ Alcedo atthis(翡翠) ブッポウソウ目カワセミ科
カワセミ カワセミ
(撮影:戸谷) 巣穴に入る親鳥(撮影:戸谷)
識別のポイント ・青(緑)や朱色の華やかな色彩を持つ。
・「チィー」と鳴きながら、速く直線的に飛ぶ。
大きさ スズメくらい 天竜川における生息時期
生息環境 河川、湖沼など 天竜川における生息時期
渡り区分:留鳥
繁殖場所 土壁
魚など
鳴き声 「チィー」「ツィチィー」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
留鳥として川、湖沼など水のあるところに生息する。
赤土の土手にくちばしで穴を掘り営巣する。
水の上の枝、水中に立っている杭などにとまって魚を狙い、急降下して捕らえる。空中で停空飛翔をしてから急降下する場合もある。
1960年代から営巣地である河岸のコンクリート護岸化や水質の悪化により著しく減少したが、近年は都市部の多少水質の悪い場所でも、餌となる魚がいれば再び見られるようになってきた。
天竜川上流における生息状況
留鳥として全域に生息する。支川の合流部で、河岸が切り立った土壁になっている場所に営巣していることが多い。高森町市田では人工巣での繁殖が成功している。
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ホオジロ Emberiza cioides(頬白) スズメ目ホオジロ科
ホオジロ ホオジロ
ヒナに与える餌を運ぶオス こずえでさえずるオス(撮影:戸谷)
識別のポイント ・顔が黒と白の縞模様になっている。
・尾が長めで、飛ぶと尾の両側の白い部分が目立つ。
大きさ スズメより大きい 天竜川における生息時期
生息環境 低地〜山地の草原、河川敷、林縁 天竜川における生息時期
渡り区分:留鳥
繁殖場所 低木の樹上、草の株の根元など
草の種子、昆虫など
鳴き声 「チョッチーチョロリロ、チュリロロリ」「チチッ」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
留鳥として低地から山地の低木のある草原、農耕地付近、林縁、河原などに生息する。
オスは、繁殖期には高い枝、電線、背の高い草の上、アンテナなどにとまり、胸を張ってさえずる。その声は、古くから「一筆啓上つかまつり候」などと聞きなされている。
繁殖期には昆虫を多く食べ、秋から冬は植物の種子を地上でついばむことが多い。
秋から冬は数羽の群れで行動することが多い。
天竜川上流における生息状況
留鳥として全域に生息する。木がまばらな草地に多いが、森林に接した区間でも林縁部でよく見られる。松川町鶴部の繁殖例では、シナダレスズメガヤ(イネ科の植物)の株中に営巣していた。また、別の地点では、堤防法面のコンクリートブロックの間から生えたヨモギの根元に営巣していた。
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ヤマセミ Ceryle lugubris(山翡翠) ブッポウソウ目カワセミ科
ヤマセミ ヤマセミ
(撮影:戸谷) (撮影:山上)
識別のポイント ・全身に白と黒の縞模様があり、頭の羽毛が逆立っている。
・ハトくらいの大きさの大型のカワセミ類。
大きさ ハトと同じくらい 天竜川における生息時期
生息環境 河川の上流、渓谷、ダム湖 天竜川における生息時期
渡り区分:留鳥
繁殖場所 土壁
魚など
鳴き声 「ケレッ、ケレッ」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
低地から山地の河川や湖に生息する。一般に河川の上流域に生息する鳥であり、生息環境の変化と共に個体数は減少したと言われてきた。しかし近年は中下流域でも採餌が見られるようになり、分布は拡大傾向にある。ダム湖でもよく見られる。
土壁に横穴を掘って巣を造る。
「ケレッ、ケレッ」と鳴きながら翼をゆっくり羽ばたき、直線的に飛ぶ。
天竜川上流における生息状況
個体数は少ないが、留鳥として全域に生息する。これは、伊那谷を流下する天竜川上流における鳥類相の一つの特徴と言える。つまり、広く開けた河道の区間と狭窄部(きょうさくぶ)が交互にあらわれ、段丘崖が多く見られる地形は、ヤマセミにとって良好な生息環境であると考えられる。平岡ダムや南宮大橋、天竜峡、吉瀬ダム、北の城橋、辰野町羽場などでは比較的頻繁に見られる。
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コアジサシ Sterna albifrons(子鯵刺) チドリ目カモメ科
コアジサシ コアジサシ
求愛給餌(撮影:山上) (撮影:戸谷)
識別のポイント ・ツバメのような形をしているが身体が白く、頭が黒い。
・水に飛び込んで魚を捕まえる。
大きさ ハトより小さい 天竜川における生息時期
生息環境 河川、湖沼など 天竜川における生息時期
渡り区分:夏鳥
繁殖場所 砂礫地の地上
鳴き声 「キリリッ」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
夏鳥として広い川や河口部に渡来する。行動域が広く、餌を求めて川からかなり離れた池などにも現れる。
大きな川の中洲や埋め立て地の砂礫地などで集団繁殖する。
巣は砂上に浅いくぼみをつくり、小石や木片を敷いて産卵する。
水の上をゆっくりとした羽ばたきで飛びながら魚を探し、ホバリングの後、急降下して水中に突っこみ、魚を捕らえる。
全国的な繁殖地の減少から、環境庁のレッドデータブックにおいて希少種に指定されている。
※環境省 絶滅危惧種II類
天竜川上流における生息状況
長野県下でも数少ない繁殖地の一つが、高森町の天竜川にある。5月下旬から6月にかけての渡来当初は、数10羽の群れが飯田から高森町周辺で見られるほか、餌を求めて上伊那へも飛来する。しかし天竜川の繁殖地は現在の所1ヶ所に限られており、今後の繁殖分布の変化が注目されている。
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カワウ Phalacrocorax carbo(河鵜) ペリカン目ウ科
カワウ
水面を泳ぐ群れ(撮影:山上)
識別のポイント ・全身黒く見える。
・群れで飛ぶときは、V字型で編隊飛行する。
大きさ カラスより大きい 天竜川における生息時期
生息環境 河川や湖 天竜川における生息時期
渡り 区分:留鳥(天竜川では冬鳥)
繁殖場所 森林内の樹上(コロニー)
魚、エビなど
鳴き声 「グルルッ」「グワッ」など
一般習性・分布 天竜川上流における分布
留鳥として主に広い川の下流域に生息するが、分布は局地的。
水中を巧みに泳ぎ、魚を丸飲みにする習性から、長良川の伝統漁法の「鵜飼(うかい)」に用いられている。
コンクリートブロックや杭などにとまり、両翼を広げて羽毛を乾燥させる行動をとる。
分布は局地的で、大規模なコロニー(集団繁殖地)の周辺に生息するが、営巣木がフンにより枯れたり、周辺の環境の変化によりコロニーの分散や消滅、移動を繰り返す。
天竜川上流における生息状況
天竜川上流では、最近になって姿が見られるようになった。現在、冬場を中心に平岡ダム付近や南宮大橋付近の流路内を中心に、10数羽から100羽近くの群れが見られる。上流側は箕輪町でも確認しており、今後の分布の動向が注目されている。
天竜川における生息時期
編隊飛行するカワウの群れ
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