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砂防とは?

古来から人々の暮らしをおびやかしてきた土砂災害。
日本では、明治時代からヨーロッパの砂防技術を取り入れ、独自に研究を進めてきました。現在では日本の砂防技術が他の外国よりも進むようになり、今では、SABOという国際語として世界中に知られています。

砂防の語源は、一説によると、明治政府が明治4(1871)年の民部省達で「土砂溢漏防止」の用語を用い、それ以降、その中の2字をとって生じたとされています。


砂防施設のいろいろ

砂防のために作られる設備には、大きく3つのものがあります。

1.砂防堰堤(さぼうえんてい)

砂防堰堤(さぼうえんてい)
砂防堰堤は、土石流を直接受け止めて、下流に流れ下るのを防ぐ施設です。
また土砂が貯まることで両岸の山すそが固定され、山腹の崩れを防ぐといった働きもあります。

2.床固工(とこがためこう)

  床固群(とこがためぐん)
床固工は、川底を固めて勾配をゆるやかにすることで、川底の土砂が削られるのを防いだり、川の流れを安定させて洪水を防ぎます。

3.山腹工(さんぷくこう)

山腹工(さんぷくこう)
樹木の伐採や災害によって崩れ落ちた山肌をそのままにしておくと、下流に土砂が流出するだけでなく、植物も育ちにくくなり、ますます崩壊が拡大するという悪循環になってしまいます。
山腹工とは、崩れ落ちた山の斜面に土砂崩れを防ぐ冊や壁を設置したり、植物がよりよく育つよう、斜面の土を固定して緑化をすすめ、安定した地盤を作ることです。