美和・小渋ダムの治水

洪水調整

美和ダム・小渋ダムの治水(洪水調節)は、恐ろしい洪水から下流を守っています。 台風や大雨でたくさん水が流れてきたら、それをダムでいったん受け止め、安全な量だけ下流に流します。


あらかじめ水位を下げて洪水に備えます。

洪水調整とは

洪水調節とは、 ダムへはいってくる流入量がある洪水量に達した時 、洪水による下流の被害を軽減するため、 ダムに入ってくる流入量の全部または一部をためて、残りを放流し、下流の流量を減らすこと をいいます。

洪水調節図(ダム地点の流量調節計画)

洪水調節計画は過去大きな洪水を受けた時に計画変更がされていますが、現在は100年に1回起こると予想される大洪水が天竜川を流れると想定して計画されています。それぞれのダム地点の流量調節(洪水調節図)は以下のとおりで、他の上流ダム群と併せ、天竜川本川の治水基準地点(天竜峡地点)の流量 毎秒5,700立方メートル(m3/s)を4,500m3/sに低減し、下流の被害の軽減を行います。

ダムでどれだけの洪水を調節するかといった洪水調節計画は、同じ河川にある他のダムや、河川の堤防の整備など 河川全体の整備計画と合わせ、流域全体でバランスよく洪水を受け止められるように計画します。 ただし、現在は河川全体の整備が完了しているわけではありません。

河川の整備が進み、美和・小渋ダム等が機能することにより、天竜川沿川にすむ人々の生命や財産を恐ろしい洪水の被害から守っていきます。

美和ダム

美和ダムでは、最大、毎秒1,200立方メートル(m3/s) の水が川を流れると想定して 750m3/sをダムにため 、 450m3/sを下流に流します。

最大流入量1,200m3/秒のうち750m3/秒の水をダムでせき止めます。

ダムに貯め込んだ水は、洪水が終わってから、徐々に下流に流し、次の洪水に備えます。

また、計画以上の予想外の大きな流量がダムに入ってきた場合は、ダムへの流入量をそのまま放流することもあります。この場合でも ダムに入ってくる流量以上を放流することはないので、ダムがあることによって洪水の被害が大きくなることはありません。

小渋ダム

小渋ダムでは、最大、毎秒1,500立方メートル(m3/s) の水が川を流れると想定して 1,000m3/sをダムにため 、 500m3/sを下流に流します。

1秒間に小学校のプールの約5杯分の水をためることができます。
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