1. 滑り止め
雪国ではスタッドレスタイヤが一般的ですが、ときにタイヤチェーンが必要な場合があります。路面がアイスバーンや深い積雪の場合、車両やタイヤの条件によっては、どうにも運転制御できないことがあるからです。
タイヤチェーンは購入したらそのままトランクに入れず、実際に装着してみましょう。簡単だと思っていても、夜の吹雪のなかでの作業となると、寒くて、手が冷たくて、暗くて、作業がはかどらないことも・・。
こんな状況をイメージして練習しておくと、コツや役に立つ小物もわかってくるはずです。雪道でのチェーンの制動力は強力な分、前輪と後輪のグリップ差が発生します。急ブレーキ・急ハンドルはやはり禁物です。
2. 燃料
燃料補給をこまめに行い、常に満タンに近い状態にしておきましょう。冬道の走行は思いのほか燃料の消費量が多くなります。また渋滞などのトラブル発生時にも、待てる余裕が必要です。
軽油は気温が低いと凍結してしまう場合があり、寒冷地では特別の配合をして凍結を防止しています。スキー場等で一泊する場合は、地元のスタンドで給油しておきましょう。
3. ウオッシャー液
燃料と同様に重要なのが、ウォッシャー液です。 凍結融解を繰り返す雪道は、路上で『はね』が発生し、フロントガラスの汚れで視界不良がおきます。このため頻繁にウォッシャーを使いワイパーを操作します。
寒冷地の冬では濃度の高い寒冷地用のウォッシャー液をお使い下さい。ウォッシャー液ホース内やガラス表面の凍結を防止する効果があります。
4. ワイパー
雪の降り方が激しい場合、冬期は「冬(雪)用ワイパー」が効果的です。ワイパーブレードの凍結防止効果をはじめ、低温時の拭き取り能力の低下を最小限に抑えることができます。
なお、トンネル内の走行時にフロントガラスの外側が曇った場合にも、ワイパーにより曇りを除去することができます。 また、駐車時にはワイパーを立てておきましょう。フロントガラスに凍り付いたり、雪の重さで動かなかったりして、故障の原因になりかねません。 特にワイパースイッチの入れっぱなしは無いように。 更に、パワーウインドウやリモコンミラーも凍り付く場合があります。
5. バッテリー
気温が低いと、機能が低下しエンジンがかかりにくくなります。 セルを回す時は、エアコン・ラジオ・照明等の電装品のスイッチは全て切って行うと、バッテリーに優しい操作となります。
6. 雪かきと霜落とし
積雪寒冷地での駐車には、必須のアイテムです。 暖気運転の間に作業しましょう。 (車内に保管したのでは意味がないことも) フードを付けて、霜防止するのも効果的です。 ただし紙や布等の代用品では、それ自体が凍り付くことがあるので、安易に使わない方が無難です。
7. 情報
積雪寒冷地へドライブする場合、十分な装備が必要です。 事前に、「ひだ道ガイド」などで気温や降雪状況などの情報を入手して準備をしましょう。走行中は道路情報板、休憩中は「道の駅」などでも情報を収集することができます。
8. サイドブレーキ
長時間の駐車では、サイドブレーキが凍り付く場合がありますのでご注意ください。
