道路の歴史
管内は日本のほぼ真ん中に位置し、古くから東西交通の中継点として重要な役割を果してきました。現在も、国道19号や21号の果す役割は重要であり、他圏域との交流や東濃地域都市間の交流を支えています。近年は、東海環状自動車道など、道路ネットワークの拡充が図られ、管内には企業や工業団地の誘致が進んでます。
東西交通を支えた"中山道"
五街道のなかでも東海道に継ぐ重要な街道として多くの人やモノが往来した中山道。
その起源は古く、古代から中世にかけてすでに西国と東国を結ぶ重要な街道として整備されていました。
女性に人気があった中山道
東海道にある大井川の川越えや宮~桑名のような海を船で渡る難所がなかったため、女性には中山道の旅が好まれたといいます。
御嵩宿
御嵩町の有形文化財『商家竹屋』。往時の名残りを今に伝えている。
細久手宿
今なお旅館を営む大黒屋の建物が当時の宿場の雰囲気を残している。
大井宿
美濃中山道ではもっとも賑わった宿。安土桃山様式の本陣表門が現存する。
落合宿
本陣は明治14年に大改修されたもので中山道で現存する数少ない本陣建築。
馬籠宿
人馬が歩きやすいようにと敷き詰められた石畳。敵の侵入を防ぐためかぎの手に曲げた道『枡形』など、当時のまま江戸時代の雰囲気を今に残している。
妻籠宿
昭和51年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定。往時の面影を色濃く残している。
現在も変わらぬ交通の要所/地の利を活かしたプロジェクト
管内には、愛知・岐阜・三重をつなぐ東海環状自動車道、東西交通の要である中央自動車、名古屋圏と長野圏を結ぶ国道19号、近畿・岐阜都市圏を結ぶ国道21号などが集まり、現在も変わらぬ交通の要所といえます。
東濃研究学園都市構想、企業や工業団地の誘致など、東海環状自動車道の開通をはじめとする交通ネットワークの拡充を背景に、日本のまん中という地の利を活かした地域プロジェクトが進行中です。
管内の道路
国道21号
国道21号は、岐阜県瑞浪市を起点として滋賀県米原市に至る延長約97.0kmの道路です。近畿地方・岐阜都市圏を結ぶ幹線道路として重要な役割を果しています。
国道19号
国道19号は、名古屋市を起点とし、東濃地方・木曽地方を経て長野市に至る延長約266.4kmの道路です。長野県と名古屋圏との地域間交流に寄与すると共に、中濃・東濃の地域間交流や交通の利便性向上に寄与します。