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蓮ダムの歴史
【蓮ダム建設前の状況】

 蓮ダムが建設されるまでは、現在ダム湖がある一帯のほとんどが山林で、東西に流れる櫛田川沿いを中心に森集落が、支流の青田川・蓮川沿いには青田、清瀬、蓮という3つの集落がありました。

 昭和30年当時には、豊かな山林資源に依存して678世帯(4集落合計)が生活を営んでおり、多くが山林労務者として生計を立てていました。



【建設時の様子】

 昭和34年の伊勢湾台風を契機に蓮ダム建設が計画された後、昭和37年に予備調査を開始し、昭和45年からは地元や流域の関係者との協議を重ねました。昭和49年度には建設事業に着手し、平成3年に20年の歳月と830億円の巨費を投じて完成しました。

 建設にあたり、建設予定地より下流1.5kmの山からコンクリートの材料となる岩石を採取するとともに、この岩石を破砕、選別するための設備をはじめ、数多くの仮設備を設置しました。そして、作られたコンクリートを徐々に積み上げて現在の姿となりました。コンクリートの打設に夜間も休まず3年もかかったのです。

 また、ダム湖によって66戸が水没することとなり、最終的には、水没や工事用道路建設、残土処理など、ダム建設に伴い全部で192戸に移転していただきました。このため、移転者に対する新しい土地での生活再建の支援や、水源地域への過疎化対策など、蓮ダム建設に伴う地域住民へのフォローを続けてきました。



【完成・供用とその後】

 平成元年からの試験湛水(たんすい:水を貯めること)を経て、平成3年9月30日、蓮ダムの完成となる竣功式がとり行われました。いよいよ本格稼動開始です。

 ダム完成後は、ダム湖周辺への展望台・休憩所・広場等の整備や植樹など、旧飯高町や地元住民の方々とともに周辺の環境整備にも取り組んできました。
ダム建設前の青田川(不殿地先)
ダム建設前の青田川(不殿地先)

掘削前(上流側から)
掘削前(上流側から)

打設完了、試験湛水開始(H元、上流側から)
打設完了、試験湛水開始(H元、上流側から)

蓮ダムの完成(竣功式)