越美山系砂防事務所 国土交通省 中部地方整備局

  • 文字のサイズ

クマタカ通信

vol.173 2018年度完成工事紹介その2-高地谷第1砂防堰堤工事

2019年03月07日

クマタカ通信 vol.173

2018年度の完成工事を、施工者の皆さんの苦労話を交えて紹介しています。第2回は、高地谷第1砂防堰堤工事に従事した西濃建設株式会社より寄稿いただきました。


2018年度完成工事紹介その2-

高地谷第1砂防堰堤工事

1.工事の概要

高地谷第1砂防堰堤は、揖斐川支川高知川の約8km上流に位置し、下流の小津地区や揖斐川本川を土砂災害や洪水から守る、高さ27mの砂防堰堤です。施工方法は、現地発生土とセメントを混合した砂防ソイルセメント工法によるもので、同工法による砂防堰堤としては日本一の堤高となります。



半分の高さまで完成(下流より望む)


現場の高台に設置した見晴台

2.現場技術者の声

○現場代理人:大野 洋介さん
本現場は「旬な現場」に登録され、工事期間中にたくさんの見学者が訪れました。大小13回の見学会が開催され、中には丸1日作業が止まるものもあり工程調整に苦労しました。また、「週休2日相当」の試行工事ともなっており、2ヶ月先を見越した工程を組むなど調整に大変苦労しましたが、下請け業者および関係者の皆さまの協力で無事故無災害で完成させる事が出来ました。
砂防ソイルセメント工法で使用する材料は、IN-situ Stabilized Excavation Materials の頭文字を取り「INSEM材」と呼称します。その性質は、従来の生コンとは異なり土砂に近い性質の材料で、ダンプトラックで運搬して振動ローラーで締固めます。工夫した点として、本提までINSEM材を運び込む為の工事用道路が、本堤の高さが上がるにつれ掘削面から本提までの距離も伸びていき仮橋が設置出来なくなるため、埋戻しを先行させ補強土壁を設置して仮橋による本提への乗込みを可能としました。



現場代理人:大野 洋介さん


3.その他一言

当社では、岐阜県が推し進めている建設人材の育成・確保の取り組みに協力しています。職場体験、現場見学会、高校、大学生と当社OB社員との交流会等を通じて建設業の魅力に触れていただいています。
http://www.seinokensetsu.jp/

4.工事概要


工事名:高地谷第1砂防堰堤工事
施工者:西濃建設株式会社
工事期間:2018年3月~12月

-----------------------

Twitter、やってます♪

越美山系砂防事務所が所管する揖斐川及び根尾川上流域の
砂防事業に関する情報を中心に発信しています。
みなさまのフォローをお待ちしております!

国土交通省 越美山系砂防事務所
@mlit_etsumisabo



発行 国土交通省中部地方整備局越美山系砂防事務所

〒501-0605 岐阜県揖斐郡揖斐川町極楽寺137
Tel:0585-22-2161 Fax:0585-22-2174
E-mail:cbr-ibigawasabo@mlit.go.jp

※クマタカ通信を含むHPの更新と概要を定期的にメール配信します。配信希望の方は上記E-mail宛に「配信希望」とメールを送信して下さい。
※クマタカ通信の感想やご意見もお待ちしています。
※文中の敬称は省略しています。


越美山系砂防事務所は事業開始50周年を迎えました


旬な現場:高地谷第1砂防堰堤工事.pdf(820KB)

© 2018 Etsumi Sankei Sabo Office, Chubu Regional Development Bureau, MLIT / All rights reserved.

ページトップ