越美山系砂防事務所 国土交通省 中部地方整備局

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今までの主な工事

揖斐川町(旧藤橋村)

揖斐川町(旧藤橋村)

寺谷第1砂防堰堤(西横山)

寺谷第1砂防堰堤(西横山)

完成年度:平成7年(1995)
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :85.0m
堤高  :10.0m

寺谷から出る土砂の量を調節し、揖斐川の安全を保つ役割をしています。

表面の自然石入りコンクリートブロックは、工期が短くなり安全性が高いという省人化に役立つだけでなく、下流の人家から見える事に配慮し周りとの調和を崩さないようにと考えられた構造なのです。

揖斐川町(旧坂内村)

揖斐川町(旧坂内村)

ナンノ谷床固工群(坂内川上)

ナンノ谷床固工群(坂内川上)

完成年度:平成8年 (1996)

明治28年に起きたナンノ谷大崩壊により甚大な被害を受けた箇所であり、土砂が流れ出して下流に被害が無いように床固工及び護岸工が施工されました。

護岸には自然の河原になじむよう自然石を使ったり、緑を増やすための植樹もしています。また、景観だけでなくその地形を活かしてアウトドアに活用できるような整備を行い、年に数回のバイクレースが行われるなど、地域の活性化にも役立っています。

坂内魚道(坂内広瀬)

坂内魚道(坂内広瀬)

完成年度:平成8年(1996)
形状  :階段式魚道
形状寸法:魚道勾配 1/10  魚道延長 100m
     魚道幅  1.0m  階段落差 0.2m

日本でもともと多く用いられている階段式魚道を採用し、その階段隔壁上部を丸くし、水深を5~10cmに保ち魚が泳ぎ上がれるようになりました。また、副ダムに設置した魚道には呼び水水路を作り、魚を魚道に誘導するようにしています。

山の谷第1砂防堰堤(坂内坂本)

山の谷第1砂防堰堤(坂内坂本)

完成年度:平成18年(2006)
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :55.5m
堤高  :12.5m

揖斐川流域は平成4年に魚類の遡上環境の改善を推進し、より豊かな水域環境の創出を図ることを目的とした「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業」のモデル河川に指定されました。山の谷第1砂防堰堤においても魚が遡上可能な渓流環境に配慮し、魚道を設置しました。

寒谷第1砂防堰堤(坂内坂本)

寒谷第1砂防堰堤(坂内坂本)

完成年度:平成10年(1998)当初
     平成27年(2015)改築
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :86.5m
堤高  :21.0m

寒谷第1砂防堰堤本体は通常コンクリートの表面に型枠を用いて施工する代わりに、プレキャストブロックを使用して施工しています。プレキャストブロックは施工後も取り外さず、コンクリートと一体の構造物となっているため、砂防堰堤本体が階段のような形状となっているのが特徴です。平成27年には流木捕捉効果を高めるための鋼製の流木止めを設置しました。

八草川山腹崩壊(坂内川上)

平成22年(2010)八草川山腹崩壊(坂内川上)

平性22年(2010)1月に揖斐川町坂内川上地内で山腹崩壊が発生しました。崩壊規模は推定で延長約70m、高さ約80m、深さ(鉛直方向最大)約10m、崩壊土砂量20,000m³でした。崩壊の拡大を防ぐために山腹工を整備しました。 1月に揖斐川町坂内川上地内で山腹崩壊が発生しました。崩壊規模は推定で延長約70m、高さ約80m、深さ(鉛直方向最大)約10m、崩壊土砂量20,000m³でした。

揖斐川町(旧久瀬村)

揖斐川町(旧久瀬村)

貝月谷床固工群(日坂)

貝月谷床固工群(日坂)

完成年度:平成13年(2001)
施設延長:約900m

貝月渓流保全工の整備地区は、スキー場・ゴルフ場・キャンプ場があり、美しい緑や清流に恵まれたリゾート地として多くの人々が訪れる場所です。このため、整備にあたっては、地域リゾートの支援を視野に入れ、自然木・巨石をそのまま生かすなど、自然環境との調和が取れた砂防施設づくりに配慮しました。階段状に組まれた自然石が上流から下流まで、自然の様に配置されており、周囲の環境と一体となっています。

貝月リゾートに近い貝月床固工群でも自然景観を損なわないよう、上流から下流まで、まるで自然にそうなったかのように自然石が階段状に組まれています。またこれは石の裏にこけが生え、そのこけを食べるさまざまな生き物も集まるようにと入念に考えられているのです。

下辻谷第2砂防堰堤(小津)

下辻谷第2砂防堰堤(小津)

完成年度:平成8年(1996)
型式  :巨石積み砂防堰堤
堤頂長 :60.0m
堤高  :14.0m

平成元年9月の集中豪雨により被災した旧久瀬村の小津川支川下辻谷から再び土砂が流出しないようにと下辻谷第2砂防えん堤が計画されました。この堰堤近くには東海自然歩道が通っているため、特に景観との調和を図る様々な工夫がなされていますので、まるで自然の滝のような情緒が感じられませんでしょうか。

高地谷第1砂防堰堤(小津)

高地谷第1砂防堰堤(小津)

完成年度:現在施工中
型式  :砂防ソイルセメント堰堤
堤頂長 :87.0m
堤高  :27.0m

現在施工中の高地谷第1砂防堰堤は、平成元年9月の秋雨前線による集中豪雨により、高知川流域を含む旧久瀬村で発生した土砂災害を再び繰り返さないようにするため、早期の完成を目指します。

大蔵谷第1砂防堰堤(樫原)

大蔵谷第1砂防堰堤(樫原)

完成年度:平成27年(2015)
型式  :格子式堰堤
堤頂長 :54.5m
堤高  :14.5m

現地は国道303号・471号に近く、冠山峠道路の開通等に伴い、今後交通量の増大・利便性の向上が見込まれ、観光ニーズの高まりも予想されることから、観光コンテンツの観点から堰堤まで近づくことができる通路も整備しています。

下谷第1砂防堰堤(東津汲)

平成20年(2008)下谷第1砂防堰堤 (東津汲)

完成年度:平成22年(2010)
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :58.8m
堤高  :14.5m

9月2日~3日にかけて記録的な大雨(西濃豪雨)となり、揖斐川町東津汲にある小津観測所で総雨量579mmを記録しました。この大雨により各地の渓流で土砂流出が発生し、揖斐川町東津汲の下谷では土石流により国道303号が約39時間にわたり通行止めとなりました。

本巣市(旧根尾村)

本巣市(旧根尾村)

能郷谷第3砂防堰堤(根尾能郷)

能郷谷第3砂防堰堤(根尾能郷)

完成年度:昭和59年(1984)
型式  :重力式コンクリートピアー格子スクリーン砂防堰堤
堤頂長 :147.0m
堤高  :16.0m

この堰堤は国内においても例を見ない大型鋼製スクリーンダムです。堰堤が格子のスクリーン状になっており、普通時には川の流れにほとんど影響を与えませんが、大量の土砂がいっぺんに流れて来た時にしっかりと土砂を食い止めるようになっているのです。

ヌクミ谷第1砂防堰堤(根尾水鳥)

ヌクミ谷第1砂防堰堤(根尾水鳥)

完成年度:平成11年(1999)
型式  :コンクリートスリット式堰堤
堤頂長 :66.0m
堤高  :14.0m

このえん堤は、スリットえん堤とよばれる構造が採用されています。スリット堰堤は中・小規模程度の洪水時には降りてきた土石流を適度に下流に流し、堰堤が土砂で一杯になってしまう事がありません。大洪水時にはそのスリットにより土砂をせきあげ、土砂を一時的に溜める働きを持っているのです。

鷲巣谷第1砂防堰堤(根尾神所)

鷲巣谷第1砂防堰堤(根尾神所)

完成年度:平成8年(1996)
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :43.0m
堤高  :11.0m

地元が進める淡墨公園構想の拠点の一つとして整備。管理用と散策路を兼ねた通路をダム直下に設け、流れ落ちる水を裏から眺めることができる構造は日本で初めてのものです。また、周辺の景観との調和を図るため、表面を石張り(御影石)にすると ともに、曲線を取り入れた柔らかい形を演出しました。全国公募で「うすずみの滝」と名付けられて親しまれています。

下河原谷第1砂防堰堤(根尾大河原)

下河原谷第1砂防堰堤(根尾大河原)

完成年度:平成29年(2017)
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :82.0m
堤高  :14.5m

平成26年8月の台風11号豪雨によって上流部で崩壊が発生したことにより、大量の流木や土砂が流出し、地域唯一の生活道路である国道157号が閉塞する被害が生じたことを受け砂防堰堤工事を開始しました。完成に伴い竣工式を開催し、地域の皆様と竣工を祝いました。

岡谷第1砂防堰堤(根尾天神堂)

岡谷第1砂防堰堤(根尾天神堂)

完成年度:平成9年(1997)
型式  :重力式コンクリート堰堤
堤頂長 :80.0m
堤高  :14.0m

岡谷第1砂防堰堤は樽見より車で10分ほどの上流、根尾西谷川の左支渓に位置しています。平成元年9月からの秋雨前線による集中豪雨により土石流が発生し、国道157号線下流一帯が埋没しました。このような災害を再度繰り返さないように砂防堰堤を設置しました。銘板の文字は、樽見小学校6年生(当時)の生徒によるものです。

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