越美山系砂防事務所 国土交通省 中部地方整備局

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事業の紹介

事業の特徴

岡谷第1砂防堰堤
岡谷第1砂防堰堤

大規模な崩壊地及び河道堆積土砂の流出防止~横山ダム治水機能の保持

揖斐川を河口から水源までながめ、広範囲にわたって土砂の流れを調整し、河床を安定させる等の事業を進めています、特に昭和40年災害の土砂が河道に堆積し、加えてナンノ、徳山白谷等崩壊地からの膨大な流出土砂量に対して、下流河道の安定及びダム治水機能保持のために事業を実施しています。

坂内砂防堰堤魚道
坂内砂防堰堤魚道
(呼水水路と階段式魚道)

生き物にやさしい砂防施設の整備、地域活性化の核となる砂防事業の実施

魚道の設置をはじめ、渓流環境に配慮しながら砂防事業を行う他、自治体の地域整備計画を考慮した地域活性化を支援する砂防事業を行ってきました。

魚にやさしい「魚道」

川に砂防堰堤があっても魚がうまくのぼれるようにした「魚の通る道」を「魚道」といいます。揖斐川は平成4年に「魚がのぼりやすい川づくり」のモデル河川に指定されました。越美山系砂防事務所では多くの遡上(そじょう)実験や研究をかさね、沢山の「魚道」をつくってきました。

砂防関係施設の機能

砂防堰堤

砂防施設は、山の斜面や渓流から流出する土砂や木を溜めて下流の土砂災害を防ぎます。

砂防堰堤には、上流側のポケットに土砂を溜め、川の勾配を緩くすることによって急激な土砂流出を防ぐ働きがあります。また、土砂をいっぱいに溜めることによって川の両岸の足元を抑え、新たな崩壊を防ぎます。

また、渓流や川をせき止める砂防堰堤には、場所に応じて渓流魚の移動を助ける工夫や周囲の山並みになじむ配慮等を加えています。

砂防堰堤の種類

不透過型

不透過型

コンクリートなどの構造により渓流をしっかりせき止める形で設置する堰堤です。上流側のポケットいっぱいに土砂が溜まると、土砂取りを行う堰堤もあります。

透過型

透過型

鋼製パイプ等の構造により土砂を流す隙間を設けた構造の堰堤で、鋼製スリット型が一般的です。

床固工群

川底や川岸の侵食を防ぎ、洪水や氾濫が起こらないように安全な川にします。

床固(とこがため)工は、川の勾配を緩やかにして川底の侵食を防ぎます。工事にあたっては魚などに配慮した施設を造っています。護岸工(ごがんこう)は、水の流れが集中する川岸を保護し、侵食によって土砂が下流へ移動するのを防ぎます。川のある区間に何基もの床固工を設置したものを床固工群と呼びます。

山腹工

荒れた山に木や草を植えて、斜面の表面が侵食されるのを防ぎます。

山地は一度荒廃すると、自然のままでは、なかなか元の緑の姿に戻りません。そればかりでもなく、多くの有害な土砂を下流に流す原因にもなるため、できるだけ早く山地の機能を発揮できる状態に戻し、荒れた山腹から崩れ出る土砂を防ぎます。

深層崩壊に関する渓流(小流域)レベルの調査について

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