柿田川の環境を守る

柿田川自然再生計画

柿田川自然再生計画について

柿田川は、富士山麓で降った雨水や雪どけ水が地下水となり湧出した湧水河川であり、柿田川固有種ミシマバイカモなど湧水環境に依存する貴重な生物が生息・生育する特有の自然環境を有しています。
しかし、近年の柿田川においては、河道内に土砂が堆積し、本来は生育しない植物の繁茂やオオカワヂシャをはじめとした侵略的外来種の侵入・定着がみられ、ミシマバイカモなどの在来種を被圧するといった貴重な在来生物の生育・生息に影響を与える課題が発生しています。
このような課題を受け、柿田川における自然環境の保全・再生を具体的に進めるため、平成23年度に「柿田川自然再生計画」を策定しました。
策定にあたっては、柿田川に関係する多様な主体が共通の認識に立って協働で取り組むことがきわめて重要であるとの認識より、自然保護団体、有識者、行政の委員より成る「柿田川自然再生検討会」を設立し、合意形成を図りました。
今後の事業の実施に際しては、関係する多様な主体と協働し、具体的な計画を策定しながら事業を進めることで、より効果の高い事業を展開します。

柿田川

柿田川自然再生計画書(令和3年3月)

  • 全文(PDF:8.1MB)
  • はじめに
  • 第1章 柿田川の現状
  • 第2章 柿田川の歴史的変遷
  • 第3章 柿田川における河川環境上の課題
  • 第4章 柿田川の河川環境の保全・再生目標
  • 第5章 柿田川自然再生における整備計画
  • 第6章 柿田川自然再生におけるモニタリング計画
  • 第7章 柿田川自然再生におけるリサイクル型体系の構築
柿田川

柿田川自然再生計画書(平成28年3月)

  • 全文(PDF:14.6MB)
  • はじめに
  • 第1章 柿田川の現状
  • 第2章 柿田川の歴史的変遷
  • 第3章 柿田川における河川環境上の課題
  • 第4章 柿田川の河川環境の保全・再生目標
  • 第5章 柿田川自然再生における整備計画
  • 第6章 柿田川自然再生におけるモニタリング計画
  • 第7章 柿田川自然再生におけるリサイクル型体系の構築
柿田川

柿田川自然再生計画書(平成24年3月)

  • 全文(PDF:6.2MB)
  • はじめに
  • 第1章 柿田川の現状
  • 第2章 柿田川の歴史的変遷
  • 第3章 柿田川における河川環境上の課題
  • 第4章 柿田川の河川環境の保全・再生目標
  • 第5章 柿田川自然再生における整備計画
  • 第6章 柿田川自然再生におけるモニタリング計画
  • 第7章 柿田川自然再生におけるリサイクル型体系の構築
柿田川

柿田川自然再生検討会の開催状況

守ろう!私たちの宝、柿田川の湧水

柿田川の湧水
柿田川の湧水

湧水量は地下水量のバロメータ

私たちの住んでいる黄瀬川・大場川の流域は、豊かな地下水に恵まれている地域です。
地下水は、富士山に降った雨の大部分が地下に浸透したものです。そして、三島湧水群や柿田川のように、地下水の一部は山裾から湧水群としてわき出しています。地下水は、私たちの生活用水などとして利用されるだけではなく、柿田川などの水辺に生息する動植物にとっても恵みの水となっています。
地下水の量は、浸透する水の量と私たちが利用する水の量の間でバランスがとれていると一定に保たれますが、利用量が多くなりすぎると、だんだん減っていってしまいます。
地下水の量は、直接目で見ることができませんが、その量の変化のバロメータとして三島湧水群や柿田川の湧水量の変化が挙げられます。地下水の量が減ってくると湧水量も減少してくるのです。その柿田川の湧水量は昔に比べるとだんだん減少しています。
湧水量減少の原因としては、地下水利用量の増加が挙げられます。私たちが毎日使っている水は、すべて湧水と地下水です。私たちの一日の水使用量は459リットルです。これは、全国平均の354リットルに比べるとかなり多くなっています。私たちが使う水の量を減らすことによって地下水の利用量を減らすことができます。そうすることによって、いつまでも地下水を利用しつづけることができます。
そのためには、節水をこころがけるなど、ご家庭の小さな積み重ねが大切です。節水へのご協力をお願いいたします。

柿田川の湧水
柿田川湧水年平均日量
柿田川湧水年平均日量(PDF:41KB)

柿田川保全ガイドライン