クマタカ通信
vol.225 2020年度完成工事紹介その1ー根尾川流域流木対策工事
2021年01月19日
クマタカ通信vol.225
2020年度の完成工事を、施工者の皆さんの苦労話を交えて紹介していきます。第1回は、根尾川流域流木対策工事に従事した株式会社所組より寄稿いただきました。
2020年度完成工事紹介その1ー
根尾川流域流木対策工事
1.工事の概要
本工事は能郷谷第1砂防堰堤と宮井谷第1砂防堰堤の2つの既設堰堤に流木止めを設置する工事であり、施工場所が離れた2箇所での流木対策工事でした。
(能郷谷第1)担当:現場代理人 高橋 政宣
既設堰堤越流部を切り下げ流木止め(Jスリット)を設置する工事です。
(宮井谷第1)担当:監理技術者 守田 康司
既設堰堤越流部を切り下げ流木止め(CBBO)を設置し、本堤上流側に幅1.5mの腹付けを行う工事です。
2.現場技術者の声
○能郷谷第1 現場代理人:高橋 政宣さん
現場へのアクセス道路が狭く、資機材の搬入に苦労しました。特にJスリットは、本来は大型トラックでの搬入が基本ですが、この現場では中型トラックでの搬入にせざるを得ませんでした。また、携帯電話も圏外であったこと、生コンプラントも遠距離であったことから、コンクリート打設中の時間ロスが十分懸念されました。これに対処するため、打設前に出荷サイクル等を生コンプラントと綿密に打ち合わせました。結果、待ち時間の少ない良質な打設を行うことが出来ました。
○宮井谷第1 監理技術者:守田 康司さん
現場内は携帯電話圏外ではありましたが、生コンプラントが近く無線での連絡が可能であったことや、協力会社の段取りもよかったため、遅滞なく施工ができました。又、丁寧に作業・仕上げを行った事により十分な強度を保ち綺麗に現場を完了する事ができました。
3.その他一言
当工事開始前より新型コロナウィルスの感染が報じられ、その後も拡大が進み、施工途中には緊急事態宣言が出るなどしたため、この現場でもいつ感染者がでるかもしれないと心配しました。そのため、日々現場に入る作業員に対し、入場前の体温測定、マウスガードの配布等、十分に感染防止対策を講じました。その結果、職員及び作業員全員、感染すること無く、無事工事を完成することができました。
最後に地元住民の皆様の砂防工事へのご理解とご協力に対し心より感謝申し上げます。
能郷谷第1砂防堰堤
宮井谷第1砂防堰堤
4.工事概要
工事名:令和元年度 越美山系根尾川流域流木対策工事
施工者:株式会社所組
工事期間:2020年1月~12月
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