クマタカ通信
vol.209 2019年度完成工事紹介その8-三倉大谷第1砂防堰堤道路工事
2020年03月30日
クマタカ通信vol.209
2019年度の完成工事を、施工者の皆さんの苦労話を交えて紹介していきます。第8回は、三倉大谷第1砂防堰堤道路工事に従事した株式会社ヤマモトより寄稿いただきました。
2019年度完成工事紹介その8-
三倉大谷第1砂防堰堤道路工事
1.工事の概要
本工事は、三倉大谷第1砂防堰堤を築造するための工事用道路を造る工事で、今年度で2期目になります。伐採を含めた道路土工、補強土壁工、法面アンカー工・受圧板、防護柵工が主な内容です。工事車両が三倉集落内の生活道路を頻繁に通行するため、交通災害の防止を図ることと狭い施工ヤードでの作業を考慮にいれながら資材置き場や効率的な施工方法を工夫し作業を進めました。
本工事施工箇所(破線区画内)
2.現場技術者の声
〇現場代理人:高橋 直城さん/〇監理技術者:藤原 寛実さん
今回の工事では補強土壁工、アンカー工が主な内容でしたが、現場に乗込み掘削を始めたところ、現場内は降雨後バックホウの走行が困難になる程土質が悪く、補強土壁の埋戻し土には適さない事が判明しました。そのため、土砂搬出をキャリーダンプで場内運搬し、現場外の仮置きヤードに搬出しました。そこで土砂改良を行い、再び盛土材として現場に戻し利用しました。非常に作業効率は悪かったのですが、現場従事者がワンチームとなり、工期内完成・無事故無災害が達成できました。
■まとめ
今回の施工現場は集落に非常に近く、田畑と隣接しているため地域住民の方に現場を見られる機会も多い事から、いつも以上にコミュニケーションをとり、住民の方から出される意見には真摯に耳を傾け、工事を進めました。運搬路となる生活道路には工事車両の運行が分かる予告看板を設置すると共に、工事車両には地元住民優先を徹底するよう指導し、地元に配慮しながら工事を進めました。
この他、猪や鹿が獣害対策フェンスを壊して田畑に侵入するため、住民と一緒にフェンスの補修を行うなどしました。その結果、苦情も無く獣害被害を最小限にできました。
発注者をはじめ地元住民の方々のご理解により、無事故で現場を完成できたことを感謝いたします。
3.その他一言
「自然と共に、地域と共に、皆様と共に」をキャッチフレーズで多くの方々に支えられ今年で創業100年を迎える事が出来、深く感謝申し上げます。さらなる100年をめざし、粉骨砕身の心を忘れず頑張りますので今後共よろしくお願い申し上げます。
URL: http://www.kk-yamamoto.co.jp/
4.工事概要
工事名:平成31年度 越美山系三倉大谷第1砂防堰堤道路工事
施工者:株式会社ヤマモト
工事期間:2019年5月~2020年2月
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