クマタカ通信
vol.207 2019年度完成工事紹介その6-堂洞第1砂防堰堤道路工事
2020年03月16日
クマタカ通信vol.207
2019年度の完成工事を、施工者の皆さんの苦労話を交えて紹介していきます。第6回は、堂洞第1砂防堰堤道路工事に従事した西建産業株式会社より寄稿いただきました。
2019年度完成工事紹介その6-
堂洞第1砂防堰堤道路工事
完成写真(起点より望む)
当現場は、揖斐川左岸に位置する南北に伸びる尾根の西側斜面に形成された谷にあり、工事用道路は東側斜面から尾根を回りこんで、西側斜面に続くルートで、斜面を水平に横切るよう計画されており、西側斜面の尾根と谷を交互に横切って通過する計画となっています。今年度は工事用道路総延長700mの内約80mの延長を施工しました。
2.現場技術者の声
〇現場代理人:佐藤 武志さん
この現場で苦労した点の一つとしては、林道橋川線起点より約200m箇所付近より道路わきを起点とした施工でしたが、道路管理者の通行道路でもあり資材・機材の設置箇所は施工現場内の限られた箇所に設置しなければなりませんでした。又工事車両の運行時、資材搬入時等道路を規制するときは、管理者と密に連絡を取り合い調整しました。結果トラブルもなく進めることが出来ました。
第三者の安全確保として、当現場はイビデンの森遊歩道に隣接しており、第三者(一般者)進入が無いよう遊歩道出発点、現場前後の場所での立入禁止看板を設置し、看板には、歩いてきた方に位置関係が分かるよう案内版のミニマップを貼り付け、現場内に入らない様行いました。
施工では、逆巻き施工となり、設計道路高より地山掘削頭長部まで高さ約15.0mを3回に分け地山掘削→法面工(足場・鉄筋挿入工)を繰り返し行いました。どうしても工種別作業になり、段取り替え時はロスがあり、工程内に完了できるかが課題でありました。施工業者と検討を行い削孔機をバックホウアームに取り付けるスカイドリル工法を採用することに決めました。やはり一番のメリットとして、作業日数の短縮です。足場組立の施工がいらない、そして削孔機の移動が容易で施工が早く行えることです。その結果天候にも恵まれ1月末までにはすべての工種を完了することができました。
削孔機械 スカイドリル工法
簡単ではありますが、地元の方々、道路管理者の方々に林道通行の際には大変ご迷惑をおかけしましたが、苦情もなくご協力有難うございました。また発注者の方々には現場が早期完了出来る様配慮して頂き有難うございます。心から感謝もうしあげます。これからも現場の安全、地域の安全を守る為、日々勉強し励みたいと思います。
3.その他一言
最後に、わが社は地域社会のため、故郷の豊かな自然環境を守るため、「豊かに自然をオリジナル」をスローガンのもと、専心努力を重ねています。若くやる気のある人材を広く募集しています。興味のある方は下記URLにホームページを掲載しておりますのでご覧ください。
(http://seiken-style.com/)
4.工事概要
工事名:平成31年度 越美山系堂洞第1砂防堰堤道路工事
施工者:西建産業株式会社
工事期間:2019年5月~2020年2月
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