クマタカ通信
vol.197 「天然ダム対応の技術的な講習」を開催しました
2019年12月04日
クマタカ通信 vol.197
師走を迎え、今年も残すところ1ヶ月未満となりました。寒さも増していますので体調管理には十分ご留意下さい。さて、今号では12月2日に揖斐建設会館にて行いました「天然ダム対応の技術的な講習」をお伝えします。越美山系砂防事務所は、管内において「天然ダム」と呼ばれる河道が閉塞する事象が発生した際に、その後の土砂災害の拡大を抑えるべく、天然ダム対応に特化した技術的な講習(テーブルワークを含む学びながらのトレーニング)を平成29年度から地元建設会社等にも参加者を募り継続して実施しています。
■天然ダムに関する基礎知識の講習
先ず、テーブルワークに先立ち、過去の事例等を踏まえた天然ダム対応に関する基礎知識を座学形式で受講しました。
座学での受講
■監視・観測計画の検討、検討結果の発表及び意見交換
次に、座学での講習後、7名程度に分かれたグループごとにテーブルワークで、揖斐川町坂内川上で天然ダムが形成されたとの条件で、天然ダム形成後の二次災害を事前に予測し適切な対策を講じるため、監視・観測計画の検討を行いました。
グループ検討
テーブルワークで得られた、天然ダムの全体状況、湛水位、湛水部への流入流量、閉塞部の監視等を行う等の検討成果を各グループが発表し、グループ相互の意見交換を経て、講師が助言や講評を行いました。
検討成果発表
講評
■応急対策計画の検討
つづいて、監視・観測計画の検討した箇所での応急対策工事の計画につてもテーブルワークで検討を行いました。
テーブルワーク
監視・観測計画と同様に、天然ダム上流域での浸水被害防止や、天然ダムの決壊対策などの応急対策計画について発表し、意見交換ならびに講師による助言や講評がありました。
意見交換
○実施概要
日時:令和元年12月2日(月)10:00~16:45
場所:揖斐建設会館2F会議室
参加者:国土交通省職員 10名(中部地方整備局河川部、越美山系砂防事務所)
砂防工事安全技術協議会 13名((株)久保田工務店、西建産業(株)、西濃建設(株)、田中建設工業(株)、(株)所組、(株)山辰組、(株)ヤマモト、越美山系砂防ボランティア)
岐阜土木工業会 2名(杉山建設(株))
※本講習ではCPD認定5.66単位を付与しました。
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