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クマタカ通信

vol.161 岐阜大生が砂防施設技術を学びました

2018年10月01日

クマタカ通信 vol.161

足早に夏が過ぎ去り、秋分の日を境に昼と夜の長さが逆転し、日々夜の重みが増していく季節となり、朝晩を中心に空気に冷たさを感じる日も出てきました。10月最初のクマタカ通信は、岐阜大生を迎え砂防施設技術についての勉強会を紹介します。


岐阜大生が砂防施設技術を学びました

9月12日(水)、岐阜大学応用生物科学部生産環境科学科課程の先生と学生計10名が講義の一環として、当事務所と砂防堰堤工事現場を訪れ砂防施設技術を学びました。


初めに当事務所の会議室において、職員より事業説明を受け、砂防関係の資料や災害ビデオ等で土砂災害を防ぐことの重要性について詳しく学習しました。

当事務所での事業説明


その後、揖斐川支川高知川上流で建設中の高地谷第1砂防堰堤工事現場(揖斐川町小津地内)において、ソイルセメント工法※では日本最大級の堰堤高27mになる砂防堰堤の施工説明を受け、見晴らし台から様子を見学、皆さん工事現場の規模に圧倒されていました。また転圧システムという技術やドローンの現場での活用等について説明を受け、全員がドローン操縦を体験しました。さすがに学生だけのことはあり、若さからかドローン操縦にはすぐに慣れたようでした。

※ソイルセメント工法…セメントと現場発生土砂を混合して堰堤の材料とするものです。従来工法よりも工賃及び工期の節減を目指します。

ドローン操縦体験(高地谷第1砂防堰堤)


お昼休憩を挟み、次の揖斐川町坂内坂本地内で建設中の坂内白谷第1砂防堰堤工事現場においては、初めに受注会社の社長自らリクルートを兼ねた?ご挨拶がありました。そしてi-Construction技術(ICT技術)※を砂防現場で活用した同堰堤の学習の外、実際の施工現場内で生コンクリートをバイブレーターという機械で締め固める作業を体験しました。

※ICT…情報通信や情報処理の分野に関わる技術の総称をいいます。坂内白谷第1砂防堰堤では高性能なドローンやレーザースキャナーを使用した高密度な3次元測量などICT技術を活用した施工を行っています。

セメント締め固め体験(坂内白谷第1砂防堰堤)


昨年度に引き続き、2度目の訪問でしたが、今年の学生たちも事務所・現場では真剣な面持ちで説明を聞いており、砂防事業を少しでも理解していただけたようです。また、現場における体験でも笑顔で楽しそうに臨んでいる姿が大変印象的でした。短時間ではありましたが、充実した時間を持てたのではないでしょうか。



■管内市町の防災訓練へ参加しました

○平成30年度 本巣市総合防災訓練

日時:8月26日(日)午前7時30分~午前11時30分
場所:本巣市役所各分庁舎及び市内一円
概要:避難所・応急救護所開設訓練、各自治会単位での訓練、防災講習等

当事務所は防災講習のひとつとして真正すこやかセンターにてパネル展示を行いました。

パネルの展示


○平成30年度 災害から命を守る揖斐川町・揖斐郡消防協会合同総合防災訓練

日時:9月2日(日)午前6時30分~午前10時40分
場所:揖斐川町立北和中学校
概要:住民避難訓練、救助犬による人命救助訓練、事故車両からの救出訓練等

当事務所は会場内ブースにて土石流の模型及びパネルの展示説明を行いました。

訓練の様子(事故車両からの救出訓練)

参加された住民の方は、過去の被災写真をみながら当時の状況や体験談をお話くださいました。また、最近の異常気象で同じような災害が起こらないか不安であり、今後もがんばってほしいとのお声をいただきました。

パネル展示説明


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