越美山系砂防事務所 国土交通省 中部地方整備局

  • 文字のサイズ

クマタカ通信

vol.156 工事や業務で優秀な成績を収められた企業や技術者を表彰しました

2018年07月31日

クマタカ通信 vol.156

こども達は夏休みに入り、猛暑の中でも元気に遊ぶ姿が見られます。今号は、7月20日(金)に実施しました優良工事等表彰式の様子をお伝えします。


工事や業務で優秀な成績を収められた
企業や技術者を表彰しました

ー 平成30年度 優良工事等事務所長表彰式 ー


越美山系砂防事務所では、当事務所が発注し、平成29年度に完成・完了した請負工事及び業務の中で、優秀な成績を収められた企業や技術者の皆様に対し、事務所長から表彰状を授与いたしました。




平成30年度 越美山系砂防事務所優良工事等表彰式

<概要>

日時:平成30年7月20日(金)10時~11時30分
場所:国土交通省 越美山系砂防事務所 会議室
内容:表彰状授与、事務所長挨拶、記念撮影、意見交換会
受賞者:優良工事1社、優良工事技術者1名、優良業務2社、優良業務技術者1名、協力企業2社、協力企業の技術者1名(企業名、技術者氏名は、下掲にてご紹介します)

なお、前日に中部地方整備局において局長表彰を受賞されました、優良工事1社・優良業務1社にもご参加いただきました。


【吉野事務所長からご挨拶】
いずれも、困難な工事現場や業務分野における取り組みを評価しての結果であり、皆様方の日頃のご努力により素晴らしい成果を発揮して頂いたことに感謝申し上げます。今後も、社会資本整備を通じて地域づくりに貢献するリーディングカンパニーとして皆さまのご活躍に期待するとともに、ご健勝と益々のご発展を祈念いたします。


受賞者全員での記念撮影




意見交換会



以下に、受賞された企業及び技術者の皆様の工事(業務)名や表彰理由を紹介し、合わせて意見交換会で発言された経験談や苦労話、要望などのコメントを掲載します。


◆中部地方整備局長表彰◆


部門:安全工事
企業名:株式会社山辰組
工事名:平成29年度 越美山系揖斐川流木対策工事

工事内容:本工事は品又谷第1、第2砂防堰堤を改築し、流木対策工を施工するものである。
表彰理由:夏期冬期のコンクリート打設や現場塗装において、きめ細かい温度管理や養生等を行い、非常によい出来映えだった。安全にも配慮し、事故なく良好な結果を得られた。

【土木部次長 棚橋 伸仁】
冬期の現場は雪深く、特に塗装に関しては反射式ストーブを導入して24時間、温度と湿度の管理を徹底した。安全のためにバリケードのネットをオレンジと緑で目的別に色分けして配置した。立入禁止を示すオレンジ色のネットは県道と接する箇所に多く設置し、第3者からは見やすいとの好評を得た。台風の際は流水をなるべく阻害しない構造の仮設を作ることができたこと、天気予報で即座に判断し資材を高台に避難させたこと、また作業中断の決断を早くすることが大切なことであることもわかった。


-----

部門:優良業務(成績優秀)
企業名:株式会社ユニオン
業務名:平成29年度 日坂地区用地調査及び補償説明業務

業務内容:本業務は、バンタ川第1砂防堰堤外1箇所の施工に伴い取得等が必要となる土地の測量及び物件等の調査を実施し、用地取得に必要な情報の整備を図ること及び土地等の取得等に伴う補償説明を実施するものである。
表彰理由:多数相続(40名)の相続協議の調整を行う補償説明で、短期間(約4ヶ月)で各関係者への説明を実施し、相続協議と協議書の徴収を実施された。相続の調整において、関係者への理解を得るため、相続人へのアプローチ方法・説明資料等に工夫があった。

【取締役調査部長 青木 伸親】
多数相続で40名の関係者にアプローチするために、マニュアルの作成と指導により話す内容を一本化させた。相続人の代表者を決めて窓口として対応していただき了解を得られやすくした。個人情報については社内での保管、持ち運ぶ場合の管理体制を徹底させた。最終的に4ヶ月の短期間で補償説明を完了できた用地調査に関しては、境界確認以前から了解いただき仮測量を実施した。山に入ることが難しい高齢者のために公民館に本部を置いて、現場とテレビ電話等を使いやりとりをして2日間で全関係者の境界確認を終えることができた。



-----

◆越美山系砂防事務所長表彰◆


部門:優良工事(成績優秀)
企業名:株式会社所組
工事名:平成28年度 越美山系下河原谷第1砂防堰堤工事

工事内容:本工事は、下河原谷において、土石流対策を目的に砂防堰堤を施工するものである。
表彰理由:狭隘急峻かつ高所での施工条件のなか、安全と工程を考慮しつつ、良好な施工管理に努め、出来映えが非常に良く、地元住民から賞賛される砂防堰堤を完成された。

【代表取締役社長 所 克仁、工務主任 守田 康司】
地元の協力もあって工事がスムーズに完了できた。狭隘な現場なので現場管理に苦労した。様々な分野の方が大変努力され、我々の工事が完成出来る事を改めて実感した。最近のまれに見る大雨でも被害が少なくて済んだのは、ひとえに山間地の砂防工事を長くしっかりとやり続けた結果であり、そのような事務所の模範とされる仕事ができたことは大変誇りに感じている。


-----

部門:優良工事技術者(成績優秀)
企業名及び技術者名:揖斐昭和建設株式会社 樋口 晃彦(主任技術者・現場代理人)
工事名:平成29年度 揖斐川砂防出張所管内整備工事

工事内容:本工事は、揖斐川砂防出張所管内の砂防設備等の緊急作業を実施するものである。
表彰理由:点在する小規模作業の現場が多かったが、関係者との調整を円滑に行い、適切な施工管理を行いながら迅速かつ効率的に対応された。

【樋口 晃彦】
揖斐川砂防出張所管内整備工事は、1つの場所でずっとやり続けることはなく、各所で関係者と調整を行う必要が多々あり、規模は小さくても大変な仕事であった。緊急でない作業は事前に時期・ボリューム・仕事内容を教えてもられると助かる。


-----


部門:優良業務(成績優秀)
企業名:アジア航測株式会社

部門:優良業務技術者(成績優秀)
企業名及び技術者名:アジア航測株式会社 江口 友章(管理技術者)
業務名:平成29年度 越美山系深層崩壊対応砂防施設検討業務

業務内容:本業務は、「深層崩壊対策技術の基本的事項」及び「深層崩壊に起因する大規模土砂災害被害想定手法(案)」に基づき想定する深層崩壊に起因する土砂災害に対応する砂防堰堤の概略検討を行うものである。
表彰理由:国内初の取り組みである深層崩壊対策事業の費用対効果(B/C)の算出方法について、河道閉塞決壊時被災評価ツールを活用してB/Cの感度分析を行うなど、先駆的な試みにより今後の砂防事業の事業評価に貢献する優れた成果をあげた。

【中部支社長 小栗 太郎】
今回このような業務に携われる機会を得たことは大変嬉しく思います。私たちの会社は防災対策を主としています。特に砂防関係業務に大変力を入れており、本業務には総力を挙げて頑張りました。

【主任技師 江口 友章】
深層崩壊によって天然ダムができた際にポンプ排水などの事後の対策ではなく、事前の対策として砂防堰堤を設置することを検討した。その場合は大量の水の処理が課題となるため、透過・不透過などの堰堤型式、堰堤の設置位置などを試行錯誤して研究した。またB/Cの問題も課題であり、天然ダムに対応する堰堤のコストと効果を併せ持つ計画を立てることが大変難しかった。

-----

部門:優良業務(成績優秀)
企業名:株式会社石田技術コンサルタンツ
業務名:平成29年度 越美山系砂防用地関係資料作成整理等業務

業務内容:本業務は、越美山系砂防事務所が施行する事業に係る用地取得業務のうち、補償金等に関する資料の作成及び整理等の業務を行うものである。
表彰理由:権利者確認の作業で複雑な相続案件の点検・調整に際し、相続人の調査漏れを防止するため、検証委員会等で意見聴取を行い相続人の確定を実施された。各箇所の権利者調査も指摘事項を一覧にまとめ改正点、修正漏れがないように工夫された。

【技術本部調査グループ次長 藤原 繁】
山間部では土地所有者が亡くなられても相続登記がされていないことが多く権利者確認に苦労した。経験したことのないような難しい相続への対応には社内で検証委員会を設けて担当者と長年権利調査を経験した社員、公共用地取得に関わった社員を含めて検証を行い、さらに司法書士に相談するなどして相続人を確定した。権利調査を経験したことのない若い社員も一緒に携わり、今では安心して若手に任せられるようになったことがもっとも良かったことであった。


-----

部門:協力会社
企業名:東海カッター興業株式会社
工事名:平成29年度 越美山系揖斐川流木対策工事

表彰理由:既設堰堤のワイヤーソー切断において、切断延長が長いことに起因するワイヤーの弛みで存置部の堰堤まで切断が食い込まないよう、分割して切断することで対応し、堰堤の品質確保や向上等に寄与された。

【顧問 水野 達郎】
ワイヤーをまっすぐに切るため、経験を活かして努力しうまくやりとげることができた。施工中には水や土砂が流入して中断するなど苦労したが、土工事をしっかりやっていただいたため、カット作業に集中することができた。下請け会社であるため1社ではできないが、協力しあった結果、今回表彰式に臨席することができてうれしい。


-----

部門:協力会社
企業名:有限会社黒川工務店
工事名:平成28年度 越美山系下河原谷第1砂防堰堤工事

表彰理由:工種が多い中で作業員や機械等の配置を適切に行い、無理のない施工に寄与された。

【代表取締役 住井 勝彦】
土工で比較的土捨て場が近かったが大変高低差があって難しい現場だった。土捨て場が遠かったらさらに大変だっただろうと思う。また県境に近く、雨量が多く夏も短い現場のため、冬場の工事期間を見込めないので工程管理に苦労した。


-----

部門:協力会社技術者
企業名及び技術者名:揖斐昭和建設株式会社 久保田 康之
工事名:平成29年度 越美山系揖斐川流木対策工事

表彰理由:夏季及び冬季の厳しい条件下の砂防堰堤コンクリート施工において品質確保や向上に寄与された。

【久保田 康之】
夏は台風シーズン、冬は豪雪があったけれども揖斐川砂防出張所や元請けの指導のもとに無事工事を完了することができた。



受賞された皆様、おめでとうございました。

-------


Twitter、やってます♪


 越美山系砂防事務所が所管する揖斐川及び根尾川上流域の砂防事業に関する情報を中心に発信しています。

みなさまのフォローをお待ちしております!


国土交通省 越美山系砂防事務所
@mlit_etsumisabo

発行
国土交通省 中部地方整備局
越美山系砂防事務所

〒501-0605 岐阜県揖斐郡揖斐川町極楽寺137
Tel:0585-22-2161 Fax:0585-22-2174
E-mail:cbr-ibigawasabo@mlit.go.jp

※クマタカ通信を含むHPの更新と概要を定期的にメール配信します。配信希望の方は上記E-mail宛に「配信希望」とメールを送信して下さい。
※クマタカ通信の感想やご意見もお待ちしています。
※文中の敬称は省略しています


越美山系砂防事務所は、事業開始50周年を迎えます

© 2018 Etsumi Sankei Sabo Office, Chubu Regional Development Bureau, MLIT / All rights reserved.

ページトップ