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道をたのしむ

便利で豊かな地域を支えるみち

2.暮らしと産業を支える

3)人の命をまもる

高度医療機関へのアクセスが向上!

  • 岐阜県八百津町では、東海環状道の開通によって、最寄りの高度医療機関(多治見市)までの時間が約10分短縮し、30分以内に行けるようになりました。
  • 岐阜県御嵩町では、東海環状道の開通によって、30分以内に行ける高度医療機関の選択肢が拡大しました。
図:医療機関へのアクセス
市町村界は市町村合併前(2002年時点)のもの
30分圏域とは、幹線道路を利用して各市町村の中心部から高度医療機関まで30分以内で移動できる範囲
カーラー曲線
図:カーラー曲線

救急医療では、わずかな時間の差が患者さんの生死を左右します。

例えば出血多量の場合、出血から処置までの時間が30分を超えると約50%、1時間を超えるとほぼ100%の割合で死亡するとされており、すばやい処置が求められています。

(出典:カーラー「緊急事態における経過時間と死亡率の関係」(1981))


救急搬送中の患者さんの負担を軽減!

写真:救急車
  • 岐阜県可茂消防事務組合では、可児市や御嵩町の病院から土岐市の病院へ救急車で搬送する場合に、東海環状道(可児御嵩IC〜土岐南多治見IC)を使っています。
  • 路面が平坦でゆれが少ないため、搬送中に患者さんにかかる負担も軽くなっています。
図:救急搬送ルート

ガンなどの検査薬をすばやく遠くへ!

PET検査薬
写真:PET検査薬

(出典:PET検査薬製造企業資料)

  • ガンなどの検査に用いられるPET検査薬は製造後の寿命が非常に短く、工場から病院までの輸送時間は3時間から3時間半が限度といわれています。
  • この薬の製造企業では、東海環状道の開通にあわせて沿線の豊田花本工業団地に工場をつくりました。
  • 現在は、東海環状道などを利用して、北は岐阜県美濃加茂市や長野県松本市、南は三重方面、東は静岡方面の病院に搬送されています。
PET検査とは
Positron Emission Tomography(ポジトロン断層撮影法)の略称で、体内の臓器や組織の働きを断層画像としてとらえ、ガンなどの病気の有無や状態を診断する新しい検査法です。
東海環状道を利用したPET検査薬の搬送
図:搬送ルート

(出典:ヒアリングによる)


column

東海環状道沿線都市の災害対策

図:協定した市町村

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東海環状道開通目前の2005年3月16日、岐阜・愛知両県の沿線9市では、地域活性化のための広域的な交流連携を進める協定と、災害時の相互応援を行う協定を結びました。

愛知県:豊田市、瀬戸市
岐阜県:多治見市、関市、 美濃市、瑞浪市、美濃加茂市、 土岐市、可児市

写真:新聞記事

(出典:中日新聞2005年3月17日朝刊 許諾済み)