丸山ダムについてさらに学ぼう
●ダムの役割
自然のままでは川を流れる水の量は、季節による降水量の変化によって多くなったり少なくなったりしてしまいます。ダムは、川の水が多すぎるときはためておき、少ないときはためた水を必要に応じて送りだします。日本の川は長さが短く、急勾配なため、雨が降ると一度にたくさんの水が川に流れてすぐ海に流れ出てしまいます。このために川から水があふれたり水不足になります。これらを防ぐのがダムの役目です。
●ダムの形式について
重力式ダム
ダム自身の重さによって水圧を支えるダムで、もっとも多くつくられているダムの種類です。
丸山ダム・新丸山ダムもこれにあたります。横から見た断面は、直角三角形のような形をしています。
中空重力式ダム
重力式ダムの種類のひとつです。内部が空洞になっているため、重力式ダムよりコンクリートの量は少なくてすみますが、構造が複雑で工事の手間もかかるためあまりつくられていません。
岐阜県内では横山ダムがこれにあたります。
アーチダム
アーチの作用で水圧をダムのつけ根にあたる岩盤で支えるため、岩盤がじょうぶでないとつくることができません。ダムを薄くつくることができるので、コンクリートの量が少なくてすみます。
岐阜県内では愛知県との境にある矢作ダムがこれにあたります。
ロックフィルダム
岩石を盛り立ててつくるダムです。ゆるやかな勾配で盛り立てるため、ダムの土台の面積が広くなります。岩屋ダムや阿木川ダムなどがこれにあたります。
●ダムができると...
大雨が降ると、川の水がたいへん多くなります。計画より多い水が川に流れると、水があふれだして水害がおこります。ダムは、この水の一部を貯水池にためて水が川からあふれるのを防ぎ、洪水からまちを守ります。
*利水:水を利用して、暮らしに役立てること
水の使用量は増え続けています。水を大切に使いましょう。