矢作ダム管理所

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矢作ダムのはたらき

「ダムは水の充電池!」

川の水は、家で使う飲み水や洗濯、お風呂の他にも、田んぼや畑で使う水、工場で使う水や、水で電気を起こしたりするなど、たくさんの人が多くのことに使っています。

でも、川を流れる水の量は、雨が降ったり降らなかったりして増えたり減ったりするので、いつも必要な分流れているとは限りません。

そこで!矢作ダムでは、雨が降ってみんなが使う分より多くの水が流れている時は、決められた量※)水を貯めておき、川の水が少なくなると貯めた水を流して補います。

こうしてお天気にかかわらず、いつでもみんなが水を使えるようにしています。


※)ダムに貯められる水の量には限りがあります。そこで、予め貯められる水の量の内、水道、農業、工業など、それぞれに使う分量を決めてあり、これを「利水容量」といいます。

この利水容量は、いつもいっぱいに貯めるのではなく、使う水の量は季節によって変わるので、季節ごとに貯める量を決めてあります。

洪水調節

洪水調節計画図
洪水調節計画図

矢作ダムでは、台風や大雨によりたくさんの水が下流に流れそうな時、それをダムで受け止め安全な量だけを川に流します。


洪水調節とは、ダムへ入ってくる水量がある量(洪水量)に達したとき、ダムに入ってくる流入量の一部または全部を一時的に貯水池に貯め、下流の川に流れる水を減らすことで洪水被害を軽減します。

矢作ダムでは、最大で1秒間に1,000m3(500ミリリットルのペットボトルで200万本分)の水を貯めて下流を洪水被害から守ります。

矢作ダム利水受益地域図

矢作ダムのはたらきにおける洪水調節のしくみ 洪水調節の仕組みについてくわしく知りたい方は->
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農業用水

豊田市、岡崎市など西三河地域の12,595ヘクタールの田畑に水を届けています。

工業用水

衣浦臨海工業地帯(碧南市、半田市、刈谷市、高浜市、武豊町、東浦町)とその背後の工業地帯(豊田市、岡崎市、安城市、西尾市、幸田町)および名古屋南部臨海工業地帯の鉄鋼、金属、重化学、繊維等工業に給水しています。

西三河地域の984,100人分の水を供給することができます。

発電

他の水利用に支障のない範囲で、水力発電を行っています。ダム直下流の第一発電所と時瀬発電所を合わせると、最大出力67,000キロワットのクリーンなエネルギーを生み出しています。

矢作ダム利水受益地域図
矢作ダム利水受益地域図