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こまくさ通信 第33号(2012/ 1/ 5)

 

2012年 本年も宜しくお願いします。(平成24年1月4日 水曜日)

 明けましておめでとうございます。今年の干支は「竜(タツ)」です。
 プロ野球のファンだと公言する方の中には「竜」と言えば、名古屋を本拠地に活躍する某球団を連想される方も多いことでしょう。
 私はと言えば、「竜」で連想するものはというと、仕事柄「天竜川」です。

 天竜川上流域での砂防工事も第4四半期に入り、当出張所管内も最盛期にかかります。
 これまでも、直轄砂防工事に対して地域の皆さまの温かいお気持ちにより、無事に進んでおります。本当にありがたく感謝しておりますとともに、今後も、引き続きご理解ご協力を頂けますよう宜しくお願いいたします。

   さて、お正月ということで「七草がゆ」の話にふれたいと思います。

 七草がゆは、古来からの習慣では、正月七日にまな板に載せてたたき、かゆに入れて食べるもので、万病をふせぐ言い伝えがあります。
 その「春の七草」は、せり・なずな・ごぎょう・はこべら(はこべ)・ほとけのざ・すずな・すずしろ、の7種です。
 いきなりですが・・・。「春の七草を答えなさい。」といったクイズがでても簡単に答えられるような記憶方法を紹介したいと思います。
 それは、「春の七草」を短歌風に詠んでみるというものです。

 「せり・なずな  ごぎょう・はこべら  ほとけのざ  すずな・すずしろ 春の七草」

 今では七草がゆも「なずな(アブラナ科)※」だけを粥に入れて済ませる習慣もあるそうで、七草すべてを味わいながら食する機会も減っている気がします。(※:アブラナで代用)
 その「なずな」の代用がアブラナであることからも推察できますように、なずなはアブラナ科の植物です。
 しかし、この在来のアブラナに対してセイヨウアブラナ(アブラナ科アブラナ属、食用油採取目的で導入)という外見上も似た植物があります。
 セイヨウアブラナは在来ではない天竜川でも見かける帰化植物(帰化生物)の一種です。
 日本のように周りが海で囲まれている国では、植物は渡り鳥のように自ら海を渡って移動できるものではなく、人間などの力を借りないと移動できませんので、移入された外来のものとなります。

 ところで、帰化や外来という言葉で、私たちがよく耳にするものに「特定外来生物」という言葉があります。
 平成16年に「特定外来生物」の飼育等や輸入を規制し、防除するための法律ができました。それが、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 (http://law.e-gov.go.jp) です。
 この法律に基づく「特定外来生物」の定義では、「特定外来生物」とは、海外から我が国に導入されることによりその本来の生息地又は生育地の外に存することとなる生物(以下「外来生物」という。)であって、我が国にその本来の生息地又は生育地を有する生物(以下「在来生物」という。)とその性質が異なることにより生態系等に係る被害を及ぼし、又は及ぼすおそれがあるものとして政令で定めるものの個体(卵、種子その他政令で定めるものを含み、生きているものに限る。)及びその器官(飼養等に係る規制等のこの法律に基づく生態系等に係る被害を防止するための措置を講ずる必要があるものであって、政令で定めるもの(生きているものに限る。)に限る。)をいう。 とのことです。
(参照:環境省 外来生物法) (http://www.env.go.jp)
 つまり、外来で我が国に被害や被害を及ぼすおそれのある生物の中から、ある特定のものを政令にて決めています。

 時として牙をむく自然ですが、美しさをあわせ持ってもいます。
 真の意味で自然と共存できることを願い一年の最初の話として締めくくりたいと思います。

年の瀬 (平成23年12月28日 水曜日)

 年の瀬になり、今年一年を振りかえってみました。
 こまくさ通信第22号の2011年1月7日を読み返してみると、『…新聞でも特集が組まれているようですが、昭和36年6月の豪雨災害「三六災害」から50年になります。私たちの先輩も大鹿村にある小渋川砂防出張所で大西山の崩壊に巻き込まれて、6名の先輩職員の命も失われました。もし、皆さんの家に当時の災害写真がありましたら、ぜひお貸しください。これからのいろいろな展示などで使用させていただきたいと思います。』と情報発信しておりました。
 この三六災害50年実行委員会の企画に基づき、各所で「三六災害50年」の各種イベントが開催され、流域内の関係市町村の住民の方々をはじめ多くの方々にご協力を頂きました。

 本当にありがとうございました。

 さて、その一方で日本の各地で未曾有の災害が発生した年でもありました。
 1月には霧島山(新燃岳)噴火、3月には東北地方太平洋沖地震(長野県北部ではこの地震の翌日に大きな地震が発生)、7月には新潟・福島豪雨、8・9月の台風12号による紀伊半島を中心とした記録的豪雨とこれに伴う紀伊半島各所での土砂ダム発生、9月には台風15号による各地での記録的大雨、10・11月には日本ではありませんが、タイ洪水で当事務所からもポンプ車が出動しました。

 12月14日の所でも述べるとともに、本日もまた重ねて述べました地震災害。
 これについてはもう少し情報提供をしたいと思います。
 ちょうど、昨日発表された、中央防災会議 (http://www.bousai.go.jp) の防災基本計画にも東日本大震災の教訓を受け、これまでの津波対策を「津波災害対策編」という形で充実されることになりました。
 併せて、内閣府の有識者会議における「東海地震の震源域を含む3連動地震」の震源域の想定範囲も拡大されたそうです。

   自然災害に直面しながら、あっという間に過ぎた一年ではなかったでしょうか?
   来年こそ、皆さんが安全に安心して暮らせる年であって欲しいと願うばかりです。

千人塚城ヶ池 (平成23年の冬至を前に… )

千人塚公園  職場が休みの日、寒風吹く曇天の日でしたが、冬ごもりせずに家族とともに飯島町の与田切川右岸側にある千人塚公園へ足を運びました。その時に撮影した「ため池」の画像を掲載します。
 あいにくの天気で、空木岳や南駒ヶ岳などの中央アルプスの美しい山々を間近に眺めることができず残念でした。
 晴天であれば、きっと農林水産省の「ため池百選」 (http://www.maff.go.jp) に選ばれている『千人塚城ヶ池』の水面に、その美しい山々の姿が映って見えることでしょう。
 さて、ため池と同様、人造湖の百選として「ダム湖百選」 (http://www.wec.or.jp) というものもあります。
 天竜川水系では支川の三峰川にある美和湖(美和ダム)や高遠湖、下流域の佐久間湖が選ばれています。

天竜川上流河川事務所管内では最大で震度4 (平成23年12月14日 水曜日)

与田切川での地層  伊那谷で地震がありました。震源地は岐阜県美濃東部でした。
 地震といえば気になることの一つに伊那谷の断層が挙げられると思います。
 Web上でも伊那谷の断層の情報はいくつも掲載されています。その中の1つに独立行政法人産業技術総合研究所の報告書『伊那谷断層帯の活動性および活動履歴調査』 (http://www.jishin.go.jp) といった情報があります。
 この報告書では「地震調査研究推進本部 (http://www.jishin.go.jp) 地震調査委員会(2002)」の区分に従い、断層帯を境界断層と前縁断層に区分し、断層帯を構成する断層を、木曽山脈山麓断層(長さ約36kmの境界断層)、伊那断層,小黒断層,田切断層群(長さ約51kmの前縁断層)としています。
 境界断層は従来の評価通り、最新活動は約6500年前以後,約300年前以前、その最新活動の1つ前の活動は約12000年前以後,約10000年前以前で、それ以前の活動は不明とまとめています。
 一方、前縁断層の最新活動は約700年前以降,約300年前、最新活動の1つ前の活動は約9300年前以後,約5100年前以前、さらに1つ前の活動は約14000年前以後,約11000年以前、それ以前の活動は不明とまとめています。
 地震発生を予測することの難しさは皆さんもご存じでしょうが、伊那谷での境界断層の活動が、単純に6000年に一度発生すると仮定して、最新の活動が現在から6000年前で、その1つ前の活動が現在から12000年前ということだったとしますと、過去の活動時期の幅とも重なります。つまり、今年、境界断層が起因の内陸型地震が起きる可能性は100%になってしまいます。
 もちろん、境界断層の最新活動が現在から500年前で、1つ前の活動が10500年前であったのかもしれません。これもまた過去の活動時期の幅とも重なりますので、そうだとして、かつ10500年毎に1回の活動だとすれば、机上の計算では10000年後の未来まで境界断層に起因する内陸型地震は起きないことになります。
 伊那谷地震が今すぐに起きても何ら不思議ではない、と警鐘を鳴らす専門家は、こうした断層帯の活動履歴をもとに述べられています。
 断層帯の活動履歴の年代幅をもっと狭く知ることができるのであれば、断層の活動による地震の予知も可能となってくるのでしょう。専門家の研究を支えていきたいものですね。
 そして、いずれにせよ、地震などによる災害への備えは大切なことです。皆さんのご家庭でも、可能な限り少しでも備えをされておかれた方が良いと思われます。
 画像は与田切川の河岸・水際に見られる地層です。

安全パトロールを実施 (平成23年12月13日 火曜日)

安全点検12月期A 安全点検12月期B  今年最後の合同安全点検は13・14日の両日午後に実施することにしました。
 13日の対象現場は新宮川・唐山沢、太田切川、黒川の各工事。
 年末年始に向け、現場に関わる方々だけでなく、地域の皆さまにも、工事に起因する不安な事象が起きないよう、多くの目で入念な点検を心がけました。
 画像は13日に実施した安全点検の内、2現場での点検開始前の現場状況の説明の様子です。某現場での「すべての災害は防ぐことができる!必ず達成0災害。」という標語の横断幕はいいですね。

与田切通信第2号を発行

与田切の工事

 『こまくさ通信 増刊号“与田切通信第2号”』が発行とになりました。

クリックでPDFファイル(658KB)をダウンロードできます。

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