事務所関連情報
ざざむし通信 第30号(2013/08/21)
オオハンゴンソウ(平成25年8月15日 木)
特定外来生物であるオオハンゴンソウ。こいつは、霧ヶ峰や八ヶ岳周辺で猛威をふるい始めているようで、駆除作業のニュースを見ることが多くなりました。
三峰川でも近年確認され、抜き取り作業をしているのですが、根から抜いているつもりでも、次の年には更に範囲が広くなっています。横に広がる地下茎を十分駆除できていない可能性があります。小さな根塊からも発芽するようで、単純な抜き取りだけでは難しいのかもしれません。
北海道開発局で実験を行っているのがわかりやすく、参考にさせていただきながら、場合によっては薬を使わざるを得ないのかも。
お鷹岩井(平成25年8月15日 木)
三峰川支川の尾勝沢合流部の小黒川から鷹岩を経由し、黒河内耕地の和泉原中段から溝口南郷を経て大犬沢までを灌漑する井筋です。
伝兵衛の手記によると、1833年には鷹岩まではできて、硬い鷹岩のトンネル工事が難航。30間(54m)掘り抜いたところで中止。
伝兵衛の死後、幾度かの中断・再開の後、明治2 年9 月(1869)鷹岩の掘り抜きが完成。工事は困難を極め「一日の掘削量が三合メンパ1 杯分だったこともある」という話しや、「狭く掘削量も少なかったので、掘削の土を袖に入れて出した」という話しも伝わっています。
三峰川総合開発と同時期の昭和39 年に一貫水路として整備。鷹岩付近は井筋も明瞭ですが、途中でトンネルに潜り、当時はもとより、現在の井筋も全てをたどることは困難でした。しかし、小黒川の水はホレボレするくらい清く美しい。
小原井を巡る(平成25年8月14日 水)
高遠小原・勝間の段に三峰川の水を配水するのは容易ではなかったでしょう。三峰川の左岸はずっと急な山斜面になっていて、部分的には絶壁も多いです。
文献によると、最初のルートは長谷袂から取水とありますが、袂は今の田本地籍だとすると、相当な距離。対岸から見ると、何となく美和ダムの湖の南斜面の中腹に、らしいラインが見えるような・・・気もします。
現在は三峰川総合開発(美和ダムと高遠ダム)によって河南一貫水路の配水ルートとなっています。山中にある竜勝寺沢の水路も苔むして風情があって、ステキなものです。人もあまり訪れない場所ですが、興味があれば案内しますよ。
Ku-Satの自主訓練(平成25年8月12日 月)
KU-Satとは何? kensetsu universal small aperture terminalの略だそうです。訳せば、建設省のユニバーサル小口径ターミナル。あれ?日本語では衛星小型画像伝送装置と呼ばれているものです。
衛星と通信しながら、孤立した集落や山岳部の車両の入ることが困難な災害現場で活躍する可搬型の衛星画像伝送装置です。とはいっても、パラボラ、受信機、据付器具、処理装置などのほか、発電機も必要で、これを運ぶのも大変な作業になるでしょう。組立は比較的簡単で、間違えなければ衛星の捕捉も難しくありません。説明書も十分わかりやすく、組み上げることができました。
これを担いで山を歩く体力のほうの訓練が必要かも。
春富大井を巡る(平成25年8月10日 土)
春富土地改良区のお誘いで、春富大井(伝兵衛井筋とか原新田大井などとも呼ばれるようです)と現代の幹線水路を巡るツアーに参加しました。
わかりやすく丁寧な説明で、とても勉強になりました。子どもたちも多く参加し、次世代につなげたいという意欲もわかります。しかし子どもたちには、まだ水の貴重な時代への共感も、歴史の重みなどは理解されにくいでしょう。自分もそうでしたから。大人になって、地域をもっと知りたくなったとき、この経験が生きるのではないかな。
彼ら彼女らが地域を知りたくなったとき、遺構としてでも古い時代のものが残っているように、我々の世代が考えていかなければならないのかな、と感じました。
さんよりこより(平成25年8月7日 水)
8月7日は「さんよりこより」の日。不思議な言葉ですが、お祭りです。
室町時代の応永年間(1394-1427)藤沢村片倉天白が流され、桜井の平岩に流れ着き、川手の河原に止まった。このことから1年に一度、桜井から川手に迎えに行き、送り返す行事です。毎年7月7日の祭りですが、現在は8月7日。現在まで、水位の高い日もあったと思いますが、三峰川を渡河できなかった年はないといいます。
お祭りの全てを拝見したわけではありませんが、両川手天伯社から神輿をかつぎ、三峰川を渡るところを見させていただきました。「さんよりこより」は子どもたちが輪の中の鬼男を囃(はや)す言葉。「さあ、寄ってこいよ」の意味らしいですが、おまじない?にしか聞こえません。
六道一番井(平成25年8月6日 火)
伊那市の農業灌漑を進めたとして、伊東伝兵衛が有名ですが、高遠藩は、それ以前にも藤沢川の水を水が不足する六道の平に、灌漑導水する大規模な事業を行っています。
これが「六道一番井」で、温水ため池としての「六道の堤」も、今ではサクラの名所として有名です。藤沢川の取水地点や、具体的なルートを知りませんでしたので、「人と暮らしの伊那谷遺産」の関連と思い、探ってみました。おそらくルートは1850年の完成ルートとほぼ変わらないでしょう。高遠栗巾から高遠の町の上方を流れ、鉾持桟道はトンネルで抜いています。
六道に水を引くにはこの方法しかないわけで、それを当時の測量技術と農業土木で完成させたのは、素晴らしいことです。私の気持ちは立派な「伊那谷遺産」と思いますね。
アニメの聖地「田切」から伊那へ(平成25年7月27日 土)
仕事とは関係がないのですが、「究極超人あーる」というマンガ(オリジナルアニメを含む)聖地であるJR飯田線「田切駅」から、アニメのフィナーレを飾るゴール「伊那市駅」までの自転車ツアー。ある意味、中田切川を起点に天竜川に合流してさかのぼるツアー。
多くの参加者は天竜川の堤防をはしたはず(ルートは決められていません)。支川を含む天竜川上流部のさわやかな景色を楽しんだと思います。遠くから参加の方も多く、もちろんコスプレもありました。
飯島町の町長さんも開会式ではウィットに富んだステキなスピーチで盛り上げていただき、私も1時間かけてのイベントを楽しみました。
アレチウリを退治するぞ(平成25年7月27日 土)
うーん、クズとアレチウリが一体となって、退治しにくい状況でした。今年はアレチウリが少ないと感じています。春先の遅霜が影響しているのではないかなと分析していますが、原因は定かではありません。
クズは日本古来のものですが、迷惑植物でもあるので、いっしょに退治しても罰は当たらないでしょう。南箕輪村では多くの方が参加し、協力していただきました。このような地道な活動で、なんとか現状を維持できているように思います。何もしなければ、きっと天竜川はアレチウリで覆い尽くされているのではないかと思うほどの勢いです。
対策車の操作方法説明(平成25年7月24日 水)
建設業者の方を集めて、災害対策車の操作説明会を開催しました。ついこの間まで自分が説明を受ける人間だったのですが、今日は違いますよ。事前に自主練習をして、わかりやすい(と自分が思っている)操作説明書を作っていましたから。
そのお手製操作説明書を見ながら、排水ポンプ車、照明車の操作をやっていただいたら、初心者でもほとんど無事に設置、展開することができました。説明書のテストでもあったわけです。
これで、いつ現場に出かけても基本は間違えないはず。もちろん、そういう災害がないことが望ましいことですけれど・・・。
河川愛護の表彰(平成25年7月24日 水)
「河川愛護月間表彰」は、河川の美化などに努力いただいている団体や個人に、7月の河川愛護月間に表彰を行うものです。伊那出張所管内から「天竜せせらぎロードプロジェクト」が表彰されました。
せせらぎロードは平成18年に立ち上がり、その年の大きな出水災害「平成18年7月豪雨」を乗り越えてきました。豪雨災害後の堤防整備でできた公園の花壇の管理、太陽光による夜間の照明、堤防を利用したウォーキングによる健康づくり、「天竜川ウォーク」というイベントの企画運営など、堤防を愛して利用し、環境保全にもいろいろ努力をされてきました。
今年も10月20日に「天竜川ウォーク」が開催されます。とてもホスピタリティにすぐれた楽しいイベントですので、ぜひ皆さんも参加をしてみてはいかがでしょうか。
高校生と水生生物調査(平成25年7月22日 月)
上伊那農業高等学校 生産環境科の先生と生徒さま。河川と環境について、興味を持っていただき、昨年に引き続いての水生生物調査に来ていただきました。
こちらも同じ場所だったこともあり、準備も進行もスムーズにできました。高校生はとても礼儀正しく、まじめに調査方法を勉強していました。先生の指導も行き届いている感じを受けましたし、生徒の学習の姿勢が素晴らしいと思いました。
独自に水質の試験をしたり、今回の調査を他の支川などにもやってみたいと意気込みも聞かせていただきました。微力ながら、お手伝いできる部分は、こちらとしてもがんばりますよ。