事務所関連情報
ざざむし通信 第19号(2012/10/11)
農業も河川の環境を勉強するのだ(平成24年10月9日 火)
今日は長野県上伊那農業高等学校の生徒さんが「水生生物による河川の水質判定」の勉強に訪れました。
天気もよく、すがすがしい三峰川での実習。最初はこわごわ水に入り、石をひっくり返してはゴソゴソ動く昆虫にとまどっていましたが、徐々に慣れてきたようです。教科書で勉強してきたということですが、実際を知ることはとても重要です。
普段なにげなく河原を流れる川面を見て「魚はいるのかな」と思っても、こんなに多くの水生昆虫が生息し、旺盛に活動し、それが生態系の重要な位置を占め、水質の浄化に大きく役立っているとは思いませんよね。
「渓流にキャンプに行ったら、石をひっくり返してみて!!」とお願いをして、今日の青空授業を終了しました。
湖底に沈む村(平成24年10月6日 土)
諏訪湖も琵琶湖も西側に大きな断層を持ち、流れ込む支川の土砂で湖が埋没する前に地震で地盤が沈む。そんな地形的歴史を持っています。
琵琶湖周辺は、歴史的な風土の濃い地域です。周囲にたくさんの城跡(最近のブーム)と共に、古い遺跡がさらに多くあります。不思議なことに湖の中にも遺跡があることがわかり、地震による沈降・地すべりの可能性があるといわれているようです。その調査は近年始まったばかりですが、安土城考古博物館のミュージアムショップで書籍を見つけ、購入して読んでいます。
同じような地形史を持つ諏訪湖でも、糸魚川ー静岡構造線に伴う地震での諏訪湖周辺の沈降は、他人事ではないのかも。
川はモノを捨てるところではありません(平成24年10月5日 金)
中型クラスのバイク(自動二輪)が捨てられていました。イグニッションキー穴が壊されていたので、盗難車だったのでしょうか。
それほど古くはなく、今でも動きそうです。内燃機関には油もガソリンも入っています。それを河川に投棄するなんて、どういうことでしょうか。
安くはないお金を使って買った愛車。設計にも製造にも販売にも、多くの人の情熱が詰まっているはず。当然、ライダーはツーリングなどを楽しみ、バイクも愛されて幸せなひとときだったのに。
持ち主に再会し、ふたたびレストアされて、元気にライダーと一生を過ごすことを祈っています。
ひっついて繁殖戦略(平成24年10月4日 水)
河川を巡視したり、工事現場を監督すると、植物の種がくっついて困ることがあります。横綱はアメリカセンダングサでしょう。生息範囲・量が多いこと、付着率も高く、しかもちくちく痛い。
同じく横綱でもよいかもしれないのがヌスビトハギ。こいつは靴下などに張り付くと、取ることが容易ではありません。それも、たいてい大量ですから。
その次くらいが写真のオナモミです。子どものころ、学校の帰りに友達の背中にこっそりつけるなど遊びました。トゲの先端に引っかかりのあるオオオナモミ、写真のものはさらにトゲにトゲが付いているイガオナモミとあります。
このイガオナモミは乾燥に強いのでしょうか、河川に多く繁殖しています。こいつは戦後に日本に渡来した外来種ですね。
下島護岸工事のいま(平成24年10月3日 水)
天竜川を締切り、水中で見えなかった部分が顔を出しました。国道が堤防と兼ねている場所ですから心配でしたが、工事をしておく必要性を感じました。
護岸は十分強固ではなく、保護をしているコンクリートブロックも、沈み始めていました。流れが強い水中のようすは、このように水を切って始めて明らかになります。過去の工事のデータで想像していたものとは大きく違いがなかったので、工事の内容も今の発注図面で行けると考えています。
もう1工区、すこし上流と対岸の同じような場所も近日中に確認できると思います。これら工事で、心配だった部分の多くを対策できるので、3月までは、いろいろと不便をおかけすることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。
ご不明の点、至らぬ点は、お電話ください。電話:0265-72-2734
T17はそれほどでもなく(平成24年10月1日 月)
台風17号が接近する。9月30日の夜は出張所で待機していたのですが、近くを通過したにもかかわらず、大きな影響がなかったのは幸いでした。
多少風は強かったのですが、出張所の周辺は雨も少なかったです。諏訪湖の流域はそこそこ降ったようで、諏訪(気象庁)では20時から21時の間に時間14ミリでした。
過去の台風では昭和58年の台風10号は9月28日で、伊那谷に大量の雨を降らせ、場所によっては戦後最大の流量を観測しています。特に台風と(秋雨)前線の組み合わせには注意が必要です。燃料の供給とエンジンのようなもので、尽きることがないような雨を降らせます。
平成16年のことを思えば、まだ安心する季節ではありません。
移植したミクリの今(平成24年9月26日 水)
河川巡視で移植したミクリの生育状況を確認してきました。
このミクリも私たちの手で色々な旅をしています。三日町頭首工の工事で、工事箇所に生育していたミクリ(NT:存続基盤が脆弱な種)を仲間がたくさん生息する諏訪湖に避難。もとの場所は生育に不向きとなって、箕輪町の天竜川に移植。ある程度の群落となって、平成18年7月の豪雨もなんとかやりすごしました。
豪雨災害への対策工事が進むと、この場所も影響が出るかもしれないと、辰野の天竜川に再度避難。そして、もとの場所に戻ってきて、いまのミクリがあるというわけです。
彼らの仲間は、危険分散として駒ヶ根にも避難していまして、こちらの方は順調に仲間を増やしていますよ。