事務所関連情報
ざざむし通信 第17号(2012/8/20)
オオハンゴンソウとは(平成24年8月20日 月)
いよいよ来たかとおもった。オオハンゴンソウ(Rudbeckia lanciniata)かもしれないと。特定外来生物の悪いやつです。調べてみると違いました。近縁種のアラゲハンゴンソウ(Rudbeckia hirta var. sericea)でした。
いつ来てもおかしくないオオハンゴンソウは三峰川で確認しましたから、天竜川へも時間の問題なのかもしれません。
植物で次の脅威は、このオオハンゴンソウ、オオカワヂシャでしょうか。これだけ物流が発達すると、人間の社会活動による外来移入の阻止は難しいでしょう。逆に海外で脅威となっているコイやフジ、ヒトスジシマカ(ヤブカ)、ワカメなどの例もありますしね。
またか・・・(平成24年8月9日 木)
何かにとりつかれたように油流出事故が続いています。今回は工場解体にともなって誤って流れてしまった油の件。長野県、伊那市、消防署、当出張所総出で対応にあたりました。
水路にオイルフェンスを張る一方、原因者捜しで4kmほど1時間かけて油を追っての追跡劇。水路というのは、追いかけるのが難しいものですね。連絡を受けた17時から解散が22時30分。長い一日でした。発生源は対策を施し、被害の拡大を防ぐことができました。写真は、流出口にオイルマットを詰め込むK係長です。この作業前にオイルフェンスを4本張ってきました。しばらくは水路の点検と確認が必要です。
水の神様は多そうですが、油の神様っているのでしょうか? 京都の離宮八幡宮、油懸山地蔵院西岸寺がそのようです。明かりを必要としたための油商人の詣でた場所ということのようでした。思っていたものと、ちょっと違いました。
もし堤防が壊れたら・・・(平成24年8月1日 水)
もし、天竜川の堤防が壊れたら・・・。そんな起こりそうもないことを考えて意味があるのでしょうか。
東日本大震災以降、想定外を言葉として発することが難しくなっています。想定外=計画外力を超える、と読み替えるとわかりやすいかもしれませんね。私たち土木技術者は想定外を考えてこなかったのでしょうか?
そんなことはありません。平成16年に台風が多く上陸し、同年12月には「総合的な豪雨災害対策についての緊急提言」(国土交通省総合政策委員会)として「計画を超える自然の外力の多発を踏まえ・・・」とあるように、想定外を想定することを行ってきています。さらに、中部地方整備局では「天変地異を考える」「複合災害対応防災訓練」「東海ネーデルランド」など、想定外の事態に対応するトップランナーとして取り組んできています。
そして、堤防が地震や洪水で壊れた場合の対応訓練も行っているわけです。
嫌われモノ アレチウリの退治(平成24年7月29日 日)
アレチウリが外来種であること。法律で指定されている悪いやつであること。種ができると鋭いトゲがあること。など、驚くことに、今では普通に皆さんが知っているようになってきました。この日、NPO天竜川ゆめ会議が呼びかけて、辰野町の横川川のアレチウリ駆除を行うというのでY係長といっしょに参加してきました。
もっと大量に繁茂している場所を知っているので、それから比べるとずいぶん少ない印象です。いっしょに作業している皆さんも、「今年は少ない」とのこえでした。
活動の成果で少なくなっているのなら、素晴らしいことです。しかし、天竜川の総量として減っているようには思えないので、これからが勝負です。
いっしょに作業した地元のこの女性は、アレチウリの判別スペシャリストでした。休憩のテントには、お茶、デザート、フルーツなどのおもてなしもあり、活動が根付いていることがわかります。惜しむらくは、もう少し参加者が多いともっと楽しいですね。
田切駅から伊那市駅まで(平成24年7月28日 土)
伊那市駅の開業から100周年なのです。飯田線といえば、ゆうきまさみ氏の青春ドタバタコメディー漫画「究極超人R」が思い起こされる世代でしょうか? オリジナル・ビデオアニメのクライマックスとなる田切駅から伊那市駅の自転車走行は、もっとも印象的なシーンです。
今回、伊那市の自転車部が企画・運営したイベント「轟天号を追いかけて」に参加しました。地元参加者が少なく、東京方面から多数、大阪や四国からも参加する80名で楽しく走りました。アニメがテーマとなっているので、主人公Rくんをコスプレする学生服+下駄+扇子のいで立ちもあるので、そういうイベントで想像される「マニア」「オタク」的なエッセンスを少し混ぜながらも、健康的で明るく気持ちのよいイベントでした。
参加者が集うFaceBookもにぎやかな盛り上がりで、今の時代的な感じもありますね。おお、当事務所のK専門官も、楽しんで参加しておりましたぞ。
橋梁の老朽度合いを診断すること(平成24年7月27日 金)
1960年代につくられた多くの構造物がそろそろ「いい年」(築50年)を迎えます。大切にメンテナンスされていれば、まだ現役としてがんばっていけるものもあります。当時と現在の使われ方の違いや、いままでのメンテナンスの内容などによっては心配なものもあるでしょう。日本の社会的環境を考えれば、今後大きな建て替えは難しくなるでしょう。
特に「橋」は繰り返し大きな力が日常的にかかっています。通行している途中で壊れようものなら、大きな被害となるでしょう。構造のタイプも材料も形状も様々です。
というわけで、今ある構造物を大切に使おうということです。適切に補修をすれば、まだまだ大丈夫な橋もあります。適切な補修には、適切な点検と診断が必要ですね。つまり、この点検・診断技術も私たちの土木技術者には大切なこととなっているわけです。
ということで、伊那施工技術研究会ではNEXCO中日本の関連会社のお話を聞き、実際の橋での点検を体験しました。伊那市役所からもたくさん参加していただき、有意義な研修となりました。
川を学問する(平成24年7月26日 木)
岐阜でひらかれた「水シンポジウム」の話し。出張所で仕事をしていると、こういうシンポジウムに参加する機会が少なくなります。今回日帰りできるということもあって、おもいきって参加してみました。
基調講演も分科会もそれぞれに興味深く聞くことができました。特に基調講演であった「治水の基本は水位を下げること」という言葉は、意味深いですね。これから、今始まっているともいえる温暖化とともに頻発化するだろう豪雨災害。ひとたび堤防が壊れれば、大きな被害となります。高い堤防で防ぐことには限界があるとともに、壊れたときの被害は大きなものとなるでしょう。水位を下げるという治水計画の原則は、理にかなっています。ただし、いろいろな制約で難しいのが現状ですね。
会議前の岐阜モーニングとともに、静かな感銘の余韻を残しています。