ざざむし通信 第15号(2012/6/15) カテゴリー ヘッダーの画像

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ざざむし通信 第15号(2012/6/15)

(平成24年6月11日 月)

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作業員のオレンジの色はとても目立ちますね。写真は伊那の街中、国道153号に接する堤防の除草作業です。除草作業員のイメージアップを考え、今年の業者が統一カラーとして鮮やかなオレンジ色を採用しました。

除草の作業でうっかり石を飛ばしてしまいますと、通行中の車両に小石が当たってしまうこともあります。これを防止するために板を2枚、二人がかりでしっかりカバーしながらの作業です。交通誘導員、監視員、給油やメンテナンスなどの裏方などで、これほどの部隊になっています。

そして「黄色いきれいな花を刈ってしまうの?」と聞かれることは少なくなりましたが、オオキンケイギクという名前の植物で、法律で指定された「特定外来生物」の一つです。特にオオキンケイギクは防除の主務大臣として国土交通大臣が指定されています。したがって、駆除することが望ましいわけです。法律では栽培、保管、運搬することが原則禁止されています。きれいだからといって、家の庭に移植してはいけませんよ。

かわら版は災害報道メディアだった(平成24年6月10日 日)

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1970年大阪の万博会場といえば、ほとんど記憶がないけれど、地区の子ども会の旅行で行った気がします。今、その広大な会場の一画には国立民族学博物館がありまして、ちょいと行ってきました。

ミュージアム博物館でいくつか本も買ったのですが、「災害ジャーナリズム むかし編」(北原糸子著)が興味深かったです。長野県関係では、浅間山の天明噴火(1783)と善光寺地震(1847年)の話題がありました。どちらも、すさまじい災害ですから、現代で起これば大きな社会的インパクトが発生するでしょう。

その災害状況を住民や幕府に正確に伝える役割を、かわら版がジャーナリズムとして担っていたというわけです。善光寺地震では岩倉山(虚空蔵山)が崩落して犀川の河道閉塞(せき止め)が起こりました。崩壊の危機を下流の住民に伝えたことによって、20日後に崩壊した災害の人的被害はごく少なかったといわれています。災害とその情報伝達の姿は、メディアが変わっても共通する部分が多いのですね。

端午の祭りはヤナギと桃?(平成24年6月3日 日)

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韓国の史実としての「春香伝」は、韓国で広く知られているようです。戦時中、伊那市に疎開していた故高木東六さんの作曲したオペラ「春香」でもあるわけです。

韓国の端午のお祭りにはヤナギと桃が必須なのでしょうか、わかりませんが、そういう囃しの合唱が第一幕の冒頭で歌われます。6月3日の本番舞台のヤナギは、三峰川のシダレヤナギの枝が使用されました。もちろん、剪定に支障のないものです。

写真は通称「オケピット」と呼ばれるオーケストラが入るボックスから、前日のリハーサル前に撮ったものです。当日は舞台の照明とともに、もっともっとヤナギは美しかったです。実は私も演奏者のひとりとして参加しました。舞台に向かって左から入るオケピットへの階段には、「下手」と書いてありました。当然、私自身は「へた」と読みましたけれど・・・。

油の流出事故が続きます(平成24年6月2日 土)

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季節外れのような気がするのですが、油が河川に流出する事故が続いています。夜や休みの日をねらうがごとく発生するのは、困りものですね。今回は、使用していないと思われるハウスの暖房用燃料の流出事故。

幸いにも関係機関が速やかに対応していただいたので、早めに事態を収めることができました。

当出張所もY係長が緊急出動し、オイルフェンス、オイルマットで下流への拡散を防止する対応を実施しました。

消防団は水防も訓練するのだ(平成24年5月27日 日)

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伊那市の水防訓練にお招きいただきました。昨年はホンモノの出水の対応で参加できませんでしたが、今年は良い天気でした。

多くの活動は消防団ですから、消火活動が中心だと思います。ロープワークなどお手のものだと思っていましたが、今は安全帯があるので、意外にも慣れていないのだとか。

水防工法で使うロープの結び方には、用途に応じて、代表的には5種類ほどあります。また、実際に行う水防工法は、流れの速い天竜川上流部では「木(竹)流し」「シート張り」「(改良)積み土のう」「聖牛」「じゃかご」でしょうか。下伊那地域ではまれに「月ノ輪」を訓練で行うこともあるようです。

参加の消防団の皆さん、講師の長野県の皆さん、ご苦労さまでした。また「命あっての消防団、避難を率先する消防団となろう」との団長の話は、東日本大震災で約200名の勤務時間における消防団の死者・行方不明者を出したことを思うと、重いことばです。

ひ管?ひ門?(平成24年5月25日 金)

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排水ひ管の操作説明会に参加してきました。「ひ(樋)管」とは堤内地(宅地・民地側)からの水を河川に排水するために、堤防に穴を開けゲート構造とすることで、逆流を防ぐことができる構造物です。

直轄ひ管は堤防に建屋が付いたものが多いのですが、「ハンドルだけ」みたいな簡易なものもあります。ひ管、ひ門の区別はあきらかではなく、同じものだと思ってください。天竜川上流部では伝統的に「ひ管」を用語として使っています。

説明が長くなってしまいますが、この操作を市町村と契約して、お願いしています。市町村は近隣の住民に操作委託しています。操作する人も替わっていきますので、説明会が開催されるというわけです。操作は簡単ですが、うっかり洪水中の操作を忘れていると、浸水しなくても良かった宅地や田畑に被害が出てしまうこともあります。

堤防に生えるお客さま、チャイブ(平成24年5月24日 木)

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今回のお客さまは「チャイブ」です。西洋のネギ(アサツキ)ですね。

民家の近くですし、庭先から逃げ出したものでしょうか。我が家の小庭にもありますが、気候や病害虫に強いですね。卵焼きに入れたり、サラダに散らしたり、ちょっとした風味のアクセントになります。

でも、堤防になくてもいいかな、と思います。堤防には似たような用途の植物として、ノビル(この地方ではノンビルの愛称の方が通じます)がありますね。こちらは古事記にも歌として詠まれている日本古来の植物です。同様に食生活のアクセントとして楽しんでいただけると思います。ノンビルの根っこは、鱗茎と呼ばれる小さなタマネギのような形態ですから、私は春先のものをヌタにして楽しんでいます。

健康増進河川「天竜川」、取材を受ける(平成24年5月23日 水)

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天竜健康ウォークの昨年のイベントは、ざざむし通信第7号で「天竜川を健康に歩く」と題して紹介しました。今日は、伊那ケーブルテレビジョンさんの番組の収録で天竜健康ウォークの会員の皆さんと、箕輪町の天竜みのわ公園から北島災害伝承公園までご一緒しました。

ちょうど堤防を楽しく健康に歩くことの仲間が集まって、いろいろな意見交換が始まった直後に平成18年7月豪雨災害が起きてしまったのです。通称、激特工事と呼ばれる災害に対する緊急の工事が始まっていくのですが、この健康ウォークの取り組みも並行して進められ、防災としての工事と河川利用としての工夫も一気に進んだことは、会員の皆さんの熱意があったからこそでしょう。

今では、朝夕、そして日中も歩く方が多くなっているように思います。障害物のない広いオープンスペースである河川の景観を背景に、せせらぐ天竜川の音をBGMに、ステキな散歩道ではありませんか。

洪水への想像と準備(平成24年5月21日 月)

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想定外という言葉は防災として使ってはならない風になってきたのでしょうか。想定=計画だとすれば、私たちは「計画外力」という言い方をしますが、施設をつくるときの一定の整備水準(天竜川本川の私たちの管理区間は100年に1度の洪水)は、計画と管理からみれば重要な意味を持つものです。

しかし、これを上回ることは「あり得るものとして」とらえる考え方は、平成16年の全国的な洪水災害から定着しているものですし、私も整備水準を「たかだか100年に1度」と言ってきました。計画を越える災害を「災害の想像」だとしても、意味があることでしょう。

出水期前に関係機関と河川を巡視する「重要水防箇所合同巡視」は、まさに準備と想像のためのものです。どの場所にどのような危険性が潜んでいるのか、それは、河川の特徴・特性を踏まえて考えなければなりませんし、私たち河川管理者と地元の消防団(水防団)が、そういうことに敏感でなければ水防活動はできないと思います。