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ざざむし通信 第9号(2011/12/15)

天竜橋の歴史性(平成23年12月14日 水)

天龍橋

橋台というは橋の両端を支える土台。掘ってみると、意外に細身だった。橋は昭和9年に完成したものなので、戦前の土木技術をかいま見ることができます。昭和4年は世界恐慌、昭和7年に5・15事件、昭和11年に2・26事件と経済の混乱と軍部が徐々に台頭し、ちょっときな臭い時代です。

土木分野では青山士や宮本武之輔という土木界のビッグネームが活躍し、建設分野での基本的な技術がほぼ確立されてきた時期でもあります。特に青山がちょうど昭和9年に著した「土木国防 (http://library.jsce.or.jp) 」では、『国土を破壊し国民の生計財産に危害を与え、国家の発展を妨害するものは幾多あるであろうが、その主なるものは天災でありましょう』と始め、特に河川の洪水への対応は急ぐべきだと述べています。災害が多かった今年、その言葉はズシンときます

さて天竜橋ですが、コンクリートの品質はあまり良くありませんでした。当時は生コンプラントはないので、現場で材料を練っていたと思われます。その配合や打設方法、養生(硬化するまでのケア)は技術的に未熟な感じで、品質的には今のコンクリート構造物とは比較にならないと思います。それでも80年近く現役だったことを考えると、今の構造物を大切に維持管理すれば、100年以上は大丈夫でしょう。言い換えれば、100年以上使われることを想定して、陳腐化しないものづくりが必要だということです。

ゴミ持帰り運動(平成23年12月14日 金)

ゴミ持ち帰り運動

なんだか、文化的活動を意味する「○○運動」というのは表現として使われる機会が減っているのだろうか。三峰川の河川公園に付けられた看板「ゴミ持帰り運動」。ちょっと表現的には古いような感じもしますが、その主張は正しいですね。

相変わらず、河川や道路にはゴミが多く捨てられています。自然が豊かで、広い空間を有する河川で、昼食をとったり、コーヒーを飲んでくつろぐのは気持ちのよい時間です。ただ、その気持ちよさを、次の人や次回の楽しみのためにも、ゴミを置いていくことは、いかがでしょうか?

こういう看板のない河川空間でありたい。そう思いませんか?

フォッサマグナってなんだろう(平成23年12月10日 土)

フォッサマグナ

フォッサマグナってご存じ?鎖国がとかれた明治時代、日本の技術向上のために政府が招聘したドイツの技術者、ナウマンの話しでもあります。ナウマンといえば、ナウマンゾウを連想しますね。氷河期を生きたナウマンゾウを発見した人です。日本の横須賀にあった標本をナウマンさんが研究し、報告したのが最初らしい。日本発祥とは知らなかった。

土木地質学的にはフォッサマグナの発見・研究ですね。フォッサマグナは「大きなくぼみ」とでも訳すのでしょうか。ナウマンさんが日本の地形地質を調査する旅の途中、たぶん甲府盆地あたりで疑問に思ったのでしょう。南アルプスがせり上がったようにそびえる偉容と、甲府盆地の穏やかな平原がなんだか不思議な風景に映り、日本の真ん中にはおおきな窪みがあるのではないかと。たしか、先般亡くなられた小松左京さんの日本沈没も、フォッサマグナが沈むのではなかったかしら?(いいかげんな記憶)

そんなフォッサマグナの名がついた博物館があるのです。糸魚川にあるフォッサマグナミュージアム (http://www.city.itoigawa.lg.jp)。ここに行ってきました。世界ジオパークにも指定されている糸魚川ですが、失礼ながらこんなにもステキな博物館だとは・・・。糸魚川方面にいったなら、ぜひお立ち寄りください。美しいたくさんの宝石もありますから、女性と行っても嫌われることは(たぶん)ありません。

未来の車とエネルギー(平成23年12月5日 月)

東京モーターショー

東京モーターショーに行ってきました。前日に東京での用事があったのですが、その時間から帰ると遅くなるので、ちゃっかりお休みをいただき、未来の道路事情はどうなるのか?なんて疑問よりも、最近の車事情も気になって東京ビックサイトに。

平日だからとナメていたのがいけませんでした。かなりの人で、盛況でしたよ。あまり長くも居られませんので、ささっと見た感じでは、環境への関心の高さでしょう。ハイブリッドや電気自動車、電動スクータ、原動機付き自転車まで。

ただし、電気がすべてを解決するのかといえば、電気のエネルギー源は石油・石炭・天然ガスの化石燃料系が65%、原子力が25%くらいですから、水力や自然エネルギーは10%程度のものです。

CO2の排出がたいへん少ない原子力への依存度が、今年の震災影響で少なくなれば、水力発電は再評価される時代となり、今後ますます重要性を帯びてくるのでしょう。ちなみに、世界での発電環境先進国は意外にもブラジルです。ブラジルの水力発電シェアは80%。カナダも60%と好成績です。これらのデータは、電気事業連合会 (http://www.fepc.or.jp) の資料です。

アドベンチャー(平成23年12月8日 木)

犬田切橋

三峰川の河川巡視で、車でむつかしい高遠小学校の下の渓谷にチャレンジ。オフロード車なので、なんとか行けるかな?と挑んだところ、 あと30mくらいのところで断念しました。倒木ものこぎりで切り、斜面からの落石はどけ、小雨の中がんばったけれどもう少しだった。それからのバックでの脱出もたいへんでした。

夏に自転車で行ったときは、これは車でも何とか行けるかなと思ったのですが、甘かったようです。それぞれの良さを生かすためにも、今後もしばらくは自転車と自動車の巡視を続けようと思いました。
写真は、私たちの管理する下流端になります、天竜川の犬田切橋付近です。

天竜橋橋台撤去の今(平成23年12月1日 木)

天竜川撤去工事

「仮締切り」とは、仮に川の水を締め切る作業工程のこと。川の水があると護岸工事ができませんので、川の水が入らないように小さな堤防で囲うわけです。

この作業が現場の重機を使う最初の工程です。ある程度の出水から現場を守り、安全に工事を行うためのものです。これから水が引けたら、川にある多くのブロックを引き上げ、古い橋の橋脚を取り壊します。そのあとは橋台という橋の付け根にある大きなコンクリート製の土台を壊し、天竜川の本来の堤防を構築するわけです。

この工事では、別の地区で運搬で痛めた舗装の工事もしています。通行での支障もあるかもしれませんが、より快適に運転できるようになりますので、ご理解いただきますよう、ご協力をお願いいたします。

11月安全パト(平成23年11月25日 金)

安全パトロール

工事現場は安全で安心できるところでは、当然ありません。現場で働く人の安全も必要です。作業員さんの家族もありますし、人が普通に幸せを感じながら一生をすごすことができるように生活の基盤整備という仕事をしているのが土木なのですから。

ということで、大きな工事も発注されているので、工事での安全を多くの人の目でチェックするのが「安全パトロール」というわけです。 始まったばかりの天竜橋(伊那市・南箕輪村)の橋台撤去工事、通信ケーブルの電柱共架(電柱に吊していく)工事です。細かいことかもしれませんが、いろいろと議論しながらより安全な作業環境を整えていきます。

三峰川の堤防モニタリング(平成23年11月21日 月)

三峰川水衝洗堀

今年の洪水は比較的穏やかでした。5月と9月にまとまった雨はありましたが、平年並みの範囲です。しかし、だからといって安心もしてはいられません。来年の出水を迎えるまでに、痛んだ場所や、水防上の重要箇所などは、水位が低いこの時期にしっかりと点検しておく必要があるのです。

三峰川での調査は、事務所も参加していただき、私たち出張所職員だけの慣れた目だけではなく、違った視点でも点検することは重要です。今回は大いなる問題の新発見はなく、平穏無事に終わる・・・とおもったら、(次につづく)

三日町水質事故(平成23年11月21日 金)

三日町水質事故

携帯電話に緊急連絡が入り、「箕輪町で水質事故。河川の横の水路に車が転落し、油が流出している模様」と。堤防モニタリング9割方終わっていましたが、そこから急遽現場に向かう。

現場近くに行けば、警察と消防がすでに対応しはじめているようす。近くにあった水防倉庫からオイルフェンス、オイルマットを用意し、 土のうをこしらえる。水路にオイルフェンスを張り、オイルマットを並べる。転落した車からの油が徐々に広がりつつあるのを、この対策で食い止めることができた。

車の搭乗者は軽いケガですんだようで、安心。これから暖房でも油類を使う季節です。暖房器具の使い始めや給油の時に、油の事故が起こりやすいようです。十分に注意いただき、下流の静岡では天竜川の水を飲んでいますので、天竜川の清流がずっと続くよう、お願いいたします。

国土交通省 中部地方整備局
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