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ざざむし通信 第6号(2011/09/21)

小さな記者の目(平成23年9月16日 金)

こども新聞

300点以上のこどものつくった新聞が伊那ベルシャインに展示(9/16-9/19)されていました。どれも力作で、びっくり。河川や災害に関するテーマも多く、1割くらいが河川や水、災害に関するテーマだったと思います。

新聞報道という特性からも、平成18年災害から5年、昭和36年災害から50年、3月には東日本大震災、直後には栄村・松本の地震と、災害の話題が多かったのは今年という特別な年だからでしょうか。

色々な視点で正面からテーマを見つめ、キチンと取材しているのにはびっくりしました。私も色々と参考にさせていただきたいと思います。写真にあるのは入選作品でその名も「三六新聞」。災害体験者にインタビューしています。目の前の家が一瞬で流れてしまう土砂災害の恐ろしさを、きっとリアリティをもって感じたことでしょう。近くには砂防の工事があると記されていますが、東北の津波災害を見て、自分の近くでも同じようなことがあったのだと書いているのは、すばらしい洞察力です。

災害から命を守るとは(平成23年9月15日 木)

群馬大学の片田先生の防災講演。ハザードマップの利用促進、避難誘導などの分野で活躍されています。ずいぶん前に、職場の研修で受講したときも、勉強になりましたが、近年は津波防災に力を注がれ、結果として「釜石の奇跡」と賞される小中学生の避難行動につながり、多くの命を守りました。

命を守る防災は、難しいものです。国土交通省でも当然ですが、施設対応だけの防災ではなく、避難誘導に関する色々なしくみづくりや情報発信を行っています。たとえば、河川のはん濫につながる洪水予報、ハザードマップのベースとなるはん濫予測の計算と公表。片田先生の講演では、それだけでは不足していることを思い知らされます。

「自分には災いが降りかからないだろう」という人間本来の楽観的なものの見方は変えることはできません。それをそうだとしても、いざというときにベストな行動をとることができるように防災工学はアシストできるのか。災害列島である日本に住む以上、そういう難しい課題に向かいあわなければなりません。

明治から昭和初期の科学者、寺田寅彦のエッセイに「天災と国防」というのがある。「重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻を破った猛獣の大群のように、自然が暴れ出して・・・」というくだりがある。文明社会は災害のエネルギーを増蓄させているのだと指摘している。学生のころこのエッセイを読んだ衝撃が今回の講演で再びよみがえりました。

寺田は「津波と人間」でも明治29年と昭和8年の三陸大津波を例に、少数の科学者が周期的に襲う自然災害を説いても、無力だと嘆いているのが印象的です。

しかし、私たちの防災は、あきらめることはありません。今日も明日も、何かしらきっと前進するのです。

今月の河川巡視(平成23年9月14日 水)

除草風景

今月も自転車で辰野町伊那市までを巡視。釣り人によると、アユ釣りはあまり良くないようです。それでも釣れている人もいましたが・・・。

それにしても暑い日が続きます。これをもって地球温暖化とはいいませんが、そう思ってしまいますね。暑い中ですが、半日かけてじっくりと見てきましたよ。

堤防除草も始まりました。待っていた隣接する住民の方からも、要望が強かったのですが、作業の取りかかりが遅かったのか、夏の暑さが影響しているのか、草丈は例年よりも伸びているようです。もうしばらくすれば、散髪ができます。ただし、予算の関係で、すこしだけ刈り残しができますので、ご容赦を。写真は、国土交通省の草刈りマシーンです。効率よく刈ることができますが、もう少し広い堤防で威力を発揮するもので、狭い伊那出張所の管内の堤防で使うには、残念ながらやや効率が落ちてしまいます。

川を愛する ラブリバー(平成23年9月12日 月)

建設業者の声掛けは「ラブリバー」。「私たちは天竜川を愛しています」ということですね。私たち伊那出張所職員もそのラブコールに応え、いっしょに河川美化活動としてゴミを拾いました。

いやー、暑い日でした。ゴミは空き缶、弁当トレー、たばこの箱や吸い殻が多く、河川を休憩場所や昼食場所にしていることが伺えます。それは良いとして、ごみは誰かが片付けると思っているのでしょうか?季節がら、花火のゴミ、釣り人の置いていったものも目立ちました。そして今回のワーストワン、まとまった家庭ゴミの悪臭が最悪でした。とても悲しいですが、現実です。

この出張所通信を読んでいただいている皆さんにそういうヤカラは居ないと思いますが、何か良いアイディアがあれば、ぜひ連絡を。

すてきな出張所(平成23年9月6日 火)

遅ればせながらの夏休みです。電車に乗って秋田の温泉に行ってきました。

田沢湖から少し秋田駒ヶ岳方面にあがると、「アルパこまがたけ」という日帰り温泉施設がぽつんとあります。源泉掛け流しの白濁した良質の温泉(たぶん田沢高原温泉と同質だと思う)です。平成18年に完成したというので、5年前ですからとても新しい。偶然、近くの宿泊施設からの散歩で見つけたのですが、中をのぞいてみると、秋田駒ヶ岳火山の展示ブースがあって、温泉施設とは思えない雰囲気なのです。

そこには「秋田駒ヶ岳山系砂防出張所」という木の札がかかった小部屋がありました。なんと恵まれたロケーションでしょう。たぶん雪も深いので通勤は大変だと思いますが、すてきな出張所ですね。

一旅行者として訪問したので、声はかけませんでした。

伊那市の防災訓練(平成23年9月4日 日)

雨が降ったりやんだりの天気のなか、伊那市の総合防災訓練に参加してきました。

春富中学校を会場に、消防団、はしご車、警察のパト、郵便事業との物資輸送提携、伊那市バイク隊、自衛隊、トリアージ、炊き出しなどたくさんのメニューがありました。我が事務所は東日本大震災の応援に行った排水ポンプ車と照明車、震災支援と三六災害パネルを展示しました。防災訓練だけあって、訓練参加者の関心も高いようで、災害対策車両に関する質問も多かったです。

照明車の実演もできたのですが、後方で炊き出しをしていましたので、排気ガスを心配して今回は展示のみ。他の自治体の訓練でも、呼んでくださいね。

防災の日(平成23年9月1日 木)

毎年の9月1日が関東大震災が由来であることは、みなさんも承知だと思います。伊那谷周辺にはフォッサマグナ西縁の活断層、伊那谷断層群、東海地震など地震の脅威はありますし、地球温暖化にともなって洪水頻度も心配です。

危機感をあおることは、防災教育として有効ではないと防災研究者の片田教授は説きますが、事実なので、事実として書きましょう。

今年は特に大きな災害が続いていますが、こういう日を機会に防災について考えることは、悪いことではありませんよね。

与田切ネットワーク(平成23年8月30日 水)

以前の職場の関係で、与田切川の砂防林(河畔林)を住民が管理していこうという、与田切ネットワークに参加しています。昨年に引き続き、秋にはその住民管理の参加団体のメンバーを中心に、交流イベントを計画しています。

その打ち合せ会がありました。昨年の行事が楽しくできたので、ことしは大きくは変えず、地道なバージョンアップを図っていくこととしました。

まだ空いている区画もありますし、共同管理も可能ですので、私たちも参加したいという希望があれば、事務局になっている飯島町役場の耕地林務課にお電話してはいかがでしょうか。

諏訪湖の河川(平成23年8月24日 水)

長野県の管理する河川と、私たち国が管理する河川があります。重複することはありませんので、いわゆる二重行政ではありませんよ。

それぞれの管理は、組織の体制や予算の考え方がありますので、同じというわけではありません。お互いが河川の管理の情報交換をしましょうということで、今回は「諏訪湖」と諏訪湖に注ぐ最大河川である「上川」におじゃまし、河川管理の意見交換をしました。

諏訪湖は観光客も多いですし、サイクリングやジョギングに利用する人が多いので、「アダプトプログラム」という制度を利用して清掃やアレチウリ駆除などを市民や企業が積極的におこなっています。こういうしくみは諏訪湖では有効なようですが、我が天竜川では無理かしら?皆さんは、どう思いますか?

国土交通省 中部地方整備局
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