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こまくさ通信 第37号(2012/ 5/ 1)

唐山沢砂防林で地元の方々とともに植樹に参加 
(平成24年 4月29日 日曜日)

唐山沢砂防林の植樹  駒ヶ根市中沢を流れる天竜川の支川、新宮川。
 この新宮川流域は、通称三六災害と呼ばれている昭和36年の災害によって甚大な被害を受けました。
 あれから半世紀が経過した現在、時を同じくして新宮川と合流する唐山沢を一体としてして整備してきた砂防事業(通称:唐山沢砂防林)も昨年度末に完成しました。
 平成8年度に着手した本事業。実に16年の歳月をかけて整備が進められました。
 そして、今日、地元中沢区が主体となり、植樹が行なわれることになりました。
 砂防林内における地域が主体となった植樹の先例には、本通信の今号(4月22日のところ)でも紹介してる与田切川砂防林があります。
 地元から老若男女の多数の方々が参加して頂けました。
 10年後、20年後には多くの方々が観光で訪れるくらいの名所になるのではないでしょうか。
 今後は、この素晴らしい砂防林が地域の皆さまから愛され続けて欲しいと願うばかりです。

東北地方整備局の防災担当課長(当時)が振り返る東日本大震災
【天竜川水防DAY】にあわせて防災講演会を開催  
(平成24年 4月26日 木曜日)

水防DAYの講演会  当出張所が所在する飯島町の文化館にて、東日本大震災発生時に東北地方整備局防災課長として発災直後より救助・救援ルートの確保、地域支援などの様々なオペレーションに当たった熊谷順子さんをお迎えして貴重な経験と最新の知見をご講演いただきました。
 一般聴講もできる貴重な講演会ということもあり、会場は多数の方々で埋め尽くされていました(写真参照)。

 防災に関連した話題でもう一つ。偶然今朝の朝刊に「災害基本法改正案」の概要が示されておりました。
 国や都道府県の判断で、基礎自治体の要請を待たずに被災地に物資を届けられるよう、政府がGW明けに閣議決定し、今国会へ改正案を提出する方針とのようです。
 自然災害の被災時においてこそ、安全・安心が最優先である社会であって欲しいと願うばかりです。

中央アルプス開山式と与田切ネットワーク総会
(平成24年 4月25日 水曜日)

真冬の黒川  太田切川の支川黒川において、黒川第4砂防堰堤の工事が計画されております(「H24事業概要」P.12参照下さい)。
 黒川は、伊那前岳をはさんだ北側の流域で、駒ヶ岳連山の主峰駒ヶ岳(木曽駒、木曽駒ヶ岳、西駒ヶ岳※、中央アルプス駒ヶ岳などと呼ばれています)を源流とする急流河川です。
 一方、南側は、北御所川や中御所川などの流域(主峰は駒ヶ岳連山の宝剣岳や、檜尾岳)と、その南側の本谷流域(空木岳、など)といった太田切川の本流になります。
 中央アルプスの大部分は急峻かつ脆い花崗岩で構成されており、法面崩落に十分注意をはらう必要があります。
 そのため、現場着手後、推定していた地質状況に変化があれば、直ちにボーリングによる地質調査等を実施し、安全施工のための対策を再検討する必要があります(写真は真冬のボーリング調査)。
 また黒川等のように急勾配の深い谷では、法面崩落だけでなく土石流の心配もあります。
 こうした外的環境面の緊張を日々強いられているのが実情です。
 [※:南アルプスの甲斐駒ヶ岳の通称「東駒ヶ岳」に対して「西駒ヶ岳」と呼ばれています。]

 さて、その黒川の現場だけでなく、天竜川上流管内の山間地において行なわれる全ての現場の安全施工は、本格的な雪解けや梅雨期の出水をひかえ、私たちの願いとして、日々高まるばかりです。
 このような折、山肌の様子がよく分かる快晴の下、今年も山の安全を祈念した中央アルプス開山式が執り行われました。某参加者に伺ってみると、今年の天候は良い方だそうです。例えば、平成19年度の開山式は雨・アラレが降る悪天候だったようです

残雪に囲まれた駒ヶ岳神社  式典会場は駒ヶ岳ロープウェイ駅の千畳敷側の場所で、積雪深の凄さを物語るように威風堂々と建つ駒ヶ岳神社と鳥居の前です(写真参照)。
 そのお社を前にして、先ずは遭難者への黙祷。その後、今年一年の山の安全を願う神事などが行なわれます。
 登山客にとっては本格的な春山シーズンの到来ですが、その一方で春から秋の登山客の増える時期の遭難救助にあたられる方々にとっては緊張感が増すシーズンの到来でもあります。
 太田切川を軸とした駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアムの利用者が増えるGWという時期、さらには、私たち砂防事業を進める者にとっても、山の安全(梅雨期をひかえ、土砂崩れや、土石流、等が発生しないこと)は、流域住民の皆さまだけでなく、工事を受注した建設会社の方々を守る意味でも絶えず気にしていなければならないことです。
 今年度も、河川とふれあえる砂防施設の河川利用者や全ての工事が無事故でありますことを祈念しております。あわせて、大雨や地震の後で、中央アルプスを愛する方々が、その東麓において、大規模土砂災害につながるような谷や斜面がいつもとは違う気配にお気づきになった際には、情報提供いただけますようお願いします。

与田切ネットワーク総会 夕刻からは与田切ネットワークの総会が行なわれました。いつもながら、仕事帰りにも関わらず、多くの団体代表ならびに個人会員の方々にボランティアとしてご出席頂きました。
 土石流緩衝樹林帯(砂防林)の機能を維持確保するための樹林帯の保育を、床固工毎に“番地”を付けて区切り、各団体が積極的に管理しているということは全国を見ても先進的な事例だと思われます。
 今後も、地域の皆さまの活力により、ここ与田切砂防林と与田切公園が地域と一体となった砂防事業の情報発信源になれば幸いです。
 皆さんの奉仕活動に、心より大変感謝いたしております。(与田切ネットワークの情報発信源であります最新ブログはこちらをどうぞ

与田切植栽ボランティアと飯島町消防団観閲式 
(平成24年 4月22日 日曜日)

与田切植栽ボランティア1 与田切植栽ボランティア2  与田切川にて植栽ボランティアの方々による春季の草刈りが行なわれました。
 地域の皆さんのボランティアによる活動が、地域を土砂災害から護る砂防施設維持の支援につながっているすばらしい活動です。
 こうしたボランティア団体が計18組織、他に個人会員が3名と計21を数えるすばらしい集まりです。
 今後も地域の発展と共に、与田切が緩衝樹林帯保育の先例として全国に情報発信され続けることを願っています。
 これに関連した与田切ネットワークの今年度の総会が今月25日19時より開催されます。
 随時、新会員を募集しておりますので、ご賛同いただけます方は、ぜひご連絡下さい。今年度も新会員が加わるようです。
 ボランティアの方々によるすばらしい企画運営で2年連続大成功をおさめてきた「よたっ子と遊ぼう」などのイベントや取組み。
 今年の与田切ネットワークの活動も、飯島砂防出張所として期待しております。
 こまくさ通信の今号がアップロードされる頃にはきっと与田切ネットワークの最新ブログが更新されていることでしょう。


飯島町体育館前に並んだ消防車 僭越ではございますが、午後は、飯島町消防団観閲式に臨席いたしました。
 あいにくの雨天で、残念ながら野外での消防器具の点検訓練を視させて頂くことは叶いませんでしたが、消防団の団長・副団長をはじめ、団員の皆さまによる各種訓練展示を視させて頂きました。
 基礎的訓練を何度も行い、「頭」ではなく「体」に覚え込ませているという、日頃の訓練によって築かれた素晴らしい成果が伝わってきました。
 こうした住民の方々の自らのご努力によって、町の火災に対する住民の安全・安心があるのだと実感できました。
 国交省が受け持つフィールドでの大規模災害時には、災害協定に基づく建設業の方々の支援はとても大きな力ですが、基礎自治体に根を下ろした地元の消防団や水防団の方々との連携は、これから先もずっと大切にしたい力です。
 今後も地域防災の観点で、ご支援賜りますよう宜しくお願いします。

天竜川の坂戸橋周辺のサクラ (平成24年 4月15日 日曜日)

坂戸橋のサクラ  飯田下伊那地方14市町村で構成する南信州広域連合の発表によると平年より8日(昨年より6日)遅れの4月12日に飯田市内のサクラ(ソメイヨシノ)が開花したとのことです。
 下伊那地方でのサクラの開花発表後の最初の日曜日ということで、天竜川と片桐松川沿いのサクラを眺めに足を運びました。
 国道153号を飯島方面から南下し、上伊那郡中川村に入るとやがて左手に天竜川に架かる坂戸橋を眺望できる場所にさしかかります。
 橋の周辺のサクラがとても綺麗で、予想どおりサクラを写真におさめたりしている方々がチラホラとみえました。ちなみに下伊那郡松川町の片桐松川沿いのサクラもとても綺麗でした。

 Web上での皆さまへのお願いごととなり、誠に恐縮ですが、河川沿いで花見等をされた後は必ず発生させたゴミを持ち帰って処分していただけますようお願いします。

黒川通信を発行

黒川第4砂防堰堤仮排水路トンネル工事

 今号では、与田切通信に代えて、太田切川の支川、黒川で行なわれている工事通信『黒川通信』を紹介します。
 安全施工のために一時工事を中止しておりましたが、工事を再開することになりましたので、工事概要の紹介を兼ねて、あらためて創刊号を掲載します。


ともにクリックするとPDFファイル(黒川通信1234KB)をダウンロードできます。

国土交通省 中部地方整備局
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