笑顔、きらきら、天竜川。 天竜川上流河川事務所
サイトマップ
Google(ロゴ)
災害/防災情報 天竜川を利用する 洪水に備える 土砂災害に備える 天竜川流域を考える 事務所関連情報
トップページ > 事務所関連情報 > 各出張所通信 > こまくさ通信 第6号(飯島つくろう会 16年度報告)
こまくさ通信 第6号(飯島つくろう会 16年度報告)

平成16年度の活動報告

久しぶりの「こまくさ通信」の発行となりました。今回は平成16年度の「飯島いいものつくろう会」の活動報告(概要)をいたします。
第1回勉強会
日時: 平成16年7月22日(木)14:30〜17:00
場所: 駒ヶ根市サングン会館
講師: 天竜川上流河川事務所
工事施工管理官 前羽 良住 氏
演題: 「工事の監督と検査」
概要: このテーマは、まさに現場の管理監督を日々行っている現場代理人、主任技術者等の方々にとっては一番の関心事であり、発注側の監督員や検査官がどんな視点で工事現場を見ているのか、また担当技術者に何を求めているのか知りたいところかと思います。
講師からは、「施工計画書は現場に良く合致したものを具体的に記述のこと」「良い物をつくろうとする姿勢、意欲が大切」「工事全体を良く把握し、検査時には自信を持って答えてほしい」などの要望やアドバイスの他、材料確認や工事写真の撮り方など具体的な注意事項についても教えていただきました。また、予め出された質問に対して、少々の本音も含め質問者一人一人に回答をいただきました。
前羽 工事施工管理官
前羽 工事施工管理官
第2回勉強会
日時: 平成16年9月15日(水)14:30〜17:00
場所: 駒ヶ根市サングン会館
講師: 長野県建設技術センター
飯田試験所次長 松岡 修二 氏
演題: 「マスコンクリート・品質管理」
概要: 良いコンクリートを作るための方策について、講師の豊富な経験をもとに説明をいただきました。「圧縮強度が下限値を割り込むときはセメントに問題がある場合がある。施工者としてセメントにも注意のこと」「σ7強度からσ28強度の推定により品質を管理することが重要」「強度のばらつきを如何に小さくするか挑戦してほしい」「過去のクラック発生原因を調べると、単位セメント量が大きいものが多い」など、日頃はなかなか気づきにくい部分のお話も聴くことができました。今後、施工者として生コン工場と連携した管理をしていく上で、また発注側としても品質管理のあり方を改めて考える上で大変参考となる講演でした。
松岡修二 氏
松岡修二 氏
第3回勉強会
平成16年10月20日(水)に愛知・岐阜県内の道路・砂防等の現場見学会を予定しましたが、台風23号の影響により中止となりました。
第4回勉強会
日時: 平成16年11月26日(金)14:00〜16:30
場所: 駒ヶ根市アイパル伊南
講師: 岐阜大学大学院連合農学研究科 宮園正敏氏
建設コンサルタント勤務 高氏つぐみ氏
演題: 「渓流環境をよくする自然石にご注意」
概要: 砂防施設が完成する時に、河床にどの程度転石を残したらよいか、又平面的・縦断的にどんな形状で転石を組んだらよいのか、各々の施工現場で意外と悩むところではないでしょうか。岐阜大学の宮園氏と建設コンサルタント勤務の高氏氏がそんな疑問に答えてくれました。ちょっとした工夫で魚類等の生態系にとって好ましい環境がつくれるというものです。「大小さまざまな石を用いる」「土砂が流れ移動すること」「魚の退避所を確保する」「渓畔林は日射を防ぎ水温を一定にするし、渓畔林から落ちる昆虫は魚の餌になる」などなど、渓流整備の考え方やポイントをご説明いただきました。
岐阜大学宮園正敏 氏 産・学・官が垣根を越えて議論
岐阜大学宮園正敏 氏 産・学・官が垣根を越えて議論
第5回勉強会
日時: 平成16年11月26日(金)14:00〜16:30
場所: 駒ヶ根市アイパル伊南
演題: 第1部 「渓流環境と飯島管内砂防工事」
講師: 岐阜大学大学院連合農学研究科 宮園正敏氏
建設コンサルタント勤務 高氏つぐみ氏
概要: 渓流環境整備のあり方、ポイントについて、もっと議論したいとの声を受け、前回に引き続き宮園氏・高氏氏をお招きして研鑽を深めました。 先ずはじめに太田切川、与田切川、中田切川で実際に床固工を施工した4名の技術者から魚道、河床整理工の施工上の留意点、反省点などを発表いただき、その後講評をいただきました。
 宮園氏より、「それぞれの現場で良く工夫されており画期的」などお褒めの言葉を頂いた他、「階段式魚道は流量が多すぎると流況が悪くなり遡上しにくいのでさらなる検討が必要」「粗石付き斜路式魚道は、粗石は上流側をフラットにし流れを減勢させ、下流側をフラットでない形状にして下流の流れを乱さないこと」などのアドバイスを頂きました。また、高氏氏から魚類や水生生物の調査方法のご説明を頂いた他、施工者に対して「洪水の前後で水生昆虫調査をしてほしい」とのお願いもありました。
演題: 第2部「飯島いいものつくろう会の皆さんへ」
〜今、建設技術者に求められるもの〜
講師: 天竜川上流河川事務所長 三上 幸三 氏
概要: 「建設技術者は地の利と技術力を有しており、地域の真の担い手と思う。将来ビジョンを持って益々ご活躍頂きたい」と励ましのお言葉をいただきました。また、近年全国至るところで頻発している水害・土砂災害や地震災害から得られた多くの教訓を分かり易くご説明いただきました。
 「いつどこでどんな豪雨が発生するか全く分からない。油断は禁物」「行政頼みの防災対策ではなく、日頃から住民相互のきずなを深めておくことが必要」「ハード・ソフト対策に加え、自治体や地域の防災意識や能力を高めておかないといけない」など、産・学・官を問わず建設事業に関わる技術者にとって最も大切な部分のお話をいただきました。
体験報告する若手技術者 魚道を施工中の現場
体験報告する若手技術者 魚道を施工中の現場
三上 天上事務所長 熱心に意見を交換
三上 天上事務所長 熱心に意見を交換
以上、飯島いいものつくろう会の平成16年度の活動状況を報告しました。
大変お忙しい中お越しいただいた講師の先生方に御礼申し上げる次第です。
(飯島砂防出張所)
国土交通省 中部地方整備局
天竜川上流河川事務所

〒399-4114
長野県駒ヶ根市上穂南7番10号

TEL
FAX
0265-81-6411
0265-81-6421
|  関連リンク  |    サイトポリシー  |  プライバシーポリシー  |  著作権について |
Copyright(C) 2006 天竜川上流河川事務所