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天竜川上流ニュースレター 92号(2022/6/1)

令和4年度 天竜川上流総合水防演習

【メイン会場】 飯田市川路地先(天竜川右岸)
【サテライト会場】 伊那市下新田地先(天竜川左岸)、
諏訪市豊田地先(諏訪湖 武井田川水門)
【日 時】令和4年5月22日(日) 9:00〜12:00
【出席者】約1000名(演習参加者690名)


 近年、毎年のように各地で発生する洪水被害、大規模土砂災害を踏まえ、天竜川上流域においても流域治水の観点から、水防関係機関、水防管理団体及び一般住民が協力して複合型災害に対する防災体制が求められています。
これを受け水防技術の向上・伝承及び水防知識の普及と理解、水防意識の向上を目的とした大規模な広域連携訓練を実施しました。
 今回は、新型コロナウイルス対策を実施した上で開催し、国、県、天竜川流域の28市町村の自治体や消防団、一般参加の方も含め約1000人の参加により60項目を越える訓練を行いました。

メイン会場の開会式
メイン会場の開会式
 演習の想定は、梅雨前線の停滞と台風接近により流域で記録的な豪雨となり、天竜川本川では計画高水位を上回る大出水、各支川の氾濫、内水浸水被害、三峰川では土砂崩落による河道閉塞による天然ダム形成などを設定しました。
 各演習や訓練は、想定された被害が次第に進行していく中で、各被害に対応する形で順を追って実施しました。メイン会場中央の大型モニター画面では、イラストや資料を使って専門家による水防工法の解説なども行い、サテライト会場で実施されている映像の放映も行いました。
 さらにツイートやYouTubeなどのSNSを活用した出水情報の発信や、飯田市災害時緊急メールおよび防災無線の運用も実施しました。

 水防演習エリアでは、堤防を水害から守る様々な活動が実施され、土のう拵えにはかわらんべの「子ども水防講座」や飯田OIDE長姫高校のみなさんにも参加いただきました。
 (かわらんべHP「子ども水防講座」に掲載)
土のう拵え:飯田OIDE長姫高校
土のう拵え:飯田OIDE長姫高校
土のう拵え:「子ども水防講座」の子ども達
土のう拵え:「子ども水防講座」の子ども達
洗堀防止対策:木流し工
洗堀防止対策:木流し工
洗堀防止対策:シート張り工
洗堀防止対策:シート張り工
漏水防止対策:月の輪工
漏水防止対策:月の輪工
越水防止対策:積み土のう工・改良積み土のう工
越水防止対策:積み土のう工・改良積み土のう工
被災堤防応急対策:大型積み土のう工
被災堤防応急対策:大型積み土のう工
決壊箇所の緊急対策:荒締め切り
決壊箇所の緊急対策:荒締め切り
 災害現場の対応として、救命救急や道路啓開の実演も、本番さながらの緊迫感で実施されました。
救命救急及び医療救護活動
救命救急及び医療救護活動
 また、浸水被害が発生した際に出動する排水ポンプ車による排水訓練を、メイン会場およびサテライト会場(諏訪市)で実施しました。諏訪湖周辺では過去に何度も浸水被害が発生しています。
 毎年天竜川と諏訪湖では国・県・市町村、建設団体等が合同で操作訓練を行っております。
排水ポンプ車による排水作業
排水ポンプ車による排水作業
 その他、被災状況調査を行うための3Dスキャナーおよび3D画像システム搭載車両や、人や車両が近づけない被災箇所の状況を上空から安全かつ迅速に撮影するためのCar-SAT及びドローンの飛行、土のう拵えでのパワーアシストスーツの活用など、新技術を取り入れた災害対応の実演も行いました。

 サテライト会場(伊那市)では車両侵入困難エリアでの情報収集に活躍する災害バイク隊による訓練や、可搬型の小型衛星通信機器Ku-SATの設置演習を実施しました。
 閉会式では、本演習の総裁である中部地方整備局:堀田局長より、本格的な出水の時期を控え、想定を超える災害の発生を想定して日ごろの備えを行い、災害に直面した場面でも被害を最小限に食い止めることができるよう今回の訓練を活かして戴きたい旨の激励がありました。
 これから梅雨・台風などの出水期を迎えますが、防災関係機関及び流域住民が協力し、防災・減災の意識を持ち、「流域治水」を実践していきましょう。



国土交通省 中部地方整備局
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