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天竜川上流ニュースレター 81号(2019/6/7)

天竜川水防DAY

【会 場】松川町中央公民館えみりあ(松川町)
【日 時】平成31年4月19日(金)9:45〜16:30
【出席者】約70名

 天竜川上流域では、毎年、梅雨・台風などの出水期前の一日を「天竜川水防DAY」として位置づけ、天竜川上流域の関係者の皆様と、防災に関する情報交換、意見交換を行い、意識向上、緊急時の相互の効率的な連携を目指しています。 今年も、天竜川水系の地域行政など関係機関が多数参加して以下の7件の会議が行われました。

  • 飯田圏域大規模氾濫減災協議会
  • 伊那圏域大規模氾濫減災協議会
  • 諏訪県内大規模氾濫減災協議会
  • 諏訪・上伊那・下伊那地域における大規模土砂災害対策検討会
  • 天竜川上流水防連絡会
  • 安全な河川利用会議および天竜川水系水質保全連絡協議会 上流部会
  • 美和ダム小渋ダム放流連絡会
開催された7件の会議うち、午後に開催された「天竜川上流水防連絡会」と「安全な河川利用会議及び天竜川水系水質保全連絡協議会上流部会」のようすを紹介します。


■天竜川上流水防連絡会

 天竜川上流域において水害を警戒し、被害軽減、公共の安全確保、地域における水防災意識社会の再構築を目指し、多様な関係者が連携して、ハード・ソフト対策を総合的かつ一体的に推進することを目的とした会議であり、関係する行政機関等が集まり情報共有、意見交換を行いました。
 平成30年7月豪雨による天竜川上流域に出水状況に関する情報共有では、多くの水位観測所にて氾濫注意水位を超えたことや、美和ダム、小渋ダムによる治水効果の報告などがありました。ダムの一時貯留により下流河川の水位を低下させることができたことに加え、土砂バイパスの運用によりダムへの堆砂を抑制できたことも報告がありました。
 また、平成30年度に実施された「河川合同巡視」や「水防月間の取組」、「情報共有のための天竜塾」、「防災訓練」、「小学校やかわらんべでの防災学習の取組」などについて情報を共有するとともに、今年度、実施を予定している同様の取組計画についても確認を行いました。
 その他、重要水防箇所の変更や、洪水時の堤防決壊等に対する水防団員の安全確保、洪水情報の緊急速報メール配信、機器管理型水位計等についても確認しました。緊急速報メールでは、危険度のレベルが4(いつ氾濫してもおかしくない状況)になった際に緊急速報メールが発信されます。機器管理型水位計については、天竜川上流管内の氾濫が発生しやすい箇所など80箇所に設置が完了しており、今後、洪水発生時の避難判断などに活用していきます。
 意見交換及び情報共有としては、平成31年3月に発生した釜口水門ゲートでの異常放流の発生の経過と今後の対策についてや、長野地方気象台での地域防災支援のための体制強化、河川情報センターでの防災情報の発信の取組などについて、それぞれの団体より説明がありました。長野地方気象台では、減少、地域毎に4つの担当チームが設置され、平時から緊急時まで地域防災を支援する体制が強化されます。

 会議全般を通して、洪水等発生時の情報共有方法や対応体制についての再確認を行うことができました。近年、全国各地でこれまでに経験したことがないような豪雨が発生しており、十分な備えを進めて行くことが重要となります。

天竜川上流域の行政など関係機関が多数参加
天竜川上流域の行政など関係機関が多数参加


■安全な河川利用会議

 「天竜川の安全な河川利用会議」は、伊那市で発生した平成16年の水難事故を契機とし、関係機関が連携して河川の安全な利用、水難事故を未然に防ぐための意識向上や情報共有を目的として開催しています。
 天竜川水系では、平成21〜30年度までの10年間で13件の水難事故が発生しており、発生時期は8月〜10月に多い傾向です。平成30年度には2件の事故が発生しています。事故の内容としては、ラフティングや釣り人の事故が多い状況となっています。
 水難事故防止の取り組みとしては、「夏季の水生生物調査」や「かわらんべ」でのイベント(講座や祭りに数千名が参加)等において、川での活動を通した川の危険性に関する普及啓発活動を行っているほか、注意喚起のための看板類の設置やリーフレットの配布も継続しています。 会議の最後には、水難事故発生時の河川管理者と関係機関の情報共有を強化するとともに、今後も水難事故の防止に連携して取り組むことを確認しました。

安全な河川利用会議の趣旨説明
安全な河川利用会議の趣旨説明


■天竜川水系水質保全連絡協議会 上流部会

 「天竜川水系水質保全連絡協議会」は河川の水質事故防止に向けた取り組みの推進を目的に、昭和49年に設立された協議会で、上流部会については平成18年から開催されています。
水質事故の件数は、平成25年度以降は減少傾向にありますが、平成30年度には31件の通報があり、そのうち4件が水質事故の扱いとなりました。
 31件の通報案件についてみると、交通事故によるもの(11件)や人為的なミス(8件)、機械の故障によるもの(7件)が原因の多くを占め、原因物質としては、油類によるものが多い状況となっています。
 水質事故では初期対応が重要であり、遅れるほど対応が難しくなります。速やかに適切な対応を取るためにも、事故発生時の素早い情報共有が重要となることについて確認を行いました。


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