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天竜川上流ニュースレター 78号(2018/9/13)

キャンプ砂防2018in天竜川

【会 場】大鹿村 小渋川砂防出張所管内
【日 時】8月30日(木)10:00〜17:00
【参加者】大学生5名


 「キャンプ砂防2018in天竜川」は、平成30年8月27日から31日の5日間、全国各地から参加した5名の学生が、天竜川流域各地の砂防事業の現場体験を通して地域の抱える問題点や防災対策のあり方を学び、砂防の意義・役割を考えることを目的とした体験実習を行いました。今回は8月30日(木)に行った小渋川流域の見学及び体験の様子をご紹介します。
 小渋川砂防出張所に到着後、管内の概要説明として大鹿村の地形・地質の特性を紹介し、57年前の大災害「三六災害」のニュース映像に映し出された大西山崩壊等の事例から、地形・地質に起因する土砂災害の種類と、この管内における砂防事業の必要性や効果を説明しました。
 学生からは、三六災害以降の砂防事業等の状況や被災当時の降雨状況などの質問が出され、三六災害の印象の強さが感じられました。

小渋川砂防出張所での概要説明
小渋川砂防出張所での概要説明

 その後、小渋川上流の板谷沢に入り堆砂状況やその上流側の狭窄部の様子を見学し、土砂流出の状況を体感するとともに、現地の地形的な要因なども加味して砂防対策を検討していく必要性について学びました。

沢の狭窄部を見学
沢の狭窄部を見学

 午後は、まず上蔵砂防堰堤を見学しました。この堰堤は、昭和29年に建設された石積アーチ形式の砂防堰堤として全国的にも珍しく、平成21年には登録有形文化財の指定も受けています。

上蔵砂防堰堤を見学
上蔵砂防堰堤を見学

 また、滝沢第2砂防堰堤工事現場にて、工事内容の説明とともに、工事測量と建設重機の操縦体験を行いました。工事内容説明では、現場特性として常に土石流の発生を警戒しての土石流センサーの設置や緊急時の避難対策の徹底など、工事実施とともに安全管理の大切さについて説明をしました。建設重機の操縦体験では、オペレーター技術者から操縦方法について説明を受けつつ、簡単な操作について操縦体験を行いました。

滝沢第2砂防堰堤の工事見学
滝沢第2砂防堰堤の工事見学

重機の操縦を体験
重機の操縦を体験

 最後に、塩川床固工群の工事現場を見学し、コンクリート型枠の組み立て体験を行いました。工事内容説明では、この付近の土質が水を含むと粘土状に柔らかくなるなど施工上難しい条件であることや、付近が観光地であることから景観に配慮した整備内容で事前にワークショップを開催して地元の方の意見も取り入れながら工事を進めたことを紹介しました。
 また、コンクリート型枠の組み立て体験では、実際の工事現場で、型枠工の現場技術者の皆さんに指導を受けながら型枠の組み立てを実習しました。コンクリート工事では、型枠の仕上がりが重要との説明もあって、学生の皆さんは真剣に取り組んでいました。

塩川床固工群の工事見学
塩川床固工群の工事見学

コンクリート型枠の組み立て体験
コンクリート型枠の組み立て体験

 近年の異常気象がもたらす豪雨により、各地で深刻な土砂災害が発生し、砂防事業の重要性はより高まっています。当事務所では、今後も学生の皆さんに砂防事業の意義と役割を学ぶ機会を提供し、将来の技術者の育成を支援していきます。

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