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天竜川上流ニュースレター 71号(2018/6/14)

天竜川水防DAY

【会   場】松川町中央公民館えみりあ(松川町)
【日   時】平成30年4月17日(火) 10:00〜16:30
【出 席 者】約60名


 天竜川上流域では、毎年、梅雨・台風などの出水期前の一日を「天竜川水防DAY」として位置づけ、天竜川上流域の関係者の皆様と、防災に関する情報交換、意見交換を行うことにより、防災に対する意識向上、緊急時の相互の効率的な連携の推進を目指しています。
 開催された7件の会議うち午後に開催された「諏訪・上伊那・下伊那地域における大規模土砂災害対策検討会」と「安全な河川利用会議及び天竜川水系水質保全連絡協議会上流部会」のようすを紹介します。

■諏訪・上伊那・下伊那地域における大規模土砂災害対策検討会
 諏訪、上伊那、下伊那地域における大規模土砂災害の発生時の相互連携体制の構築に向けて、関係する行政機関等が集まり情報共有、意見交換を行いました。
 会議では、大規模土砂災害等の発生時における地域連携について整理されたマニュアル(案)に基づき、その連携のフローや連絡先の確認と、平成29年度に実施した天竜川流域合同土砂災害対応訓練の実施状況、結果の解析、アンケート結果などを報告しました。
 訓練では、岡谷付近で大雨が降り、土砂災害や天然ダムの形成等が発生した想定で行われ、訓練後のアンケートでは、災害発生時における情報の収集や提供、人員や資機材の支援要請、緊急調査の通知・実施などへの理解の高まりが確認できました。
 その中で、地域連携マニュアル(案)の理解を深めることや防災訓練の継続した実施、マニュアル案の加筆・修正を続けていくことなどが課題としてあげられました。
 災害時の備えについては、関係機関の間で普段から連絡がスムーズに取れるような関係づくりが大切であることについても確認しました。
 この他、最近の話題として、土砂災害の予防のために定期的な点検が重要なことや、LED照明を備えた災害対策車両の導入、山林火災への災害対策緊急事業の適用について情報を共有しました。

流域の行政など関係機関が多数参加。
流域の行政など関係機関が多数参加。

■安全な河川利用会議
 「天竜川の安全な河川利用会議」は、平成16年の水難事故を契機として、関係機関が連携して河川の安全な利用、水難事故を未然に防ぐため、意識の向上や情報の共有を目的として開催しています。
 天竜川水系では、平成20〜29年度までの10年間で12件が発生し、時期は8月〜10月に多い傾向です。近年の発生状況は、昨年度は0件でしたが一昨年度は魚釣りやラフティング中の事故が3件発生しています。
 水難事故防止の取り組みとして、夏季の水生生物調査(7日間480名参加)や「かわらんべ」でのイベント(講座や祭りに数千名が参加)等において、川での活動を通じて川の危険性を学ぶ普及啓発活動を行っています。また、注意喚起のための看板類の設置やリーフレットの配布も進めています。
 会議に参加した漁業協同組合からは、遊漁券販売あわせて注意喚起のパンフレットの配布や、パトロール時にも安全利用の声掛けの活動が紹介されました。また、「かわらんべ」からは、体験講座の中で親水活動を通しての川の危険性の周知について紹介がありました。
 この会議の締めくくりとして、河川管理者と関係機関が情報を共有しながら、水難事故の防止に連携して取り組むことを確認しました。

安全な河川利用会議の趣旨説明
安全な河川利用会議の趣旨説明

■天竜川水系水質保全連絡協議会 上流部会
 「天竜川水系水質保全連絡協議会」は河川の水質事故防止に向けた取り組みの推進を目的に、昭和49年に設立された協議会で、上流部会については平成18年から開催されています。平成29年には、長野県、静岡県、愛知県の 28市町村の関係機関が参加しての合同の対策訓練も行われました。
 水質事故の件数は、平成25年度以降は減少傾向にあり、平成29年の水質事故は、通報が27件で、そのうち事故は1件でした。27件の通報案件のうち8件は交通事故に起因するもので、それ以外は機械の故障や自然現象が原因でした。これらの水質事故は、ほとんどが油によるものでした。
 事故となった1件は、河川内においてバックホーが故障したために発生したものでしたが、市町村等の素早い対処(オイルフェンス等の設置)により被害は発生しませんでした。
 水質事故では初期対応が重要であり、遅れるほど対応が難しくなります。連絡体制の確認や対応資材(オイルフェンス、マット等)の備蓄状況、対策訓練の実施状況等について情報を共有し、連絡のやり取りの流れや水質事故発生時の対応・役割分担、濁りの発生への対応等について活発な意見交換が行われました。

水質に関わる取り組み状況の紹介
水質に関わる取り組み状況の紹介

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