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天竜川上流ニュースレター 65号(2017/8/3)

キャンプ砂防in天竜川

【会  場】大鹿村 小渋砂防出張所管内
【日  時】平成29年8月3日(木) 10:00〜17:00
【参 加 者】大学生2名


 天竜川上流域は、我が国有数の急流河川であり、三六災害を始めとした多くの土砂災害に見舞われてきました。天竜川上流河川事務所では、砂防を専攻または砂防に関心をもつ大学生に「土砂災害と闘ってきた伊那谷の人々の暮らし」や「伊那谷地域の砂防事業の意義と役割」を学んでいただくため、キャンプ砂防2017in天竜川を開催しました。
 今年度は広島大学大学院で地質学を専攻している2名が参加し、7月31日〜8月4日の5日間で当事務所管内全域を対象とした実習を行いましたが、このうち8月3日(木)の小渋砂防出張所管内での体験の様子をご紹介します。





 この日のプログラムは野外実習が中心でしたが、事前に小渋砂防出張所で大鹿村の地形を確認し、三六災害の当時のニュース映像により過去の大災害について紹介しました。
小渋川上流へ移動し、支川の板谷沢を遡上しながら急峻な渓谷を実際に見ることで、伊那谷の自然の圧倒的な迫力を感じていただけたようです。また、堆積したばかりの土砂の壁を間近に見ることで国内有数の土砂生産も実感いただけたようです。





急峻な渓谷の迫力に圧倒される
急峻な渓谷の迫力に圧倒される

最近堆積した高さ2mの土砂の壁を登る
最近堆積した高さ2mの土砂の壁を登る

 午後は塩川床固工群の工事現場でコンクリートの打ち込み作業と、山中の集水井で地滑り対策の現場見学です。実際に現場を体験することが事業を知る近道です。慣れない手つきですが、コンクリート打設に真剣に取り組む姿が印象的でした。

砂防工事の現場を体験
砂防工事の現場を体験

深さ30mの集水井を降りるが、数mで断念
深さ30mの集水井を降りるが、数mで断念

 つづいて、三六災害で深層崩壊し42名もの犠牲者を出した大西山の崩壊現場を見学し、地滑りや土砂災害が起きやすい土地ゆえに、住民の公共工事に対する期待も大きいことを説明しました。


大西山の崩壊現場を見学
大西山の崩壊現場を見学


 さいごの訪問地、大鹿村中央構造線博物館では伊那谷の地形・地質ジオラマを見ながら、災害と地形・地質の関連性を確認しました。伊那谷の特性への理解が深まったようで、学生たちは興味深げに何度も質問していました。

大西公園の位置と地形の特徴を確認
大西公園の位置と地形の特徴を確認

 今回の体験を通して、「崩壊の規模も、工事の規模もなにもかもが大きい」と、学生たちは伊那谷の自然・砂防のスケールと複雑さについて述べており、伊那谷での砂防事業の意義や役割が体験によって伝わったようすでした。

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