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天竜川上流ニュースレター 64号(2017/8/1)

子ども自然災害体験学習「石ころ標本づくり」

【主  催】伊那市総合型地域スポーツクラブ
【場  所】駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム
【日  時】平成29年8月1日(火) 9:00〜15:00


 夏休みの期間中、天竜川周辺では豊かな自然を利用した様々なイベントが繰り広げられています。今回は、太田切川にある駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアムを会場とした体験型イベント「子ども自然災害体験学習 石ころ標本づくり」の様子を紹介します。


会場となった駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム
会場となった駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム

 今回の体験学習には、信州大学名誉教授の北澤秋司先生と西春近北小学校の北澤夏樹先生を講師としてお迎えしました。最初の挨拶の後、北澤夏樹先生から、伊那谷は南アルプスと中央アルプスという、二つのアルプスに挟まれた日本で唯一の谷であることや、中央アルプスを源流とする太田切川によってたくさんの土砂が運ばれ、その土砂の上に駒ヶ根高原が成り立っていることを教えていただきました。

講師の先生方のご紹介
講師の先生方のご紹介

 その後、太田切川の河原に移動し、いよいよ石探しです。太田切川には白い「ごま塩おにぎり」のような花崗岩の石が多いほか、宝石の一種であるざくろ石(ガーネット)が含まれる石もあります。なぜこのような石ができあがったのか、わかりやすい説明を先生から聞きながら、子供たちは石探しに熱中していました。

石を割る岩石ハンマーの使い方を最初に学びます。
石を割る岩石ハンマーの使い方を最初に学びます。
飛び散る石の破片から目を守るゴーグルも装着。

太田切川の白い河原
太田切川の白い河原
冷たく透明度が高いきれいな水が流れています。

太田切川の白い河原
北澤秋司先生の話に聞き入る子供たち
どんなに小さくてもそれぞれの石には名前があり、
子供たちに聞かれるたびに先生は即答で石の種類を答えます!

集めた石の種類を調べながら標本箱に入れます。
集めた石の種類を調べながら標本箱に入れます。


9種の石をみつけ、標本箱が完成しました。
9種の石をみつけ、標本箱が完成しました。


 午後は、当事務所から写真や映像を交えながら砂防の役割について紹介した後、土石流によって駒ヶ根高原に運ばれたと考えられている七つの巨石「七名石」をみんなでめぐりました。
 昔は土石流など土砂災害が頻発していた太田切川ですが、太田切川床固工群の整備が進んだ現在は多くの観光客を迎え入れる観光拠点として利用されています。今回のような体験学習を通して、地域のみなさんに地元の川をより身近に感じてもらえる良い機会となったと感じております。

プロジェクターを使った講座
プロジェクターを使った講座

土石流の映像に引き込まれたようでした。
土石流の映像に引き込まれたようでした。

「七名石」の代表的な巨石『切石』
「七名石」の代表的な巨石『切石』


 10mもある大きな岩が二つに割れています。
武蔵坊弁慶が試し切りしたとも、坂上田村麻呂が切ったとも言われています。

「七名石」めぐりの途中、こまくさ橋の上から土石流の威力のすごさと、人の命を守る砂防施設の重要性について学びました。
「七名石」めぐりの途中、こまくさ橋の上から土石流の威力のすごさと、
人の命を守る砂防施設の重要性について学びました。

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