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天竜川上流ニュースレター 54号(2016/7/20)

天竜川シンポジウム

【会    場】伊那プリンスホテル(上伊那郡箕輪町)
【日    時】平成28年6月18日(土)14:00〜17:15
【参加人数】約400名

 昨年9月の関東・東北豪雨では、鬼怒川流域において甚大な災害が発生し、広範囲、長期間の浸水や、堤防の決壊、多数の孤立者が発生したことは記憶に新しいところです。
 このような状況を踏まえ、水害リスクに対する十分な知識と心構えを、行政、住民、企業等が共有しながら、避難や水防等の備えを行う地域づくりが必要との声が高まっています。
 天竜川においても、平成18年7月の豪雨では諏訪湖・天竜川上流部で観測史上最大の降雨を記録し、各所で土砂災害が発生しました。この災害により生命・財産が奪われたほか、諏訪湖周辺地域において広範囲にわたる浸水被害や箕輪町内での天竜川堤防の欠壊など、災害による多くの被害が発生しました。
 今回のシンポジウムは、平成18年豪雨から10年の節目を迎えるにあたり、過去の災害から学び、教訓を風化させることなく次世代に伝え、地域の皆様方が経験を語り継ぐことを通して認識を新たにすることを目的として開催しました。

シンポジウム会場(伊那プリンスホテル)

シンポジウム会場(伊那プリンスホテル)

来場者の様子

来場者の様子

【基調講演1】
・演題:「進化する災害への備え」
・講演者:小池 剛 氏(一般社団法人 日本建設業連合会 常務執行役)

 講演では、地理的条件等から、日本は世界的に見ても災害の起こりやすい場所であり、これまでの災害状況を踏まえても、災害発生を意識した情報の収集や防災への取り組みが重要であること、また、防災活動には地理空間情報の活用が有効であることについて、わかりやすく説明いただきました。

基調講演(小池 剛氏)

基調講演(小池 剛氏)

基調講演(小池 剛氏)

基調講演(小池 剛氏)

【基調講演2】
・演題:「近年の雨の降り方の特徴について」
・講演者:山下 寛 氏(気象庁 名古屋地方気象台 次長)

 講演では、近年の降雨の変動が極めて大きくなっており、短時間の間に極端に多い雨量が観測されていることや、災害発生時の地域の雨量の推移などについて説明いただきました。また、防災への活用に向けて、気象庁で発信されている情報や、その活用方法について紹介いただきました。

基調講演(山下 寛氏)

基調講演(山下 寛氏)

基調講演(山下 寛氏)

基調講演(山下 寛氏)

【パネルディスカッション】
・演題:「大規模災害に学び次世代に伝えること」
・講演者
パネラー:
平松晋也 氏(信州大学教授(豪雨災害検討会委員))
北原良一 氏(長野県南部防災対策協議会(池田建設(株)専務取締役))
平山直子 氏(伊那ケーブルテレビジョン(株) アナウンサー)
佐藤知章 氏(元伊那建設事務所整備課長((株)中央工研 長野事務所長))
白鳥政徳 氏(箕輪町長)
三上幸三 氏(国土交通省水管理・国土保全局 砂防計画調整官)
ファシリテーター:
中谷洋明(天竜川上流河川事務所長)

 パネルディスカッションでは、平成18年7月の災害発生当時の状況及び復旧工事の様子の紹介等を交えながら、災害時の迅速な情報発信の必要性や、防災にむけた地域の取り組みの紹介等があり、災害を最小限に抑えるための留意事項等について議論されました。また、会場からは、支流も含めた天竜川流域全体での治水等の重要性について意見が寄せられました。近年の集中的な雨の降り方なども踏まえ、「今まで大丈夫だったから安全」と考えてはいけないという災害への危機意識についてもお話を伺いました。
 水防災を身近なものとして考え、備えること、そして水防災を意識した地域づくりの重要性を改めて認識したシンポジウムとなりました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッション(左から、中谷事務所長、平松氏、北原氏)

パネルディスカッション(左から、中谷事務所長、平松氏、北原氏)

パネルディスカッション(左から、平山氏、佐藤氏、白鳥氏、三上氏)

パネルディスカッション(左から、平山氏、佐藤氏、白鳥氏、三上氏)

国土交通省 中部地方整備局
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