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天竜川上流ニュースレター 53号(2016/5/12)

天竜川水防DAY

【場    所】赤穂公民館 講堂
【日    時】平成28年4月20日(水)11:00〜16:10
【参加人数】約50名

 今年は、諏訪湖・天竜川上流部で観測史上最大の降雨を記録し、各所に大きな被害をもたらした「平成18年7月豪雨」から10年となります。また、昨年9月には、記録的な豪雨により茨城県内の鬼怒川において甚大な被害が発生したことは記憶に新しいところです。
 天竜川上流域では、毎年、梅雨・台風などの出水期前の一日を「天竜川水防DAY」として位置づけています。「天竜川水防DAY」では、天竜川上流域の防災に関する関係者の皆様と、防災に関する会議、情報交換、講演会などを行うことで、防災に対する意識向上、緊急時の相互の効率的な連携を推進することを目指しています。
 今回は終日行われた会議の中から、午後に開催された「天竜川上流水防連絡会 幹事会」と「天竜川の安全な河川利用会議・天竜川水系水質保全連絡協議会上流部会」について報告します。

諏訪湖・天竜川上流部に甚大な被害を及ぼした「平成18年7月豪雨」

諏訪湖・天竜川上流部に甚大な被害を及ぼした
「平成18年7月豪雨」

■天竜川上流水防連絡会 幹事会
 午後の最初に行われた幹事会では、飯田市危機管理室、長野県河川課、長野地方気象台の各担当者より、防災・減災の取り組みや水防法における用語の説明、最新の防災気象情報の利活用など、防災に関する情報を講演・提供いただきました。
 このうち、飯田市危機管理室からは「防災減災への取り組み 〜防災教育を中心とした飯田市のチャレンジ〜」として、飯田市における防災の取り組み状況をご紹介いただきました。中でも、子どもたちを中心とした意識向上の取り組みについて、学校へのアプローチの手法や課題点が挙げられたほか、キャラクターを利用した防災啓発番組の制作、学校と地域との合同訓練の様子など、写真を交えてわかりやすくお話しいただきました。また、「わが家の避難計画づくり」では、事前避難と緊急避難の考え方などについて、シールを使って遊び感覚で子どもたちがわかりやすく学ぶツールが紹介されました。防災・減災への意識の向上をどのように普及啓発していくか、ヒントが多い発表でした。

天竜川水防DAYでは、関係者による情報共有を図りました。

天竜川水防DAYでは、関係者による情報共有を図りました。

飯田市危機管理室による報告

飯田市危機管理室による報告

■安全な河川利用会議
 続いて、関係機関が連携して水難事故を未然に防ぐため「天竜川の安全な河川利用会議」が開催されました。会議では、レジャーによる河川利用と台風等による大雨が重なる7月〜10月に水難事故が多い傾向があることが説明されました。
 水難事故防止の取り組みとしては、毎年4月に行われる河川公園等の安全利用点検や管理体制の確認のほか、水生生物調査やかわらんべ講座、かわらんべまつりへの参加者を対象とした普及啓発活動などを行っています。このような活動を通じて、河川管理者と関係機関が情報を共有しながら、水難事故の防止に連携して取り組むことが確認されました。


 「天竜川水系水質保全連絡協議会 上流部会」では、水質事故防止に向けた取り組みについて確認しました。水質事故の件数は、平成24年度以降は減少傾向にあるものの、水質事故の要因としては油類の流出が多く、水質事故現地対策訓練では、オイルマットやオイルフェンスの設置訓練、資機材を用いた油の吸着訓練の実施状況が紹介されました。
 水質事故は、いつどこで発生するかわからないことから実際に訓練を重ねることで、いざという時に備えることが重要であることが会議では再確認されました。

真剣に報告を聞く参加者

真剣に報告を聞く参加者

 これから梅雨・台風などの出水期を迎えますが、河川管理者と各行政機関が連携し、災害を未然に防ぐ取り組みを続けてまいります。

国土交通省 中部地方整備局
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