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天竜川上流ニュースレター 52号(2015/11/16)
【主 催】天竜川上流河川事務所
【場 所】高森南小学校、大横沢第2砂防えん堤
【日 時】10月22日(木)8:50〜12:15
【参加人数】高森南小学校5学年60名
小学校5学年は社会科「自然災害を防ぐ」の単元で土砂災害と災害を防ぐ対策について学びます。急峻な地形に囲まれた伊那谷は土砂災害が発生しやすい地域ですので、自然災害から自分の身を守るためにも、とても大事な学習といえます。そこで、今回、流域の小学生を対象に土石流の恐ろしさや、砂防えん堤の役割などの室内学習と、片桐松川で建設中の大横沢第2砂防えん堤の現地見学を開催しました。ここでは7日の高森北小、22日・23日の高森南小で実施した勉強会うち、22日のようすについて報告します。
室内での勉強会では、パソコンを使って土石流の映像やDVDを見ながら、土石流の恐ろしさや砂防えん堤の役割を学習しました。徐々に迫り来る土石流の映像を見た子ども達は、「でかい岩だ」「来た来た」「ウォー」という驚きの声を上げていました。周りの木々をなぎ倒しながら流れ下る土石流の恐ろしさを感じてもらえたことでしょう。
室内で勉強した後は、実際に工事が行われている現地に出かけて見学です。今回は、片桐松川の上流に建設中の大横沢第2砂防えん堤を見学しました。工事現場では、実際に工事を行っている業者の方々から、コンクリートのつくり方や砂防えん堤のつくり方などを説明いただき、児童からは、「えん堤はとても大きいが、どのように積み上げているのか」などの質問が出たほか、室内で学習した土砂災害の危険性を早速イメージしてくれたようで、「工事中に土砂崩れがあったらどうするのか」「雨が降ると工事現場は埋まるのか」などの質問がありました。工事は安全第一で進めており、早く完成して皆さんに安心してもらいたいことをお伝えしました。この他に、「石とかを止めて砂防えん堤に役立ってほしい」「予想以上にすごかった」などの感想が聞かれました。
現地見学の後は、学校に戻ってまとめです。土砂災害から自分たちの身を守るためには、@どんな時に起きるか Aどこが危ないか Bどう行動するかを「知ること」が大事です。災害は身の回りで起こり得ることとしてとらえ、常日頃から備えておく必要があることから、児童のみなさんには通学域のハザードマップを持ち帰ってもらいました。自分たちが住んでいる地域にはどのような危険が潜んでいるのか、災害が起きた時にはどのように行動するのか、ぜひ家族全員で話し合ってみてください。
昨年7月に発生した南木曽町梨子沢の土石流災害現場から中央アルプス山脈を隔てた反対側に位置するこの地域は、土砂災害の発生要因となる地形・地質・気象条件が共通しており、今後いつどこで同様の災害が発生するかわかりません。したがって今回のように、子どものうちから土砂災害の怖さや過去・周辺の災害を知り、その対策としての砂防や身の守り方を知ることで防災を広く深く浸透させていくことは重要と考え、今後もこの取り組みを続けていきます。
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