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天竜川上流ニュースレター 51号(2015/11/13)

平成27年度 水質事故現地対策訓練

【主    催】天竜川水系水質保全連絡協議会(上流部会)
【場    所】駒ヶ根市下平地先 丸塚公園(天竜川右岸及び田沢川)
【日    時】10月20日(火)14:00〜16:30
【参加人数】74名
【講    師】NPO法人 自然エネルギー・環境協会

 天竜川水系の河川や水路の水質保全に関わる国、県、市町村等で構成される天竜川水系水質保全連絡協議会(上流部会)では、水質事故時に迅速かつ的確な対応が図れるよう、事故現場における拡散防止対策及び水質保全に関する知識を深めることを目的に、水質事故現場対策訓練を開催しました。
 水質事故とは、油類や有害物質等が河川などに流入することで、上水道や産業利用の取水ができなくなることや、河川に生息する魚などの水産動物が死んでしまうことなどの被害が予想されます。
 この訓練は原則として毎年行っており、今回で7回目となります。東日本を中心に活動するNPO法人 自然エネルギー・環境協会の4名を講師に迎え、協議会から74名の参加者が訓練会場である駒ヶ根市の丸塚公園に集まりました。
 開会式では、当事務所長の中谷より、これから冬季にむかって灯油類の扱いが多くなり、また水質事故発生時は路面凍結や風雨の厳しい状況も考えられ、そんな中で迅速な行動を可能とするためにも基本動作の習得に努めていただくようお願いいたしました。

開式のようす

開式のようす

 今回の訓練項目は以下の4点です。それぞれの項目ごとに実習形式で訓練が進められました。

 ・油処理剤(中和剤)の取り扱いについて
 ・道路上からの油事故の対応について
 ・油事故時の側溝での対応について
 ・河川におけるオイルフェンス及びオイルマットの設置について

 油類・有害物質等の拡散防止を目的とした訓練のポイントは大きく2点に集約されます。これらについて効果的な対応手法を選択します。

@一般的に界面活性剤と呼ばれる中和剤や石油系の油処理剤は河川での油処理に向かない。したがって、河川での油処理では、吸着資材に吸わせることが基本である。
A油の流出経路は、陸上→側溝→河川→海洋と広がるが、広がれば広がるほど労力も費用も大きくなる。できるだけ迅速な行動をとり、発生源に近いところで食い止めることが重要である。

■油処理剤の取り扱い

油処理剤についての説明

油処理剤についての説明

油の種類による油膜の違いを確認

油の種類による油膜の違いを確認

■道路上からの油事故の対応

吸着材に触れて材質を確認

吸着材に触れて材質を確認

■油事故時の側溝での対応

側溝での対応について

側溝での対応について

■河川におけるオイルフェンス等の設置

オイルフェンス展張のようす

オイルフェンス展張のようす

ナナメ横断工法で展張したオイルフェンス

ナナメ横断工法で展張したオイルフェンス

三面張河川でのオイルフェンス設置例

三面張河川でのオイルフェンス設置例

 いうまでもなく、水質事故は発生させないことが重要ですが、万一発生した場合は、迅速な対応・対策が必要です。当事務所も協議会の一員として、日頃からの水質保全への普及啓発や、いざという時の油類・有害物質の拡散防止への備えを充実させ、天竜川の美しい流れを守る取り組みを進めてまいります。

国土交通省 中部地方整備局
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