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天竜川上流ニュースレター 44号(2015/8/31)
【講 師】天竜川上流河川事務所調査課
【取材会場】高森町吉田 天竜川明神橋下流付近 豊丘村神稲 虻川新虻川橋付近
【日 時】8月3日(月)9:30〜11:30(高森町吉田) 13:30〜15:30(豊丘村神稲)
【参 加 者】大人6名、小人13名(高森町吉田) 大人4名、小人33名(豊丘村神稲)
天竜川上流河川事務所では、身近な川に親しみながら川を知っていただくことを目的に、夏休み期間中の子供を主な対象として天竜川や支川での水生生物調査を毎年開催しています。
天竜川上流部の12会場で実施している調査のうち、ここでは8月3日(月)に行った天竜川の高森町吉田会場と支川虻川の豊丘村神稲会場での調査の様子を紹介します。
この調査は、「川にすむ水生生物を調べて水質を測ること」と「パックテスト(水質を調べる簡単な分析キット)により水質を測ること」の二つの方法により天竜川及び支川の水質を調べています。
調査に先だち、調査の方法や安全管理上の注意事項の説明の後に、ライフジャケット(救命胴衣)を着て、班ごとに水生生物採集を開始しました。それぞれ網を使ったり石を持ち上げたりしながら、川の中にすむ様々な水生生物が見つかりました。魚やカニなどもつかまえることができ、その度に水辺には歓声が上がっていました。
採集した水生生物は、見わけ図などの資料や職員の指導で名前を調べ、種類ごとに分類して匹数を数えました。見つかった水質指標生物では、ヒラタカゲロウ、ナガレトビケラ、ヘビトンボなどの【きれいな水】の種類が多く、水質判定の結果はどちらの地点でも【きれいな水】となりました。
そのほかの生き物としては、伊那谷名物ザザムシの佃煮の主な原料となっているヒゲナガカワトビケラが多く採集されたほか、オイカワやアカザ、カワヨシノボリなどの魚も採集されました。
パックテストでは、COD※という項目を測ることで、水に含まれている汚れのもとの多さを分析しました。薬品の入ったパックに川の水を入れると水の色はピンク色になり、どちらの地点も【きれいな水】という結果になりました。
※COD:化学的酸素要求量。数値が低いほど、有機物が少なく水質が良いとされる。
パックテストによる水質分析
二通りの調査結果から、「高森町吉田の天竜川明神橋下流付近」、「豊丘村神稲の虻川新虻川橋付近」の水質はともに【きれいな水】と判定されました。
参加者のみなさんには、天竜川にすむ生物や水質の様子について楽しみながら学んでもらうことができました。
高森町吉田会場の参加者のみなさん
豊丘村神稲会場の参加者のみなさん
この調査は、今年で32回目の開催となります。近年の調査では、天竜川のほとんどの地点が【きれいな水】と判定されています。天竜川上流河川事務所では、この【きれいな水】の判定結果が今後も継続するよう天竜川の水質保全に努めていきます。
なお、今年の詳しい調査結果はホームページに掲載する予定です。ぜひご覧ください。
豊丘村神稲の地点では、調査の後みんな楽しそうに川で泳いでいました。子供達が楽しく泳げるきれいな川を守って行きたいものです。
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