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天竜川上流ニュースレター 40号(2015/6/8)

天竜川災害伝承シンポジウム 
エクスカーション(現地見学会)

【会  場】飯田市南信濃 池口崩れ・埋没林
【日  時】平成27年5月28日(木) 12:20〜17:30
【参加者】約50名


 伊那谷を襲った大災害:未の満水(ひつじのまんすい)から300年、池口崩れから1300年の節目を迎える今年、大規模災害の教訓伝承を目的とした「天竜川災害伝承シンポジウム」(5/29)に先立つ現地見学イベントを開催しました。
 今回は飯田市南信濃で1300年前に発生した池口崩れの現場と、その際に埋もれ木となった遠山川の埋没林【伊那谷遺産】について、地元研究者の寺岡義治さん(伊那谷自然友の会)と村松武さん(飯田市美術博物館学芸員)の解説で見学しました。
 最初の見学箇所の【南信濃自治振興センター】には埋没木の実物が展示されており、寺岡さんが年代測定用に切り出したサンプルやその痕跡も生々しく、遠江(とおとうみ)地震にたどり着くまでのご苦労も感じ取れる展示・解説でした。
 次の見学地の【池口崩れ】に向けて池口川の旧河道沿いに車を走らせ、池口集落下で1300年前の崩壊を物語る地層を観察しました。そばの小山が崩落した岩石の塊であるとの説明に息を呑み、地層の露頭に見られる明らかに異なる二つの層に、いにしえの大地変を実感しました。また、当事務所でも大規模崩壊対策施設について説明しました。
 最後の見学地【小道木(こどうぎ)の埋没木】では、埋没木の発見・現状などの経過や、太古の遠山川の河道のことを知りました。寺岡さんは最後に、発見当時より埋没木が減少している現状を憂い、埋没林を未来への警鐘として末永く引き継ぐべく、天然記念物としての保存への期待を語られました。


約50名が参加し、見学会は飯田市南信濃自治振興センターの展示室から開始。

約50名が参加し、見学会は飯田市南信濃自治振興センターの展示室から開始。

展示室には埋没林関係の発掘標本、模型、解説パネルの展示が充実している。特に年代測定用に試料を切り出した埋没木の実物展示は圧巻。

展示室には埋没林関係の発掘標本、模型、解説パネルの展示が充実している。特に年代測定用に試料を切り出した埋没木の実物展示は圧巻。

遠山の埋没林研究者の寺岡義治さんから、埋没林の年代測定と遠江(とおとうみ)地震の関連づけの経緯を聞く。

遠山の埋没林研究者の寺岡義治さんから、埋没林の年代測定と遠江(とおとうみ)地震の関連づけの経緯を聞く。

飯田市美術博物館の村松武学芸員が地質の観点から日陰山の深層崩壊とそれによって生じた岩石の堆積を解説。

飯田市美術博物館の村松武学芸員が地質の観点から日陰山の深層崩壊とそれによって生じた岩石の堆積を解説。

池口崩れの現場に立ち崩壊地を見上げる。奥の稜線のピークが日陰山で、稜線から下の正面斜面が深層崩壊地。手前右が崩壊によって運ばれた岩石が堆積してできた山。

池口崩れの現場に立ち崩壊地を見上げる。奥の稜線のピークが日陰山で、稜線から下の正面斜面が深層崩壊地。手前右が崩壊によって運ばれた岩石が堆積してできた山。

地層露頭で崩壊堆積の事実を目の当たりにする。地層下側の黒い部分が元の地盤で、上側のザラザラした部分が崩壊堆積物。

地層露頭で崩壊堆積の事実を目の当たりにする。地層下側の黒い部分が元の地盤で、上側のザラザラした部分が崩壊堆積物。

小道木のヒノキ埋没木。地上部からも相当な巨木と想像できるが、地下5m掘っても根元に達しなかった程の大きさ。写真奥の山頂が日陰山。

小道木のヒノキ埋没木。地上部からも相当な巨木と想像できるが、地下5m掘っても根元に達しなかった程の大きさ。写真奥の山頂が日陰山。

埋没木ととともに、今回の現地見学会の講師・参加者・スタッフ一同。

埋没木ととともに、今回の現地見学会の講師・参加者・スタッフ一同。

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