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天竜川上流ニュースレター 39号(2015/5/27)

天竜川水防DAY

【会  場】飯島町文化館 中ホール
【日  時】平成27年4月28日(火) 11:00〜16:10
【出席者】約80名


 天竜川上流域では、毎年、梅雨・台風などの出水期前の一日を『天竜川水防DAY』として位置づけています。『天竜川水防DAY』では、天竜川上流域の防災に関する関係者の皆様と、防災に関する会議、情報交換、講演会などを行うことで、防災に対する意識向上、緊急時の相互の効率的な連携を推進することを目指しています。
 昨年、内閣府の「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(案)」が改訂されたことを受け、河川管理者から市町村長等に提供される防災情報について見直しが図られ、この4月から運用が開始されました。そのため、今回の『天竜川水防DAY』では、洪水時の避難勧告等の判断基準見直しに関する説明が行われるなど、水害予防の上で重要な会議となりました。
 今回は終日行われた会議の中から、午後に開催された「危険水位見直し等に関する説明会」と「天竜川の安全な河川利用会議」について報告します。

真剣に説明を聞く参加者

真剣に説明を聞く参加者

■危険水位見直し等に関する説明会
 今回改訂された「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(案)」では、洪水時の避難勧告等の判断基準が見直されました。これまでは、避難勧告が発令される目安は「避難判断水位」でしたが、このたびの見直しにより「氾濫危険水位」に変更となりました。これにより、「洪水により相当の家屋浸水等の被害を生じる氾濫の恐れがある水位」である氾濫危険水位が、越水・溢水に関する市町村長の避難勧告等の発令判断の目安として位置付けられ、よりわかりやすい判断基準となりました。
 また、避難勧告が発令されてから、避難完了までに必要な時間(リードタイム)の検討結果を踏まえ、危険水位・避難判断水位の見直しが図られたこと、避難勧告等の発令判断の目安として「越水」のほか、「漏水」「侵食」に分けて設定し、出水時における漏水や侵食の監視体制や重点監視区間の設定について検討が進められていることを説明しました。

関係者が一堂に会し情報共有を図りました

関係者が一堂に会し情報共有を図りました

■天竜川の安全な河川利用会議
 天竜川では水難事故を未然に防ぐため、関係機関が連携して取り組んでいます。最近10年間における水難事故の発生状況では、レジャーによる河川利用と台風等による大雨が重なる7月〜10月に水難事故が多い傾向であることを紹介しました。水難事故防止の取り組みとして、河川公園などの安全利用点検や、水生生物調査・かわらんべ講座などの河川利用者を対象とした啓発活動が重要であると認識し、引き続き、河川管理者と関係機関が情報共有により連携して、水難事故の防止に取り組むことを再確認しました。

天竜川の安全な河川利用会議

天竜川の安全な河川利用会議

■天竜川水系水質保全連絡協議会 上流部会
 安全利用会議にあわせて開催された「天竜川水系水質保全連絡協議会 上流部会」では、平成26年度に5件の水質事故が発生し、その事故時の対応状況を報告しました。水質事故の事例としては油類の流出が多いため、これに対応して「水質事故現地大雨対策訓練」ではオイルフェンスやオイルマットの設置、資機材による油の吸着訓練などを実施しています。
 これらの訓練などの取り組みを通じて、いざという時のために備えることの重要性を再確認しました。

市町村の担当者からも報告をいただきました

市町村の担当者からも報告をいただきました

 これから梅雨・台風などの出水期を迎えますが、自然災害は誰にでも身近に起こりうることを肝に銘じ、河川管理者と各行政機関が連携し、災害を未然に防ぐ取り組みを続けてまいります。

国土交通省 中部地方整備局
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