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天竜川上流ニュースレター 31号(2014/8/19)

天竜川上流水生生物調査

【講師】天竜川上流河川事務所調査課
【取材会場】高森町吉田 天竜川明神橋下流付近
【日時】7月31日(木) 9:30〜11:30
【参加者】子供19名、大人13名(一般参加者)

 天竜川上流河川事務所では、身近な川に親しみながら、川を知っていただくことを目的に、夏休み期間中の子供や親子を対象として、天竜川や支川での水生生物調査を毎年開催し、今年で31年目を迎えます。今回は、7月31日(木)午前に行った明神橋下流会場(高森町)での調査の様子をご紹介します。

 調査で行うことは大まかに言うと2つです。1つ目は川にすむ水生生物を調べて水質を判定することです。2つ目はパックテスト(薬品で水質を測る簡単な分析キット)により水質を測ることです。いずれも「川の水質」を知ることができます。

 安全のため全員がライフジャケット(救命胴衣)を着て調査開始です。川の水は透明で冷たくて、とても気持ちが良かったです。

天竜川で水生生物を採集

天竜川で水生生物を採集

 川の中の石の下に隠れる水生生物たちを、網や石を持ち上げて採集し、様々な種類、大きさの生物をかんたんに見つけることができました。

石の下に水生生物が隠れています

石の下に水生生物が隠れています

 一定の時間採集したところで川から上がり、採集した水生生物の名前を調べました。見つかった水生生物は、ヒラタカゲロウ、ナガレトビケラ、ヘビトンボなどの【きれいな水】にすむ水生生物が多く採集され、水質判定の結果、この地点の水質は【きれいな水】となりました。
 そのほか、伊那谷名物のザザムシの佃煮の主な原料となっているヒゲナガカワトビケラなどの水生昆虫や、アユやカワヨシノボリなどの魚が見つかりました。

全員で水生生物の名前調べ

全員で水生生物の名前調べ

 次に、パックテストによる水質測定です。測定したのは、川の汚れの元の物質がどれだけ水に溶け込んでいるかを知るためのCODという項目を測りました。薬品の入ったパックに川の水を入れて待つこと5分ほど、水の色がピンク色に近くなり、計測の結果は【きれいな水】となりました。
※COD:化学的酸素要求量。数値が低いほど、有機物が少なく水質が良いとされる。

パックテストによる水質調査

パックテストによる水質調査

 2通りの調査結果から、明神橋下流地点の水質は【きれいな水】と判定することができました。

明神橋下流地点に参加いただいたみなさん

明神橋下流地点に参加いただいたみなさん

 参加いただいたみなさんには水生生物調査を通じて、身近な天竜川にすむ生物や川の水質や環境について楽しく理解いただけたようです。CODなどの理化学分析による水質は子供たちには理解しにくいものですが、水質指標生物は実体として理解しやすく、また、住民のみなさん自身が調査に参加することによって、河川環境への関心がより一層高まることが期待されます。今後も市民参加のこの調査を継続して開催する予定ですので、ぜひ来年もご参加ください。
 なお、各調査地点の調査結果は、ホームページに掲載していく予定です。こちらもぜひご覧ください。

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