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天竜川上流ニュースレター 24号(2013/8/28)

駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアムで自然・防災体験 夏休み親子体験イベント

【主  催】駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム活用促進協議会
      (駒ヶ根市、宮田村、駒ヶ根観光協会、天竜川上流河川事務所)
【協  力】駒ヶ根市教育委員会、宮田村教育委員会、駒ヶ根キャンプセンター、
      伊那谷自然友の会、上伊那森林組合
【場  所】駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム
【日  時】平成25年8月11日(日) 9:30〜15:00
【参加人数】10組23名

 駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアムは、太田切川周辺の自然、風土、災害史、ここで暮らしてきた人々が築き上げた文化などを資源とした青空博物館です。駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム活用促進協議会では、地域住民、特に災害を知らない子ども達に自然の力や災害を実感し、学んで頂くことを目的とした「駒ヶ根高原砂防フィールド体験プログラム」を開発し、プログラムの試行及び検証の場として夏休み親子体験イベントを開催しました。プログラムは今後、学校や自然体験活動などをサポートしている団体に提供することで、「自然や防災の学びの場」として、多くの皆様に活用して頂くことを目標にしています。
 プログラムは、@砂防フィールド探検、A太田切川で岩石標本づくり、B木の伐採体験、C非常食をつくろう〜お昼ごはんの4つで、3班に分けてローテーションで回りました。
 参加してくれたのは、10組23名の親子のみなさんです。夏の太陽が照りつけ、大変暑い一日となりました。

開会式

開会式

 班ごとに分かれる前に、砂防フィールドミュージアムと、本日のプログラムの講師について説明がありました。その後、班ごとに分かれ、リーダーさんの先導のもと、各プログラムの場所に移動しました。

 【砂防フィールド探検】では、ボランティアガイドさんの案内で、まずは砂防情報センター館内の展示について説明いただきました。駒ヶ根高原の成り立ちや天竜川や太田切川の流れの歴史、災害発生のメカニズムなどを教えてもらいました。センター屋外にある「あめ太郎」では、降雨体験を行いました。時間雨量180mmには、みなさん驚いていたようです。

砂防フィールド探検

砂防フィールド探検

 【太田切川で岩石標本づくり】では、伊那谷自然友の会の下平先生に指導いただきながら、岩石見本表と見比べつつ、岩石標本箱をつくりました。河原には、火成岩や変成岩などの岩石があり、その石を調べることで駒ヶ根高原の地形がどのようにできたのか、また土石流の様子はどうだったのかを調べることができるそうです。似たような石が多く、みなさん見分けに苦労していました。

太田切川で岩石標本づくり

太田切川で岩石標本づくり

 【木の伐採体験】では、上伊那森林組合の福澤さんに指導いただきながら、太田切川に生えている支障木をノコギリで伐る体験をしました。支障木とは、河原などに生えていて洪水時に川の流れを妨げる木のことです。太さ10〜15cmくらいのアカマツを一本ずつ選び、木を倒す作業と、枝払いや玉切り(幹を一定の長さに伐る)を行いました。「一本くらい簡単」と思っていた方が多く、意外と難しく手間のかかる作業に、汗だくになってノコギリを動かしていました。

木の伐採体験

木の伐採体験

 昼ごはんは、駒ヶ根キャンプセンターに集合し、【非常食をつくろう】体験を全員で行いました。自然災害による被害を受けると避難生活となり、満足な食事もとれなくなる可能性があります。今回はお米を使った簡単な非常食づくりを体験しました。まずは薪(まき)の焚きつけをしましたが、なかなか火が付かず、みなさん苦労していました。

お昼ごはん準備の焚きつけ

お昼ごはん準備の焚きつけ

 次に、「炊飯袋」という災害時の炊飯用の袋にお米と水を入れます。お鍋に沸騰したお湯の中に、この炊飯袋を入れました。このまま30分煮込みます。

これが災害時炊飯用の「炊飯袋」

これが災害時炊飯用の「炊飯袋」


 できたごはんは、少し固い感じでしたが、十分食べられるごはんに炊きあがっていました。ごはんにはレトルトカレーをかけてみんなでおいしくいただきました。

みんなで昼食

みんなで昼食


 炊飯中の30分間は、太田切川で水遊びをしました。きれいな水の中で泳いだり、生きものをとったり、さわやかな駒ヶ根高原の空気を感じとっていただけたようです。

ごはんを待つ間の水遊び

ごはんを待つ間の水遊び


 今回のプログラムは普段の生活の中では体験できない内容のものばかりで、参加者のみなさんは貴重な経験となったようです。駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム活用促進協議会では、今後もこの駒ヶ根高原の豊かな自然を活用して、地域のみなさんや子供たちに自然・災害のメカニズムや防災を実感してもらえるプログラムを実践していきます。

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