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天竜川上流ニュースレター 20号(2013/6/10)

平成25年度 天竜川上流水防演習
-大規模水害・土砂災害対策広域連携実動訓練-

【メイン会場】飯田市川路地先(天竜川右岸)
【サテライト会場】伊那市小出島地先(天竜川右岸)
【日時】平成25年5月26日(日) 8:30〜12:00

 天竜川上流域では、過去に幾度も豪雨被害に見舞われてきました。国や地方自治体など防災関係機関等の連携の強化と地域防災力の向上が求められており、今回、国、長野県の関係機関が協力し、水防演習を実施しました。中部地域では最大規模の広域連携訓練となり、訓練参加者約2000人により、30種の訓練が行われました。

メイン会場の開会式

メイン会場の開会式

 演習の想定は、梅雨前線の停滞と台風接近により流域で記録的な豪雨となり、天竜川本川では計画高水位を上回る大出水、各支川の氾濫、内水浸水被害、三峰川では土砂崩落による河道閉塞による天然ダム形成などを設定しました。
 各演習や訓練は、想定された被害が次第に進行していく中で、各被害に対応する形で順を追って実施しました。
 防災エキスパートによる被災報告、中部地方整備局防災ヘリ出動、TEC-FORCE派遣などを皮切りに、建設業協会の重機による応急補修、自衛隊による応急架橋などの道路啓開作業が進みました。

防災ヘリによる災害状況把握

防災ヘリによる災害状況把握

 水防演習エリアでは、堤防を水害から守る様々な活動が実施され、土のうこしらえに続き、伝統的な中聖牛工などの水防工法が、流域市町村の消防団を中心に手際良く進められました。

伝統的水防工法:中聖牛工

伝統的水防工法:中聖牛工

 土のうこしらえには、かわらんべの「子ども水防講座」や飯田OIDE長姫高校のみなさんにも参加いただきました。
 かわらんべは、「子ども水防講座」に掲載

土のうこしらえ:飯田OIDE長姫高校

土のうこしらえ:飯田OIDE長姫高校

 当日は、空からの演習も行われ、県警航空隊ヘリによる被災者搬送や自衛隊ヘリによる救援物資空輸なども行われました。土砂災害では交通網が寸断されることが多いため、有効な支援となります。また3Dスキャナーによる被災地計測など最新の技術も披露されました。

自衛隊大型ヘリによる救援物資空輸

自衛隊大型ヘリによる救援物資空輸

 被災者救出や救護処置では、消防団や消防隊による救出から搬送、日本赤十字による救護処置まで、連携のとれた救護活動がみられました。

救護活動の様子

救護活動の様子

 サテライト会場では、伊那市災害バイク隊による情報収集訓練や分解型・遠隔操作式重機の実技演習などを実施し、災害発生時の迅速な対応を確認しました。

バイク隊による情報収集訓練の様子

バイク隊による情報収集訓練の様子

 美和ダム会場では、ダム湖を土砂(天然)ダムに見立て、ヘリコプターから投下型水位計を投下する演習を実施しました。

投下型水位計の投下演習

投下型水位計の投下演習

 閉会式では、中部地方整備局長より、今後、梅雨期を迎え災害発生の危険が高まる中、今回の訓練を活かし、被害を最小限に食い止めて戴きたい旨、訓練参加者への激励があり、予定どおり訓練を閉幕することができました。
 これから梅雨・台風などの出水期を迎えますが、防災関係機関及び地域住民が協力して災害の警戒防御にあたり、「忘れない防災意識」と「地域防災力」で災害のない伊那谷の暮らしを実現していきましょう。

国土交通省 中部地方整備局
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