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天竜川上流ニュースレター 16号(2012/11/12)
天竜川秋の自然観察会
〜河原の生物観察とモニタリング調査体験〜
【講師】 土田勝義先生(信州大学名誉教授)
大原均先生(松川青年の家)
【場所】 松川町元大島地先天竜川
【日時】 平成24年11月4日(日) 13:00〜15:00
【参加者】 20名
天竜川上流河川事務所では平成20年度より、川の本来の姿(石のごろごろした見通しの良い河原)を取り戻すため、三峰川下流部と天竜川元大島地区にて「自然再生事業」を行っています。今回は春の観察会に引き続き、天竜川の元大島地区(松川町)において河原の生物観察とモニタリング調査などを体験いただく「天竜川秋の自然観察会」を行いました。
穏やかな天候に恵まれ、20名ほどの参加者がありました。開会のあいさつと全体のスケジュールや注意事項等の説明のあと、土田先生から元大島地区に生育しているツツザキヤマジノギクの話がありました。ツツザキヤマジノギクは、天竜川の石がごろごろしている河原(礫河原)に生育している河原植物で日本では長野県内でしか見られない貴重な植物であること、河原の減少やハリエンジュやオオキンケイギクといった外来植物の侵入により数が少なくなってきたとのお話しでした。
自然再生事業の中では、ツツザキヤマジノギクなど河原植物が生育する礫河原をつくりだすともに、外来植物の駆除や樹林化の進行を防止していますが、その効果を確認するためにツツザキヤマジノギクの株数を数えるモニタリング調査を毎年同じ区画で実施しています。今年の調査では、昨年よりも株の数が増えていることがわかり、自然再生事業の効果を確認することができました。
オオキンケイギクやシナダレスズメガヤなどの外来植物の駆除作業では、30分ほどの短い時間でしたが、モニタリング区画の周辺も含めて外来植物の数を減らすことができました。
また、大原先生からは、天竜川でみられる鳥や、鳥と河原の関係、カワウなどの生息状況などについて説明がありました。
イベントの最後は、今日の記念としてハリエンジュをつかったキーホルダーづくりも体験いただきました。
閉会式では、地元の松川町教育長さんが「このような体験をとおして天竜川を見る目が違ってきた。身近な自然との触れあいの場として活用を考えていきたい」と感想を述べられ、今後の河川空間の活用が期待されるイベントとなりました。
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