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天竜川上流ニュースレター 14号(2012/11/9)

天竜川(遠山川)合同大規模土砂災害防災訓練

【場所】飯田市役所 本庁舎3階大会議室
【日時】平成24年10月31日(水)8:30〜12:00

 近年、全国で地震・豪雨に伴う大規模な土砂災害の発生頻度が高まる中、これまで以上に国や地方自治体等が連携して、迅速で適確な対応を図ることが求められています。このため、長野県、飯田市、関係機関と国土交通省の防災担当者による大規模土砂災害を想定した防災訓練を実施しました。

防災訓練の様子

防災訓練の様子

 防災訓練の目的、参加機関、想定災害、訓練項目、訓練方式は以下のとおりです。
【目的】
@ これまで対策が十分でなかった河道閉塞対応について、平成23年5月の土砂災害防止法の一部改正に基づく内容も踏まえ、「何をするべきか」を学ぶこと。
A 国、県、市など、各行政機関の役割分担を把握し、現在の問題点を把握することで関係機関の連携強化につなげること。
【参加機関】 中部地方整備局、天竜川上流河川事務所、飯田国道事務所、長野県、下伊那地方事務所、飯田建設事務所、下伊那南部建設事務所、飯田市、上村まちづくり委員会、南信濃まちづくり委員会、飯田警察署、飯田広域消防、信州大学(平松晋也教授)、見学者、事務局 合計約110名
【想定災害】 天竜川上流域(遠山川)において、直下型地震(震度7)が発生し、大規模崩壊による天然ダム(河道閉塞)が形成され、飯田市(上村、南信濃)で同時多発的に地すべり及び土砂災害が発生。
【訓練項目】 @情報収集・伝達、関係機関との情報共有、A災害対策本部、支部の適切な運営、B土砂災害防止法に基づく緊急調査の実施と応急対策
【訓練方式】 「学習型防災訓練」による、司会進行者(質問者)と訓練参加者(回答者)とに分かれ、質問・回答を繰り返しながら、訓練参加者の情報伝達や役割などを確認していきました。訓練では、4段階のステージが設定され、ステージごとに災害状況や、その情報の収集状況などが設定されました。中部地方整備局管内及び長野県内では、このような形式の訓練は初めての試みです。

対応訓練の状況

対応訓練の状況

【訓練ステージ0:地震発生直後対応(初動対応)】
 進行者の初動対応の質問に訓練参加者は、各機関のマニュアルをもとに、初動対応や関係機関への情報伝達などの回答がありました。そのなかで、災害発生時に中部地方整備局の職員を市町村へ派遣する現地情報連絡員(通称:リエゾン)について、派遣の目的・役割などを確認しました。

【訓練ステージ1:状況把握(被災状況等の確認〜緊急調査等の判断)】
 住民や各機関からの被災状況の情報を受けて、訓練参加者はどのような対応をとるのかの質問に、通行不可能な道路や孤立する集落など、想定される被災状況やその対応策、関係機関への情報伝達などの回答がありました。

【訓練ステージ2:土砂災害改正法等に伴う対応(緊急調査〜警戒避難)】
 緊急調査の結果、被災状況が把握され、土砂災害緊急情報が発令された際の質問に、訓練参加者は現地に即した具体的な住民避難の方法などの回答や、関係機関との連携策や依頼したい事項、情報伝達などを確認しました。

【訓練ステージ3:応急対策】
 応急対策では、中部地方整備局と天竜川上流河川事務所などの防災担当者を中心に応急対策班を会場でつくり、天然ダムの監視・観測体制や応急工事の方法などを検討し、その方法を図示しながら説明を行いました。

応急対策の発表

応急対策の発表

訓練参加者による反省・意見交換では、以下のような意見がありました。
・関係機関との情報伝達の重要性を再確認できた。
・関係機関の対応・取り組みが確認できた。
・消防や警察と同時訓練ができ有意義だった。
・学習型防災訓練は初めてだが、確認しながら訓練ができ良かった。

平松晋也教授(信州大学)からは、次のような講評をいただきました。
・今回の学習型災防災訓練は目的を達成できた。
・関係機関が一堂に会するのは意義がある。
・各機関の役割・課題が明らかになった。
・次のステップとして、臨場感をもった災害訓練を実施すると良い。

 天竜川流域には深層崩壊の危険度の高い地域があり、大規模土砂災害を想定した備えは不可欠です。今回の災害訓練では、当初目的とした関係機関の役割分担の把握や連携強化を達成することができ、意義のある災害訓練となりました。

国土交通省 中部地方整備局
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