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天竜川上流ニュースレター 9号(2012/6/13)

天竜川春の自然観察会
 〜川の生きもの観察(魚とり)と外来植物駆除体験〜

魚とり

 恒例となった「天竜川春の自然観察会」を開催しました。この観察会は、川の環境保全に理解を深めることを目的とした取り組みで、川で存分に魚とりをして自然にふれあうとともに、希少な河原植物の保全活動の一環としてオオキンケイギク(特定外来生物)の駆除体験を行いました。また、それぞれの専門家にお越しいただき、つかまえた魚の解説をはじめ、外来植物と固有植物の見分け方なども教わりました。

【日時】    2012年6月10日(日)
【場所】    上伊那郡松川町 天竜川元大島
【主催】    天竜川上流河川事務所、松川町
【講師】    魚の観察:大原均先生(松川青年の家)
         植物観察:土田勝義先生(信州大学名誉教授)
【参加者】   70名

川の魚とり
魚とり

 前日に梅雨入りした県内でしたが、ちょうど晴れ間に恵まれ、暑い一日となりました。全体のスケジュールと注意事項の説明を受けたあと、天竜川に流れ込む野岩川で魚とりが始まりました。川の中は石が滑って最初は大変でしたが、講師の大原先生から魚のとり方を教えてもらい、タモ網でたくさんの魚を捕まえることができました。カワムツやフナなどがたくさんとれ、エビやコオイムシ、トンボのヤゴなど魚以外の生き物もみつかり、野岩川の豊かさを知ることができました。また大原先生には、とった魚や虫の解説をはじめ、珍しい魚のスナヤツメも紹介いただきました。

希少な植物と特定外来生物
説明会

 子どもたちが魚とりに夢中になっている間、保護者のみなさんを中心に、このあたりに生育する希少な河原植物について土田先生に解説いただきました。丸い石の河原に生育するのが特徴的な植物で、近年オオキンケイギクやハリエンジュといった外来植物に生息場所を奪われていることを教えていただきました。もともと河原の固有植物は日当たりの良い場所を好むため、繁殖力の強い外来植物の繁殖が広がってしまうと日光が当たらず生育できないのです。

外来植物駆除体験
オオキンケイギク駆除

 川からあがった子どもたちを交え、最後のイベントとしてオオキンケイギクの駆除作業(抜き取り)の体験に入りました。オオキンケイギクは、特定外来生物(外国から入ってきた帰化植物で、生きたままの移動や増やす行為が禁止されている生きもの)に指定されており、天竜川では最近各所で増えています。今回は、この地区に生育する希少な河原植物の生育箇所の周りを中心に抜き取り作業を行い、短時間でしたが子どもたちや保護者のみなさん全員が頑張り、ずいぶんきれいになりました。また、昨年駆除を行った場所はオオキンケイギクが少なくなっており、その効果を確かめることもできました。
 ここ元大島でのこうした環境整備は、地元自治会のみなさまにも積極的にご協力いただいており、当事務所としましても今後とも地域のみなさまといっしょに進めていきたいと考えています。

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