委員会設立趣旨
矢作ダム流域の地質は、領家花崗岩類が大部分を占め、地表の花崗岩はマサ化し崩壊しやすい特徴を 有しており、山腹崩壊等による流出土砂が多いことから、矢作ダムの貯水池では昭和63年(1988)に貯砂 ダムを設置し、堆砂土砂の掘削を行う等堆砂対策を実施しているが、計画を上回る速度で堆砂が進行し、 平成21年(2009)度時点で計画堆砂量に対する堆砂量の割合が約103%となっている。このため、平成17年 (2005)から、貯水池内に堆積した土砂の掘削と恒久的に排砂を行う排砂設備の検討を堰堤改良事業により 実施している。
矢作川の中下流の河道においては、ダム等の河川横断工作物による土砂移動の連続性の分断や平成元年 (1989)以前に行われた砂利採取等により河床は低下傾向にあったが、現在ではほぼ安定している。一方で、 近年は、河床材料の粗粒化、砂州の固定化、樹林化、河口干潟の減少が進行している。
このように、土砂生産域、ダム領域、河川領域、海岸領域それぞれの領域において、土砂管理の問題を 抱えており、これらの領域を有機的に連携して流砂の連続性を確保し、水系一貫した土砂管理を実現する ための総合土砂管理計画を策定する必要がある。
本委員会は、矢作川流域の「森・川・海」といった一連の水・物質循環及び生物の生息・生育環境に配慮 しつつ、流砂の連続性を確保するための水系一貫した総合土砂管理計画の策定に向け、土砂生産域から海岸 領域までの土砂管理シナリオ及び環境影響予測・評価に関する技術的課題について、学識経験者、関係者の 指導・助言を得ることを目的とするものである。
議事概要
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第1回議事概要 平成23年12月8日
【PDF:106KB】
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第2回議事概要 平成24年2月29日
【PDF:89KB】
委員会資料
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第1回委員会資料 平成23年12月8日
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資料-1
矢作ダム排砂工法について
【PDF:737KB】
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資料-2-1
平成23年度委員会の進め方
【PDF:50KB】
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資料-2-2
土砂管理プラン
【PDF:8.59MB】
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資料-1
矢作ダム排砂工法について
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第2回委員会資料 平成24年2月29日
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資料-1
矢作ダム排砂工法検討部会(第1回)報告
【PDF:271KB】
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資料-2
矢作川水系総合土砂管理プラン(案)
【PDF:8.5MB】
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資料-1
矢作ダム排砂工法検討部会(第1回)報告
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委員会名簿
【委員会名簿】 | ||
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委員長 | 辻 本 哲 郎 | 名古屋大学大学院教授 |
委 員 | 石 田 典 子 | 名古屋女子大学文学部教授 |
委 員 | 伊 藤 和 久 | 愛知県建設部 河川課長 |
委 員 | 萱 場 祐 一 |
独立行政法人 土木研究所
水環境研究グループ 自然共生研究センター長 |
委 員 | 白 金 晶 子 | 豊田市矢作川研究所 研究員 |
委 員 | 鈴 木 徳 行 | 名城大学名誉教授 |
委 員 | 角 哲 也 |
京都大学防災研究所
水資源環境研究センター教授 |
委 員 | 谷 口 義 則 | 名城大学准教授 |
委 員 | 戸 田 祐 嗣 | 名古屋大学大学院准教授 |
委 員 | 西 野 健 三 |
中部電力(株) 本店 発電本部
土木建築部 スタッフ部長 |
委 員 | 櫻 井 寿 之 |
独立行政法人 土木研究所
水工研究グループ 上席研究員 |
委 員 | 守 安 邦 弘 |
国土交通省中部地方整備局
豊橋河川事務所長 |
委 員 | 藤 田 光 一 |
国土交通省国土技術政策総合研究所
河川研究部長 |
委 員 | 藤 田 正 治 | 京都大学防災研究所教授 |
委 員 | 松 尾 直 規 | 中部大学工学部教授 |
委 員 | 山 内 博 |
国土交通省中部地方整備局
河川部 広域水管理官 |
委 員 | 椙 田 達 也 |
国土交通省中部地方整備局
矢作ダム管理所長 |
(敬称略 五十音順)